ふたり並んで歩いていく
これから私たちは、同じ道のりを歩んでいく。
隣で歩く貴方は私と同じスピードで、寄り添うように歩いていく。
細身な身体にスーツを着こなして、目線は100mほど先の駅を見つめている。
私も隣に並んで歩きながら、彼と同じものを見ている。
同じ場所を見つめて、同じ歩幅で、ふたり並んで歩いていく。
心の中で私は彼に語り掛けた。
「お願い、私から離れて!」と。
…えっ、何の話かって?
なんてことない、通勤中のひとコマです。
ほら、たまにないですか?
歩いているとき、ちょうど自分と同じスピードの人が曲がり角や信号待ちのところで現れて、そこから目的地まで全く同じスピードで並んで歩くことになる現象!(長いっ!)
これ気まずいんですよね〜。
私より歩くスピードがゆっくりなら私が抜かせばいいし、私より速いなら端に避けて抜かしてもらえばいい。
ところがどっこい、自分と同じスピードの人が横にピタッと並ばれると厄介!(別にその人には何の悪意もないのはわかっています)
赤の他人が寄り添うように並んで歩いている状態、私はこれがすごく苦手です。隣で同じスピードて歩いてる人がどう感じているかはわかりませんが、表情一つ変えずに私の横にぴたりと並んで歩き続けている…なんか気まずい!
こうなった場合に自分ができる回避方法としては、
A:ゆっくり歩いて抜かしてもらう
B:速く歩いて前に出て距離をとる
C:一旦止まる(スマホを取り出すふりをしながら等)
なのですが、いかんせん通勤中だった場合は私も周りの人も割とせかせか歩いていることが多いんですよね。「いつもの電車」が決まっているので。
それに遅れたくはないので、自分がスピードを落とす、もしくは止まるAとCはなるべくしたくない。
あと、「なぜ私が気を遣ってゆっくり歩かなきゃならんのだ。自分のペースで歩きたい!」っていう変なプライドも出てくるんです(これは身勝手な奴!って思われちゃうかもしれませんが…)。
かといってBは体力的に疲れます。
先ほども書いたとおり、私も周りの人もせかせか歩いていて、みんなそれなりに早歩き状態です。そこから隣にピタッと並んだその人を抜かすためにさらに加速すると、もはや小走りに近い状態になります。
頑張って距離をとった結果、気まずさと引き換えに息切れを起こす私。出勤前からいい運動になるかもしれませんが、できれば仕事に体力気力を残しておきたいものです。
結局何が言いたいのかというと、要は「自分のペースで歩くのが好き」ということです。
私は小さい頃から、空想や妄想にふけったり周りの景色を楽しんだりしながら、「自分のペースで歩く」ことが好きなんです。それは大人になった今でも変わりません。
「そんな小さなことで…」と思う方もいるだろうし、先述したA~Cのように自分が融通を利かせりゃ済む話なんですけど、ちょっと気疲れしちゃうし、私はこの現象が苦手なんです。
ですが、客観的に「ほかの人はこの現象をどう感じているのか」を考えたことがなかったので、今回は自分の想いを文章にしてみました。
人によっては気まずいと思うのか、サラリーマンの方なんかはさらに早歩きして距離を取ってくれる人もいます。でも、全く気にしないようでカップルのように目的地まで肩を並べて歩く…という人もいます。
これを読んでくださった皆さんは、どうお考えでしょうか?
また、私と同じ気まずさを共感してくださる方で、A~C以外の気まずさ回避方法をご存じの方は是非コメント欄でご教示ください(切実)。
「歩くの大好き~♪」とメイちゃん(となりのトトロより)ばりに楽しく歩いていたいのです。
今回は私が日常で感じた「気まずさ」について書いてみました。
小さなことですが、何となく気になる・モヤモヤするなあということも、文章という形にできるだけでも少しスッキリしました。今後もこういった日常あるある(人によってはあるあるじゃないかもしれませんが)を書いていこうかなと思っています。
スキ、コメント、サポート(それは贅沢か!)頂けたら嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。ではまた次の記事で!
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