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『だれもしらない小さな家』

大きなマンションに挟まれた小さな家。今は誰も住んでいません。
この家を気にしているのはアリスとジェーンと…もうひとり。
小さな家は小さすぎて住み手が見つからないまま。
その様子を見ていたアリスとジェーンはついに小さな家へ侵入。
おままごとをしていたのですが、ひょんなことからクッキー屋さんがはじまって、子どもたちに大人気!
怖い大家さんは出て行けと言うけれど…?

クーちゃんとぎんがみちゃん』や、古いところでいうと『ふたりのロッテ』など、性格の違う2人組の女の子が活躍するお話しが大好きです。
このお話しもアリスとジェーンは可愛らしくてとても勇敢。
鍵が開ていた小さな家に入って行ったり、そこでおままごとをしてみたり。
そしてオブライアンさんを招き入れて、彼女の隠れた特技を引き出します。
3人の輪がみるみる町の子どもたちに広がっていく場面が素敵です。
大家さんとのやり取りも、大人の理屈では無理でも、彼女たちなりの理屈で立ち向かいます。こういう“大人と子ども、どちらが理不尽だろう?”と思わせてくれるやり取りは読んでいて楽しいですね。
魔女の宅急便』の挿絵も描いている佐竹美保さんの絵がとってもキュートで魅力的!
とにかく美味しいクッキーが食べたくなるので要注意です。笑

エリナークライマー・作
佐竹美保・絵
小宮由・訳
ページ数:62ページ
対象年齢:小学低学年以上
2022年10月



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