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『”弁当の日”がやってきた!!』

学校に「弁当の日」がやってきた。
お弁当の日のコースは
①チャレンジコース:すべて自分で作る
②親子でコース:親と一緒に。自分の役割でできるだけ増やして。
③おにぎりコース:自分でおにぎりを作って、おかずを弁当箱に詰める。
④エンタメコース:作ってもらった弁当を完食してありがとうと伝える。
小学3年生のケンタくんのはじめての挑戦はどんなお弁当になるのかな。
お腹も心も満たす素敵な物語。

子どもが台所で育てる五感は後の人生をとても豊かなものにします。さらに健康で安全・安心な成長にも大きく役立ちます。我が子の成長を願うのなら、親は勇気もって、子どもの安全を確保しながら、段階を踏んで台所に立たせてほしいと思うのです。

子どもが作る”弁当の日”提唱者 竹下和男

自分で選べる4つのコースがまずは秀逸だと思います。自分では作らないけれど、作ってくれた人に感謝するエンタメコースの存在は良いですよね。
ケンタくんも最初はエンタメコースを選ぶのですが、クラスのお友だちの様子を見て、だんだん気持ちに変化が現れます。
それぞれの子の気持ちを尊重し、選択や失敗を責めない・笑わないクラスの雰囲気も良い!

自分のお弁当を「おいしい」と感じ「うれしい」と思った人は、しあわせな人生を送れる人です。
家族がお弁当つくりを手伝ってくれそうなのをことわれた人は、ひとり立ちしていく力のある人です。
食事を作ることのたいへんさがわかり、家族をありがたく思った人はやさしい人です。
友だちや家族の調理のようすを見て、ひとつでもワザをぬすめた人は、自ら学ぶ人です。
「いただきます」「ごちそうさま」が言えた人は、感謝の気持ちをわすれない人です。
「弁当の日」でなかまがふえた人、友だちを見直した人は、人とともに生きていける人です。

子どもが作る”弁当の日”提唱者 竹下和男

お弁当作りって、慣れないと大人でも結構難しいもの。
自分なりに考えて、チャレンジしてみる機会は竹下さんが言うように様々な面で大きく役立つはずです。
我が子もお料理には興味津々。お休みの日は一緒にチャレンジしています!

竹下和男・作 魚戸おさむ・絵
ページ数:32ページ
対象年齢:小学1年生から
2015年9月

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