チベット映画特集「映画で見る現代チベット」劇場未公開作品紹介④『タルロ』<劇場未公開>

来年2021年3月13日(土)〜 4月2日(金)岩波ホールにて、チベット映画特集「映画で見る現代チベット」を開催。全7作品のうち、劇場未公開の作品をご紹介します。

★タイムテーブルは公式サイトをご確認ください。

タルロ<劇場未公開> 

監督:ペマ・ツェテン
出演:シデ・ニマ、ヤンシクツォ
脚本:ペマ・ツェテン|撮影:呂松野|美術:タクツェ・トンドゥプ|録音:ドゥッカル・ツェラン|編集:宋氷|編集顧問:寥慶松|製作:高宏、佳琳

原題:塔洛|英語題:Tharlo|2015年|123分|モノクロ
【公式予告編】

【解説】
小説家としても知られるペマ・ツェテン監督自身による漢語小説『タルロ』を映画化。社会の変化に翻弄されて自身のアイデンティティを見失うチベット牧畜民を、寓話的でありながらも鋭く鮮烈に描いた。全編モノクロで、テーマに対するシンプルで深い洞察、洗練されたフレーミング、ユーモアを含んだ重層的な演出、編集に至るまでペマ・ツェテン芸術を代表する一作として国内外で高い評価を得た。『オールド・ドッグ』に続いて、東京フィルメックスグランプリ受賞をはじめ、チベット人監督の作品として台湾・金馬奨で初めて最優秀作品賞にノミネートされた作品でもある(同年の最優秀作品はホウ・シャオシェン『黒衣の刺客』だった)。

【あらすじ】
孤児として育ち、家族のいない羊飼いのタルロ。ある日、役所からID(身分証明書)を作れと言われ、タルロはIDに必要な写真を撮りに町へ。すると写真館で、そんなボサボサ髪ではダメだと言われ、今度は髪を切るために入った理髪店へ。理髪師の女はタルロに親しげに話しかけ、女性を知らないタルロはいとも簡単に籠絡され……。

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<映画で見る現代チベット>
◆日程:2021年3月13日(土)~4月2日(金)
◆会場:岩波ホール 
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-1 岩波神保町ビル10F
◆上映作品(7作品)
ソンタルジャ監督作を見る:『ラモとガベ(原題)』『巡礼の約束』『草原の河』『陽に灼けた道』
ペマ・ツェテン監督作を見る:『タルロ』『オールド・ドッグ』
チャン・ヤン監督の “外の目”:『ラサへの歩き方~祈りの2400km』
◆タイムテーブル:特集上映公式サイトに掲載→ http://moviola.jp/tibet2021/ 

◆トークイベント(各回30分程度)
3/13(土)10:00~『ラモとガベ(原題)』上映後 ソンタルジャ監督ティーチイン
3/13(土)16:00~『オールド・ドッグ』上映後 星泉さん(チベット語研究者)トークショー
3/20(土)13:00~『草原の河』上映後 松尾みゆきさん(字幕翻訳者、映画プロデューサー)トークショー

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