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障がい者+胡蝶蘭が多くのビジネスモデルを作っていてすごすぎる!!【前編】

本日は胡蝶蘭で障がい者就労支援をされている、超画期的なビジネスモデルを確立されたNPO法人Alon Alon代表の那部 智史さん(なべ さとしさん)をゲストに迎えたくさんのお話を伺いました!

障がい者を問題とみる社会から障がい者を受け入れていない社会こそが問題!という視点への転換をされたご自身のご経験からのビジネスで社会課題解決を、と至った経緯をお伺いしていく60分になっています!

今日のLiveは本当に皆さんにみてほしい!!本当に凄いのです!!

Liveはコチラからご覧ください!
https://www.facebook.com/movieofsiblings/videos/603437370431221


NPO法人Alon Alonとは

就労継続支援B型作業所というところを運営しています。
知的障害の方が働くところで、障がいを持った方の困窮をいかに改善していくかに重きをおいている場所になっています。


そもそものきっかけとこれまでの経緯

息子が重度の知的障害を持って生まれてきました。
子どもが生まれる前までは、営業職として花形だったのに、障がいを持った子どもを持ったことで、みんなから自分が可哀そうだと言われるようになったのです。そこからウツになってしまい、会社に行くことができなくなってしまいました。

そこで当時、どうやってこの苦しみから逃れるだろうかと考え、
”そうだ!京都へいこう”のCMをみて、”そうだ!金持ちになろう”と思ったのです。誰かから羨ましがられるのであれば、可哀そうだと思われないと思ったのです。

ベンチャー企業を起業するから出資してくれと当時勤めていた社長に直談判し、6000万もの金額を出資いただくことができました。
その後、いろいろな会社に出資をお願いし、ベンチャー企業最初に作り上げた企業が、社員3名、資本金2億2000万円の会社が出来上がりました。
29歳で会社を作って、その後、子会社も含めて40歳のときには150名!
取扱高が400億円!おかげさまで大金持ちになることはできたものの、心の中のぽっかりは埋まらなかったのです。

そこから見えてきたこと


これまでは自分の息子をNo Goodだと思っていて… 息子を隠そう隠そうと思っていました。でも40歳になって気が付いたのは、自分の息子がNGなのではなく、息子のようなマイノリティを持った人(生きづらさを抱えたり社会に適合できなかった人)が社会に受け入れられていないこの社会がNGなんだと気が付いたのです。

そこで、これまでに築いてきた会社をすべて、売却しました。
その後NPO法人Alon Alonを始めたのです。

なぜ胡蝶蘭なのだろうか?

最初に3名で始めた渋谷区恵比寿で始めたベンチャー企業は、半年に1回くらいのペースで各支店の事務所が大きくなり、そのたびに胡蝶蘭がたくさん贈られてきました。また相手の方に会社から胡蝶蘭を贈るということもかなり多くなりました。これだけの胡蝶蘭を贈ると、本来であれば、購入価格が多い分、値切りをしてもいいのでは?と思うものですが、この胡蝶蘭は、”自社と他社の胡蝶蘭を並べて飾られるもの”。つまりは、他社の胡蝶蘭に見劣りするものを贈りたくはないものです。そういう観点から、胡蝶蘭を値引き要請することもなく、客観的に見ても、こんなに値崩れしない商品はないなと思ったのです。

また胡蝶蘭の市場調査をしたところ、当時だと胡蝶蘭の市場が330億円(今だと360億円)ありました。障がい者の方は結構経済的に困窮している方も多く、この市場を活用することで、障がい者の方への雇用を作れたらという発想が胡蝶蘭事業へのきっかけとなりました。

本当に障がい者の方は働けないのか?

那部さんが実際に感じていたことは、”本当に障がいを持った方は就職できないのか”。ということです。B型作業所というのは、全国に11,000か所あり、全国に30万人います。当時の障がい者の方の月の給与は10,000円~15,000円でした。(現在はそれでも16,000円くらいとほとんど上がっていません。)

この社会課題をビジネスで解決したい、ソリューションしたい。その結果が次のお話で展開される、「B型作業所の改革」だったのです。

疑問に思ってくるお金のからくり


この障がい者の作業所で働いている人は、全国で30万人いることをご存じでしょうか?毎月の給与が15,000円として、
全国30万人×15,000円×12か月=540億円(年間工賃)がかかっています。
全国にある1万1千か所のB型作業所を維持するための国家予算はいくらかご存じですか?
この福祉事業に充てられている国家予算は4000億です。4000億も予算を投じていて、実際に工賃で使っているのは560億円。工賃がどれだけ低いものかお分かりいただけるかと思います。

またB型作業所から企業へ就労に繋がるのは、わずか1.5%。
これをもっと上げていけたらどんなにいいだろうか。
Alon Alonはこの点を改善していく取り組みを始めました。

課題は、賃金が低く、投じている税金からすると、アウトプットはもっと低いことです。私たちは、「障がい者」そのものが社会課題と思っていません。社会課題なのは、彼らが働きづらく、生きづらいその制度、社会設計が社会課題なのです。

工賃向上するために。

先ほど計算上出した560億円の工賃とは…福祉作業所のほかの企業から仕事をもらってきて、B型作業所で仕事をして、出た利益が工賃です。
ここに制度設計の問題があり、各事業所は、利用されている何人就業しているかによって国からお金が下りるので、逆に就業させたくないという悪循環が多少なりともあります。障がい者のHappyと事業者のHappyについてお互いに一致していない状況が生まれているのです。

Alon Alonは、彼らが就職をすると企業からお金をもらう仕組みを構築しています。結果的に彼らが就職したほうが、彼らはきっちりした給与がもらえ、企業は事業収益が売り上げがあがり、すべてにおいてWin-Winのビジネスモデルができあがっているのです。つまり利用者と事業者どちらもハッピーになるモデルが構築できていると言えます。

バタフライサポーター制度について

NPO法人では、Alon Alonでは、一般の方の共感を得るために、様々な取り組みがあります。

そのうちの1つが、来年の母の日のために、胡蝶蘭の苗を1つ1000円で、10個買ってもらいます。そうして、Alon Alonでは、母の日から逆算して、栽培を始めます。
1本の胡蝶蘭の苗で出来上がった花を母の日におくることができ、
1万円で1本をギフト返礼に、残り9本は販売に回すことでき、利用者の工賃などになるようにしています。これは、割りばしの袋詰めなどの非ではないくらいの利益になり、結果的に働いてくださる障がい者の方の給与に反映させることができます。ここのB型作業所では、入ってすぐの方でも月5万円以上もらうことができています。

社会課題の解決に向けてのストーリー


バタフライサポーターは全国で2000人います。
そのうち14%の方は、事務局に胡蝶蘭のパンフレットを要望されており、
自分の勤めている会社や社長や知り合いに配ってくれているので、ありがたいことに半年で100社ずつ新しいお客さんが増えているのです。

さて、記事はここから【後編】へと繋がります。
後編では、またさらに面白いストーリーが展開されており、
きっとこんな事業をしている人がいるなんて!!と驚かれるのではないかと思います。ぜひ皆さまに見ていただきたいです。

後編記事はコチラから

https://note.com/movieofsiblings/n/nafb92fd62543


実際のLiveもご覧ください。

本日12/18(金)21:00-の 「きょうだい」映画制作プロジェクトLIVEのゲスト、 那部 智史さんが経営するNPO法人Alon...

Posted by 映画『ふたり〜あなたという光〜』 on Friday, December 18, 2020
短編映画『ふたり〜あなたという光〜』
障がい者の「きょうだい」
#siblings に光を当てた映画です
本編約45分
2021年1月29日公開 
□クラウドファンディングに挑戦中‼️
https://camp-fire.jp/projects/view/352275
☎️サポート窓口設置!
Tel :03-6778-5255
Fax: 03-6778-5256

#ふたり #きょうだい #あなたという光
監督・脚本: #佐藤陽子
プロデューサー:#三間瞳 
出演: #中西美帆 #熊木陸斗 #納葉
#映画監督 #Alon Alon  #胡蝶蘭 #千葉 #社会課題 #バタフライサポート

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