見出し画像

障がい者+胡蝶蘭が多くのビジネスモデルを作っていてすごすぎる!!【後編】

本日は胡蝶蘭で障がい者就労支援をされている、超画期的なビジネスモデルを確立されたNPO法人Alon Alon代表の那部 智史さん(なべ さとしさん)のLiveをお届けしております。

前編を読まれていない方は、ぜひ下記から前編を先に読んでください。


また素晴らしいLiveはコチラからご覧ください!
https://www.facebook.com/movieofsiblings/videos/603437370431221

さらなるストーリーが面白い!!


100社のうち1社は月に50万円~100万円くらいものすごくお花をご注文してくださるので、お礼を兼ねて訪問をします。
お礼をお伝えしたうえで、ついては、「お花買うのやめましょう」と提案します。うちのB型作業所の利用者さんたちは ”就職するのが難しい” と言われている人たちは、半年~1年で胡蝶蘭の職人レベルになります。
年間何百万も胡蝶蘭を買っている企業様と、胡蝶蘭を作るベテラン。
農園の一部を貸しますので、自分の社員として雇って、法定雇用率もクリア(障がい者雇用)しませんか?と提案するのです。
お花の経費節減ができ、法定雇用率も達成することができ、企業にとってデメリットはなくなります。

企業に就職するので、Alon Alonは国からお金がもらえなくなりますが、弊社側は、企業から貸農園の賃料、栽培する苗のご注文、できた胡蝶蘭の配送についての仕事がそこで発生します。つまりは、企業に就職してもらったほうがすべての人がHappyになるのです。

胡蝶蘭のマーケットは、360億円ありますが、私の目標は、障がい者がプロになって作るということが当たり前になる社会につなげていきたいのです。

Tax eaterから、Tax payerに

福祉における国家予算が4000億円あるのですが、これをもっと違うものに使うことができるのではないかと考えています。これまで、障がい者は、税金を使うTax eaterの立場でしたが、就職した障がい者の方は、Tax payer(税金を支払う側)になっていきます。なおかつその4000億円の一部は使われなくなりますので、もっと困った人たちに使うことができるようになります。

次のステップへ

驚くべきことに、那部さんはもう次のステップを動いていらっしゃいました。来年は保育園を作りたいとおっしゃっているのです!

那部さんは、お子さんが保育園にいく年齢になったとき、
初めて親として心が折れる経験をしました。
今は24歳になった息子さんですが、その当時も、今でも変わらず待機児童が問題となっています。
健常者の方が待っているのに、障がいを持った子供を優先して預かってくれるところはほとんどなく、子どもの預け先に困ります。
そういった面で、これからの保護者の方が安心して預けることができる保育園を作り、親の負担を軽くする、必要な教育や子育ての場を作ることに取り組みを那部さんは始めています。本当に素晴らしい取り組みをされていると思います。

空き家問題まで解消に?!


親なき後。これもまた問題です。Alon Alonは千葉県にあるのですが、この会社のある周辺には何軒かの空き家問題もあります。そうした空き家を借り上げてリフォームし、グループホーム化します。さらには、巡回バスを通して、通勤しやすくします。
食の提供を定期的に行い、サポートとしてご近所の主婦の方を働いてもらって、親なき後の生活のサポートをする仕組みを構築しています。すでに3軒ありますが、もっと増やしていくことに取り組んでいます。

最初に作った家賃ゼロのグループホームとは?!


実は最初に作ったグループホームは、家賃ゼロ。それは、本人も家庭もお金がなくても、Alon Alonで就職して働くことができるように配慮したものでした。家賃ゼロで最初にB型作業所で働くと、もう翌月には最低5万円の工賃はもらえます。そうしていくと、そのうち一般的なグループホームに移ることができます。そこから半年・1年経つと、次に一流企業の社会人になれる。
そうしたステップを通じて、最終的にみんなから羨ましがられ、家族なども別荘代わりに使えるような、高級グループホームを作る。それが現段階の目標です。今高級グループホームの用地を探しているところです。

もう一つ隠れた社会問題を解決に向けて

今農園を持っていただいている大きな企業でいくと、以下の6社になります。(2020年12月時点、近いうち10社になる見込み)
・帝人株式会社
・株式会社イオン銀行
・株式会社ベルシステム24
・Chubb損害保険会社
・イオン系列のACMC
・株式会社アークホールディングス

その中でも、帝人さんは、社員2万人、連結売上8000億という大きな企業です。その帝人さんに農園の一部をお貸ししても、数が多いため、生産が間に合いません。そのため、帝人農園をプロデュースしています。これが新たな事業モデルです。実は、この帝人農園はもう稼働し、出荷も始まっています。
千葉県の我孫子市にて、帝人、帝人グループが作るお花を生産し、年間1万本作れる温室の規模になっています。
私たちはここに、苗を販売し、できた胡蝶蘭を全国に出荷する仕事をAlon Alonが請け負うという農園プロデュースも進めていっています。

もう一つ隠れた社会問題

実は福祉の世界では、もう一つ隠れた社会問題があります。それは、福祉職員のワーキングプア問題です。
福祉職員の給与水準はものすごく低く、おそらく年収300万円くらいしかもらえない仕組みしかできていないのが現状です。一般的に福祉の世界では、常に人手不足で勤務についても結構ハードな勤務もこなしている方も多いと思います。
我々の会社では、この働く職員のこの給与水準を上げていく必要があると考え、胡蝶蘭の販売を通して、福祉職員だから安月給ということを解決し、働く人たちが満足できる職場環境の取り組みにも力をいれています。


これからの事業活動

現在、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡に配送センターがあるのですが、各地点でそれぞれの大企業がこの胡蝶蘭栽培についても取り組んでいただいています。今回新たに北九州・福岡でもAlon Alonがプロデュースする温室ができます。こうして企業が増えると、実は各企業間のメリットが出てきます。

温室は1つのクラウドコンピューターで管理され、どの場所の温室も遠隔ですべて管理ができています。
また各企業に販売している苗は、同じDNAの胡蝶蘭の苗を販売しています。
この温室を管理する健常者の方をAlon Alonのオーキッドガーデンで半年間研修してもらうと全国各地、まったく同じ胡蝶蘭ができるようになります。

さてこの仕組みは、東京の胡蝶蘭を福岡に輸送したい場合には、福岡の温室で栽培された胡蝶蘭を出荷することができるようになります。すなわち東京から福岡に輸送しなくてすみ、物流コストを削減して、ものは運ばないことによる、CO2の排出を低減にも繋がるのです。
これは、大企業が作る胡蝶蘭の「ビジネスプラットフォーム」と表現しています。
各地の大企業は、各自分たちの温室で作った胡蝶蘭を低コストで全国にデリバリーするには、このAlon Alonが持っている配送センターを使う必要があり、自然とAlon Alonと一緒にやっていく仕組みになっているのです。

結果的に、Alon Alonは、高付加価値の事業体を継続することができ、このワーキングプアの問題を解決することに繋がっているのです。

ゆるぎのない1点

実は息子はかなりの重度障害者で、息子が生まれた意味を持ちたいと思っています。息子がいたからこの障がい者が働ける環境を作ることに取り組み、結果的に多くの方をHappyにすることができていると思っています。

那部さんは最後に、「こうした発信できる人たちがたくさん発信することによって、社会を変えていってほしい」と言われています。社会全体が現場で働く福祉の方々の目線と、社会の目線の両輪で動いていくと、活動がもっとしやすくなり、生きづらさを抱えている方が少しでも生きやすい社会を作ることにつながっていくと思うのです。

ぜひ今回のLive、ぜひ下記から皆さんに見ていただきたいと思っています!
どうぞよろしくお願いいたします。

本日12/18(金)21:00-の 「きょうだい」映画制作プロジェクトLIVEのゲスト、 那部 智史さんが経営するNPO法人Alon...

Posted by 映画『ふたり〜あなたという光〜』 on Friday, December 18, 2020
短編映画『ふたり〜あなたという光〜』
障がい者の「きょうだい」
#siblings に光を当てた映画です
本編約45分
2021年2月11日公開
※緊急事態宣言を受けて1月29日から変更
 
クラウドファンディングに挑戦中‼️
https://camp-fire.jp/projects/view/352275
※クラウドファンディングは2021年1月16日に終了しました。
☎️サポート窓口設置!
Tel :03-6778-5255
Fax: 03-6778-5256
映画公式Webサイト: https://www.movie-of-siblings.com/

#ふたり #きょうだい #あなたという光
監督・脚本: #佐藤陽子
プロデューサー:#三間瞳 
出演: #中西美帆 #熊木陸斗 #納葉
#映画監督 #Alon Alon #胡蝶蘭 #千葉 #社会課題 #バタフライサポーター #ワーキングプア #グループホーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?