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クリスマスに見るべき映画特集4選

冬は寒いけど、心温まる映画が多いメ~

物語というのは、良きにせよ悪きにせよ物事の節目に起こりがちです。

それが、クリスマスであれば、物語が始まるタイミングとして、これほどわかりやすい日もないでしょう。

そう、クリスマスには奇跡が付きものだからです。

さて、そんなクリスマスを題材にした映画というのは数多くありますが、今回は、その中でも、ぜひ見てもらいたいクリスマス映画を紹介してみたいと思います。

スクルージ クリスマス・キャロル

クリスマスといえば、クリスマス・キャロルははずせないでしょう。

チャールズ・ディケンズが著した作品となっており、強欲な老人スクルージが、欲のあまり死後に鎖が巻き付かれた友人マアレイに言われ、3人の幽霊に出会う物語となっており、多少の脚色が加えられながら何度となく映画や舞台などになっています。

Netflexでは2022年、3Dアニメとして「スクルージ クリスマス・キャロル」が配信されていまして、ディズニー映画を思い起こさせる、ダンスありのミュージカル風に仕上がっています。

ケチなスクルージという主人公が、共同経営者であるマアレイに、自分と同じように、死後に長い鎖がまきつくことになる、と脅されてるのですが、クリスマス・キャロル自体が非常に普遍的なテーマを扱っていることもあって、どんな時代にみたとしても、心に響くところがあります。

「スクルージ クリスマス・キャロル」は、新しい分テンポもよく、非常に見やすい作品となっていますので、Netflexに加入の方で、クリスマス・キャロルという作品をそれほどみたことがない方であれば、ちょうどいい作品となっています。

さて、ムービーメーメーで特に紹介したいのは、同じクリスマス・キャロルでも、少し趣が違うものとなっています。

ミッキーのクリスマス・キャロル

こちらは、1983年に製作されたものとなっておりまして、ディズニー作品で登場するキャラクターたちが、「クリスマス・キャロル」の人物として演じる作品となっています。

スクルージに安い給料で働かされているのがミッキーマウスとなっていたり、スクルージの甥として登場するフレッドは、ドナルドダックが演じています。

そして、本作品で登場する主人公のスクルージは、ディズニー作品の中でも同じ名前であり、ドナルドダックの伯父さんという設定であるスクルージ・マクダックが演じています。

名前が同じなだけあって、もともとがクリスマス・キャロルのスクルージからとられているのが、ポイントとなっています。

ディズニーにおけるスクルージおじさんも、強欲ではあるものの、根はいい人であるところから、まさに「クリスマス・キャロル」におけるスクルージの精神性そのものといっていいところです。

改めて、ディズニー作品をみると、その動きの可愛らしさやしぐさのうまさは抜群であり、「ミッキーのクリスマス・キャロル」は、25分という大変短い作品ですが、「クリスマス・キャロル」の面白さが余すところなく描かれているのもポイントとなっています。

ただし、3人の亡霊によって、あっという間に改心してしまうので、もう少し粘った形でスクルージの心の変化がみたい場合は、改めてNetflexの「スクルージ クリスマス・キャロル」ですとか、ジム・キャリーが一人7役を演じたことで話題だったロバート・ゼメキス監督の「ディズニーのクリスマス・キャロル」なんかもご覧いただきたいところです。

素晴らしき哉、人生

アメリカにおいて、クリスマスに欠かせない映画といえば、ジェームズ・スチュアート主演、フランク・キャプラ監督「素晴らしき哉、人生」ははずせないところでしょう。

1946年に作られた白黒映画ですが、映画が好きな方でみていない場合は、是非みてもらいたい作品となっています。

「クリスマス・キャロル」をみた方だったら、なんとなく似た雰囲気を感じるところですが、「素晴らしき哉、人生」では、幽霊の代わりに、2級天使のクラレンスが主人公の目の前に現れます。

住宅金融業を営んでいる主人公ジョージは絶望し、自分がいると誰か不幸にする、と命を絶とうとしたところに天使がとある世界を見せる、といった内容になっています。

「クリスマス・キャロル」では、過去、現在、未来をみせる亡霊が訪ねてきましたが、天使であるクラレンスは、ジョージが存在しなかった世界をみせるのです。

自分がいることで、誰かの不幸が防ぐことができたり、幸せにできるということがわかって、主人公は絶望の淵から救われる、というのが大筋となっているのですが、「クリスマス・キャロル」を下敷きにしている雰囲気をひしひしと感じるつくりとなっています。

内容的にはクリスマスとは関係ありませんが、自分が死んだりいなくなったりすることで、誰かが不幸になるということを描いた作品としては、原恵一「カラフル」なんかも、心がゆさぶられる作品となっていますので、「素晴らしき哉、人生」で、自分の存在に対して思うところがある人は、続けてみてもらうと染みる内容となっています。

戦場のメリークリスマス

「メリークリスマス。メリークリスマス、ミスター・ロレンス」

最後に紹介するのは、クリスマスといえば、やはり、北野武が主演し、デビット・ボウイが活躍する大島渚監督「戦場のメリー・クリスマス」でしょう。

坂本龍一の音楽と相まって、戦場での友情が描かれます。

ジャワ島の俘虜施設について描かれており、戦争映画でありながら、戦闘シーンが描かれないというのも面白い点です。

DVD等でみるのが困難だった時代もありましたが、現在においては、配信でも見れるようになりましたので、賛否両論あるかもしれませんが、是非、今の時代だからこそ、クリスマスにみていただきたいところもでもあります。

それではみなさん、よいクリスマスを。

メリークリスマス。


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