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【映画】2023年前半で面白かったもの

7月になりました。
今年もはや半分が過ぎてしまったので、前半を振り返ろうと思います。

自分はこのnoteに映画感想文をよく書いています。
で、生意気にも5段階で評価しています。↓↓↓こんな感じ。

☆☆☆☆☆→すごい。うなっちゃう!世界を見る目がちょっと変わる。
☆☆☆☆ →面白い。センス・好みが合う。
☆☆☆  →まあまあ。
☆☆   →う~ん、ちょっと。。。
☆    →ガーン!

残念ながら前半に☆5の作品はなかったのだけど、☆4の作品が多数あったので紹介しようと思います。
夏の映画鑑賞の参考になれば幸いです。

※今年公開の作品のみではありません。配信で観た過去作品もあります。モノクロもあり。
順番は観た順です。

じゃあいってみよう!

イニシェリン島の精霊(2022 マーティン・マクドナー)

中年男性親友同士のちょっとしたいざこざがとんでもないことに。
タイトルは一見優しげな印象だけど、中身はハード。
キーワードは内戦。

街のあかり(2006 アキ・カウリスマキ)

何だかとてもうまくいかない話なのだけど、実はうまくいく話でもある。
こういう素直じゃないところがアキさんなんだよなあ。

別れる決心(2022 パク・チャヌク)

アジアン・ハードボイルド・ミステリー。そして大人のメロドラマ。
まあハードボイルドって、たいてい男が女性に振り回されるのだけど、その振り回され方がイマドキ(男がドギマギしてオロオロしてる)で好きです。
男が自分のリップクリームを女性に奪われて、(そして女性が唇に塗るのを見て)「…清潔です」と言う。
自分だったら必死で相手が使うの止めるかも。子どもですね。。。

地下鉄のザジ(1960 ルイ・マル)

スラップ・スティック(どたばた)の快作。ひとことで楽しい!
地下鉄に乗りたいのだけどストで動いてないのが許せない、プンプン😡って女の子の話。ただそれだけ。
日本でもこういう作品撮ってほしいなあ。

ペイン・アンド・グローリー(2019 ペドロ・アルモドバル)

映画監督が人生を振り返るーーーって聞くと、可もなく不可もなくって印象ですよね?
そんなことはありません、ゴツゴツしてます。
そして温かみのある作品です。記憶の扱い方も上手。いろいろ素敵です。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022 ダニエルズ)

アカデミー賞受賞。SFであり、現代のマンダラ。
自分→もうひとりの自分→あなた→もうひとりのあなた→自分。観るべし。
あ、そういえばこの作品ではリップクリーム齧ってました。
同じ小道具(リップクリーム)でも、「別れる決心」と比べると受ける印象は全然違う。
うん、自分はどうしてこんなにリップクリームにひっかかるのだろうか?

ザ・ライダー(2017 クロエ・ジャオ)

夢破れたカウボーイのお話。
今まで観た映画の乗馬シーンで一番美しかった。非アメリカ性の中のアメリカ。

戦場のメリークリスマス(1983 大島渚)

坂本龍一さん追悼。日本軍の捕虜収容所もの。
最初あのセンチメンタルなメロディーがマッチするのか疑問でした。
でも、日本の武士道と英国の階級(エリート)意識が底の方で通じ合う甘さ。
その甘さがあの旋律なのです。ピッタリでした。

ラスト・ショー(1972 ピーター・ボグダノビッチ)

その年の映画雑誌のランキングで「ゴッドファーザー」を上回った作品。
モノクロで渋いっす。渋渋渋渋渋渋渋いっす。
青春と喪失。ウィスキーと共にどうぞ。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(1968 ジョージ・A・ロメロ)

ゾンビ映画の原点・古典。社会風刺もありつつ、普通に面白い。
モノクロのホラー映画って一周回ってオシャレ。

デモンズ(1985 ランベルト・バーヴァ)

最大瞬間風速は☆5。
ゾンビ映画の試写会でゾンビに襲われる話。
まさにゾンビが生まれるシーンで、ゾンビがスクリーンを切り裂いて出てくる。最高です。


以上、11作品でした。
下半期はどんな作品に出会えるのだろうか?楽しみだなあ。

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