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(12/27)皆勤賞達成!振り返り「鎌倉殿の13人」

無事最終回を迎えたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。
48話全てを鑑賞しました。
というわけで、振り返ってみようと思います。

※自分の振り返りと兼ねています。お付き合いいただけると幸いです。

自分の振り返り

自分は今年(2022年)の1月からnoteを始めました。
ただ、最初は「何を書こうかしらん?果たして続くのかしらん?」って感じで、更新頻度も1カ月に1度か2度。。。

「あらら、このまま自然消滅するかも。ま、でもそれはそれで仕方ないな」と考えていたのですが、映画好きということもあって、映画の感想文を書くようになりました。

また、ふだん大河ドラマを観ない自分が、今年はなぜか年始から「鎌倉殿の13人」を観ていました。
脚本家・三谷幸喜氏のファンということもあるのですが、「鎌倉時代ってどんな時代?」という興味が最初は強かったように思います。

自分は歴史好きで、歴史ファンにありがちな「戦国と幕末」が好きなのですが、逆に鎌倉時代って「教科書プラスアルファ」ぐらいの知識しかなかったので、知りたい!という欲求があったのだと思います。
ま、面白くなかったら途中でやめればいいや、ぐらいの軽い気持ちで観始めました。(すみません)

なので、「鎌倉殿の13人」の感想記事を最初に書いたのが、3月の終わり。。。
しかもこの時点ではまだ自分を疑っていて、「感想記事1回書いて観なくなったらどうしよう?」ってちょっとビクビクしてました。

ところがどっこい、4月になっても5月になっても6月になっても観続け、7月からの後半戦以降は、ほぼ毎話感想記事を書くようになりました。
(というわけで、ドラマは全て観たのですが、全話について感想を書いたわけではありません。
↓↓↓が「鎌倉殿の13人」の感想記事をまとめたものです。よかったらのぞいてみてください。)


ドラマの振り返り

前置きが長くなりましたが、初心に戻って、「『鎌倉殿の13人』を最終話まで見た理由は何だろう?」を書いてみようと思います。

①構成がいい
②登場人物への視点

大きくいうと、この2つでしょうか。

①に関していうと、源頼朝の死が7月初めの放送回で、ちょうど真ん中。
それ以前は平家滅亡と鎌倉幕府誕生に向けて、個性的な登場人物たちがなんだかんだいいながらも力を合わせて、大きなことを成し遂げる。
ただ後半になると物語が反転。
頼朝亡き後の権力闘争が始まり、一緒に戦った仲間たちの命を奪うことに。

史実通りといえば史実通りなんだけど、「一粒で二度おいしい」というか、前半と後半で違う印象のドラマを味わえましたよね。
前半の青春群像劇が後半のパワーゲームに厚みをもたせ、また後半から前半に思いを馳せた時には「どうしてこんなことに…」という悲劇性がありました。
もちろん各話各話で良い点はたくさんあるのだけど、前半後半ですっぱり分けたこの太い構成は自分好みでした。

②に関していうと、良いイメージの人物(頼朝とか義経とか)はほんとにそうなの?という視点があったと思うし、あまり良くないイメージの人物(政子や時政、実朝など)は実はそうでもないんじゃない?という視点があったと思う。

つまり、今までのイメージはいったん置いといて、史実をもとにキャラクターを立ち上げた熱量・発想はほんとすごかった。
歴史上の人物というよりは、「今でもこういう人いるよね」っていう自らの感覚を大事にしているというか。
各話の感想文に何度も書いたけど、登場人物たちへの愛を随所に感じました。

最後に①と②を総合すると、主人公・北条義時のポジションが絶妙だったよなあ。
1話から源頼朝が登場。で、3代将軍・実朝が亡くなったのが11月の終わり。
途中執権になったけど、結局1月から11月までなんだかんだいって源氏に振り回された。。。
12月は源氏はいなかったけど、姉の政子や息子の泰時が一族内反抗勢力という感じで、それはそれで釘をさされるというか。

こう考えると、義時は主人公でありながら最後の最後まで誰かに振り回されていたともいえますよね。
この大河ドラマが面白かった理由はたくさんあるけど、このポジショニングがはまったんじゃないかなあ。
三谷氏は、一歩引いた「鈍く光る」人を描くのが上手。
まさに今回の義時は鈍く光った人。

「承久の乱」に勝利して武士万歳となってもよさそうだけどそうならず、息子・泰時へのつなぎ役を自任していた。
源氏一族や他の御家人たち、主役になれるような登場人物はたくさんいたけど、主役になることを全く望んでいなかった人間が主役になった。
その目のつけどころのセンスが抜群だよなあ。

「新選組!」や「真田丸」と違って、初めて「歴史の勝者」を描くって当初言われてたけど、終わってみれば「絶対勝者」という感じは全くなく、「果たして勝者か勝者じゃないのか、よく分からん」って感じ。
その「いじらしさ」が自分の興味をひいたのだと思いました。

関係者の皆さま、お疲れ様でした。
1年間ありがとうございました。

※そういえば、最終回のアガサクリスティの元ネタが結局分からずじまいです。トホホ。

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