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映画感想文「ライダーズ・オブ・ジャスティス」

配信で「ライダーズ・オブ・ジャスティス」を鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

2020年(日本公開2022年) デンマーク・スウェーデン・フィランド合作
監督 アナス・トーマス・イェンセン

アフガニスタンでの任務に就いていた軍人のマークスは、妻が列車事故で亡くなったという報せを受け、悲しみに暮れる娘の元に帰国する。そんなマークスのもとに数学者のオットーが訪ねてくる。妻と同じ列車に乗っていたというオットーは、事故は「ライダーズ・オブ・ジャスティス」という犯罪組織が、殺人事件の重要証人を暗殺するために計画された事件だとマークスに告げる。怒りに震えるマークスは妻の無念を晴らすため、オットーらの協力を得て復讐に身を投じる。

映画.comより

はい、同僚のお勧めでこの作品を知りました。「面白いよ」と。

お話としては、上記のあらすじにあるように妻を殺された軍人夫が復讐するーーと思いきや、そうではありません。
いわゆる「起承転結」の「転」のところで言葉通り「転」の展開があるのですが、まあこれを言ってしまうと面白さが半減するので、ネタバレは控えます。

公式サイトの画像なりを見るとドライなアクションものかなと思うのですが、アクションの要素もちゃんとちゃんとあるのだけど、コメディ要素あり、加えて実は優しい(救済の)お話でもある。。。
もうどっちやねん、って感じですよね。
自分もどっちやねん、とツッコミました。
そこは好み分かれるところかなと思います。

普通に(と言うのも変だけど)、一風変わったマッチョではない男たちがマッチョな主人公のところに集まってきて復讐を遂げるでもよかったと思うし、妻を亡くしたマッチョな夫と娘の救済の話ならそこに一風変わったマッチョではない男たちがやってきてまた生きる気力が湧いてくる、もアリだったと思う。

でも今自分が書いた上の2つのことって、まあ映画としてありきたりですよね。。。
だから監督さんとしてはこの2つを混ぜ合わせたかったのだと思う。その気持ちは分かる。
ただそれがうまく混ざっているかと問われると、どうなんだろう。

公式サイトのキャッチコピーだと「最強の軍人×理数系スペシャリスト」とあって、それはそれでまあそういう要素もあるのだけど、それが主かと言われるとそうでもない。
正直にいうと、そのキャッチコピーに沿った感じの方がスッキリしてよかったんじゃないかとも思う。(キャッチコピーの方が後付けだけど)

近年ジャンルレスな映画は増えてるし、実はあの要素とあの要素を混ぜると今までありそうでなかった新味になるってものはあると思うのだけど、一方で「シンプル・イズ・ベスト」もある。
どちらにも良さ(美味しさ)があるので、あとはシェフの腕次第なのかな。

最後に、北欧の映画ってあまり観ないから風景が新鮮でした。
あと、主人公が広いガレージを持っていて、そこに仲間の男たちが集まってきていろいろするのだけど、ああいうのって憧れます。
ガレージいいなあ。
でも今のところガレージ付きの家に住む予定なし。トホホ。

総合評価 ☆☆☆

☆☆☆☆☆→すごい。うなっちゃう!世界を見る目がちょっと変わる。
☆☆☆☆ →面白い。センス・好みが合う。
☆☆☆  →まあまあ。
☆☆   →う~ん、ちょっと。。。
☆    →ガーン!

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