アンナチュラル8話【遥かなる我が家】〜忌まわしいものにしてはいけない〜
アンナチュラル8話を考察していきたいと思います。六郎の進歩が見られた回でした。UDIで六郎が嬉し泣きした時、「良かったね~、六郎!!」と言いたくなりました。
1.遥かなる我が家というタイトル
【遥かなる我が家】
8話は一貫して帰る場所を焦点に話が進んだ。
まず、将棋のおじいちゃんの奥さんの帰る場所。夫が遺骨を受け取らないため、帰るべき場所に帰れていない。火災で亡くなった9番は生きていた頃、ヤクザ絡みの事件を起こし更生はしたものの実家には帰れなかった。六郎も帰るべき場所であるはずの家族である父との仲違いしている状態。
ミコトに関しては、ミコトの母(養母)が三澄の家が帰れる場所になっているのか心配している。このように、帰る場所を見失っている人々が描かれる。
ろくでなしという言葉がリンクしていることからも、六郎は9番と同じ境遇であると感じており、同情していることがわかる。
そのような状態で所長のセリフ
という言葉以降、六郎は遺体を返すことに奔走し始める。
結果として、奥さんと9番は法医学の力、UDIによって返されるべき所に帰されたのだ。
また、ミコトもこの事件の影響を受けて、心配している母に感謝を伝える。皆、遥か(遠く)にあった我が家に帰っていくのだ。 しかし、六郎は父に「二度とうちの敷居をまたぐな。」と拒絶されてしまう。彼だけ【遥かなる我が家】に帰れない。
六郎が奥さんの遺骨が帰ったことがわかって泣き出すシーン。自分は帰れなかったからこそ、奥さんが帰れたことに感極まっていることがわかる。
父に拒絶された六郎だが、最後UDIで「おかえり」と言われ嬉しそうに笑いながら泣き出す。六郎にとってはUDIが帰る場所大切な場所になった。
2.未来
「未来」
しかしこの状態では生きている人々は前へ進むことが出来ない。
だから、このセリフは残された人の未来の為という意味でもある。
また、自分自身にバチが当たったというおじさんに対してこの所長の言葉は、「生存者の罪悪感」を救い、死と向き合って未来に歩いていけるようにする言葉である。
3.霊
「霊」
生存者の思いが見させるものという意味で何度か出てくる。生存者の罪悪感を強く感じているほど見るのではないか? 実際、震災の死体は身元不明のまま返ってきていないものが多くある。だから、余計残された人間は死に対する感情を解決できず生存者の罪悪感を抱いてしまう。
5話ではこのような台詞があった。
このように、災害に巻き込まれた人物が感じてしまうと述べられている。だからこそ、死体を返すとことには生きている人を救うことを意味するのだ。
窪田くんの自然な演技が良かったですね。あの泣きの演技は本当に素晴らしかった!!!!個人的には窪田くんが将棋を指している姿を見れただけで嬉しかったです!成瀬くん!!!
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