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#映画の街・神戸 vol.3「人生を変えた映画 あるいは(神戸ロケがもたらす奇跡の名作)」


こんにちは、映画チア部(ノコ)です!

神戸に所縁のある映画を紹介するこの企画、第三弾は「人生を変えた映画 あるいは(神戸ロケがもたらす奇跡の名作)」です。率直に申し上げますと、神戸企画に便乗して私の大好きな映画を紹介する回です。良かったら読んであげてください!


『私たちのハァハァ』 

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出典:https://eiga.com/movie/81059/photo/

作品紹介:

北九州に住む女子高生4人組が、大好きなバンド・クリープハイプに会うために自転車で東京を目指すロードムービー。主演はシンガーソングライター・井上苑子、動画投稿アプリ「vine」の人気者・大関れいか、演技初挑戦の真山朔、『21世紀の女の子』で髭を生やした三浦透子。このフレッシュな4人を、映画やMVで共演を重ね、関係を築き上げてきた尾崎世界観(クリープハイプ)・池松壮亮・松居大悟監督の3人が迎え入れます。

感想:

この映画、痛いほど青春が詰まってます…。特に根拠はないけど自分は無敵だ、やろうと思えば何でもできるぜ人生かかってこい!な女子高生たちが、漕いでも漕いでも終わらない広島で井の中の蛙を思い知るんです。何でもできると思ってたのに!広島から出られないなんて!!そのスケールの小ささが愛おしくて仕方ない。そして、若者の苦悩やモヤモヤをぶつけたクリープハイプの楽曲が、彼女たちの苦労を彩って(?)くれます。(私も高校の時、10km先のツタヤまで毎週チャリ飛ばしてたなぁ…)

九州から東京に向かう途中、モトコーのシャッター街で大喧嘩します。

余談ですが、私は高2の時に本作を元町映画館で観ました(元映との出会い!笑)。遅い時間の上映だったので父が一緒に来てくれたのですが、『私たちのハァハァ』っていうタイトルが少し恥ずかしくて、もじもじしちゃったのが良い思い出です。

ロケ地:モトコー(元町高架下商店街)など。

本作に感化された当時の映画チア部が、聖地巡礼ツアーを敢行した動画です↓

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『アウトレイジ』

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出典:https://eiga.com/movie/55127/photo/

作品紹介:

言わずもがなの大巨匠・北野武監督によるヤクザ映画シリーズ第一弾。内容は結構ややこしいんですが、まあ、ヤクザの抗争劇です。キタノブルーや説明台詞の排除により文芸的な印象を受けるザ・キタノ映画とは異なり、「言葉のぶつけ合い」をテーマにしためちゃくちゃ喋るエンタメ作品です。キャッチコピー「全員悪人」はあらゆるところで引用されていて有名ですね。

感想:

本当にめっちゃ喋ります。武映画は静かなのが常ですが(眠いときに見たら寝ちゃいます)、この映画ではみんな早口でまくし立ててるので、映画監督北野武、と言うよりはお笑い芸人ビートたけしのイメージです。とはいえ武さん独特の無慈悲なバイオレンスは健在。武さんが「このシーンがやりたかった」と言う椎名桔平のウワッなシーンはトラウマ級です。コメディアンとしても大成功している武さんが作ったエンタメ作品。面白くないわけないんです!『みんな〜やってるか!』というエンタメ問題作もありますが、それは置いておきましょう。)

ロケ地は神戸盛りだくさんですが、あまり気にしてませんでした。でも素敵!

ロケ地:高砂ビル、ポートアイランド、東門街、なぎさ公園、神戸ポートピアホテルなど。

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『アウトレイジ ビヨンド』

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出典:https://eiga.com/movie/56609/photo/

作品紹介:

シリーズ第2弾。調子に乗った加瀬亮(出る杭は打たれちゃうぞ!)、異様に怖い西田敏行(実質主役)、何だか大型犬みたいな桐谷健太とパワーアップしたメンツが最高です。キャッチコピーは「全員悪人、完結。」ですが、ここでは完結しないのでご注意を!

感想:

最高傑作との呼び声も高い「ビヨンド」。「え〜だったらビヨンドだけ観ちゃおっかな?」という方もおられますよね。安心してください。このシリーズは3部作ですが、大体の登場人物が終盤には死んでるので最早1話完結です。多少分からないところはあるかもしれませんが、7割くらいは楽しめます。どこから観ても良いところがアウトレイジの隠れた魅力!

これも神戸ロケ盛り盛り。ん〜あんまり印象に残ってませんが、嬉しい限りです!

ロケ地:神戸国際交流会館、相楽園会館、旧居留地(前町通、東町筋)など。

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『アウトレイジ 最終章』

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出典:https://eiga.com/movie/86080/photo/

作品紹介:

こちらが本物の完結編!1作目、2作目に続き、ポスターには強面おじさまがずらり!光石研さんや原田泰造さんまで怖く見えちゃうのはアウトレイジ・マジックでしょうか?ちなみに本作が武さんの最新作で、次回作は恋愛映画だそうです。渋さ・怖さ・バイオレンスを出し切ったんでしょうかね?そのくらい骨太です〜!

感想:

実は私、1作目からではなく最終章から鑑賞しました。『(500)日のサマー』が大好きで可憐な女子大生だった当時の私はヤクザ映画に縁遠く、アウトレイジのアの字も知りませんでしたが、本当になんとなく、映画館に立ち寄ったついでに観たのが出会いです。その日の衝撃は今でも忘れられません。非人道的なバイオレンス異様に渋いおじさんたち端々に殺気が宿る映像、その全てに圧倒され、上映後明るくなってもしばらくは立てませんでした。今では『仁義なき戦い』などの渋オジ映画なしでは生きていけませんが、その出会いとなったのが本作です。「ヤクザ映画」と聞くと脂の乗ったおじさま達のための映画のような気がしますが、若くても、女の子でも、十分に楽しめるものだと思います!

ロケ地:相楽園会館、空港島道路など。

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愛しの映画達について、長々とお話してしまいました。私とミニシアターを引き合わせてくれた『私たちのハァハァ』、偏見なく映画を観ることで未知の自分に出会えると気付かせてくれた「アウトレイジ シリーズ」、私の大切な映画が神戸で撮影されていたことに何だか運命を感じてしまいます。

神戸に限らず、地元で撮影された映画を観てみることで、新たな出会いがあるかもしれません。皆さんも探してみてはいかがでしょうか?


追伸 最近、こんな本を読み始めました。著者の板倉先生は私の大学の先生で、他学部ながら何度か講義に潜り込んだりしました。面白い本です。


執筆:映画チア部神戸本部(ノコ)


参照:




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