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美人のあの子は人間じゃない!?謎の寄生生物に高校が乗っ取られる映画『パラサイト』

最近台風が近づいて雨の日が続きますよね。外に出かけようにも雨が強くて出かける気になれない。そんな時は映画を観るに限ります!

さて今回は『パラサイと』という映画をご紹介したいと思います。半地下の家族ではありません。1998年に公開された、道の寄生生物によって高校が侵略されていく様を描いたパニック・スリラー映画です。当時は若手である有名俳優が多数出演していますが、日本ではあまり馴染みがなくマイナーな作品として位置付けられています。

あらすじ

とある田舎町の高校に通う真面目なケイシーは小さな生物の死骸を発見。生物室の水槽にそれをいるとなんと生物は蘇生しました。生物科の先生が触ろうとすると噛まれてしまいます。

一方で、不良のジークは自身の知識を活用して偽造免許証や薬物を作って生徒に売りさばいていました。新聞部のデライラは教師陣の不審な行動にスクープの匂いを感じ取ります。

ほどなくしてケイシーやジークらは小さな生物に噛まれた生物科の先生に襲われます。なんとか撃退に成功した彼らは、先生が何かに寄生されていることに気づきます。町から逃げ出そうとするも、不審な検問のせいで脱出できない。ケイシーは同じ現場に居合わせ共に逃げ出したジーク、デライラ、転校生のメアリーベス、自称アウトサイダーのストークリー、フットボール部のキャプテンであるスタンと共に、寄生生物の親玉を倒す決意を固めます。きっと校長が親玉に違いないと踏んだ彼らは、ジークの作成した薬物が生物の弱点であると気づいて逆襲に転じることになります。

異なる性格を持つ今時のティーンエイジャーたち

本作にはこの人が主人公という明確な定義はないように思われますが、あえて言うなら優等生のケイシーです。生物を見つけたのがケイシーというのもありますが、いじめられっ子で内気な部分がありながらも未知の生物に立ち向かう真の勇気を見せてくれます。勇敢なのは他のキャラクターも同じです。

グループ内でリーダー格として振る舞うジークは薬物を売ったりする不良ですが決して勉強ができないわけではありません。留年してはいますが様々な知識に精通しており、親玉を倒すた目に必要不可欠な薬物を作った張本人ですから、これほど頼り甲斐のある男はいません。

新聞部部長でありながらチアリーダーを務めるデライラは容姿端麗で社交的なまさに一軍の生徒。しかし世間体を気にしている部分があるのが玉にキズ。

転校生のメアリーベスは両親を失った過去を持つ孤独な少女で、ジークと良い感じに。対してストークリーはその見た目とは裏腹に人の接し方に悩む繊細な一面を持っています。スタンはフットボールの才能を買われていますが、逆にそれだけが取り柄のように思われていることを嫌がってキャプテンの座を退こうとしています。

このように、個性豊かで今時の悩みを持つ少年少女が未知の脅威に立ち向かっていくことになるわけです。生徒VS教師の構造はよくある展開かもしれませんが、本作の教師は謎の生物に寄生されたとんでもない相手です。

今をときめく俳優たちの若い姿

本作は今から20年も前の映画になります。今となっては有名な俳優たちの若い姿を拝めるのもこの作品の良いところ。

例えばケイシー役のイライジャ・ウッドはのちにあの『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで主演を務めています。デライラ役のジョーダナ・ブリュースターはみんな大好き『ワイルド・スピード』シリーズのブライアンの妻ミア役を演じています。そのほかにも教師陣の1人として『X-MEN』シリーズでウルヴァリンの愛する相手ジーン役を演じたファムケ・ヤンセン、『ターミネーター2』でアーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800を追い詰めたT-1000役のロバート・パトリックが出演しています。誰もが一度は見たことがあるであろう俳優陣が豪華出演しているのが、本作の特徴なのです。

静かに行われる侵略、未成年の反抗、敵は誰か

本作の敵である生物は人間に寄生しますが見た目は通常と変わりません。その人に成りすまして日々を過ごします。大きな特徴は水を大量に摂取すること。彼らにとって水分は人間以上に必要不可欠な栄養素です。ケイシー一行は親玉を倒すため高校に乗り込みますがその過程で仲間をひとり、またひとりと失っていきます。もはや誰が寄生されているのか、一体誰が味方なのか区別がつきません。そんな状況下でどうやって親玉を見抜いて倒せるのだろうか。

そんなスリリングな要素と青春要素が合間って本作は気軽に観ることのできるエンタメ作品に仕上がっています。みなさんどうぞ、一人で観ても十分楽しいですが、家族や友人と「こいつが寄生されているのではないか」なんていう予想合戦で会話を楽しみながら観るのも良いと思います。

ではみなさん、またお会いしましょう。


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