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「この世界の片隅に」鑑賞記録

最近、少し映画を観るペースが落ちました。かわりにドラマ見たりしてるからですかね。とりあえず、またひとつ映画を観たので感想書きます。

「この世界の片隅に」

ずっと前から気になってた作品のひとつです。公開された時、地元の福知山の小さな映画館で原作者の方を招いたトークショーが開かれたとかで話題になっていたにも関わらず、ここまで観るのを引き延ばしてきました… 田舎なのになんで原作者の方が来てくれたかと言うと、原作者の方が福知山にお住まいだったからです!!これは結構誇りに思ってましたが、作品を観て改めて後悔しました。なんでトークショー行かなかったんだろうって… しかも続編が劇場公開してるのも、見逃してしまった馬鹿野郎です… 

後悔だらけの今日この頃ですが、そろそろ感想の方を…

まず、アニメの良さが出た作品だったなあと思いました。これ実写だとちょっと見る人が限られてしまいそうだな、と。

私はこういった戦争を扱ったものは多くの人に見られるべきだと思います。子どもにも見て欲しい。だからアニメであることによって、なんというのか、えぐみのようなものが薄らいだのではないかと思います。柔らかく包み込まれた印象です。ただ、きちんと子どものトラウマとなるような、そういったシーンもあります。

昔、はだしのゲンを読んで受けた衝撃と近いものがありました。爆風により窓ガラスが吹き飛び、全身にガラスが刺さった人がいたそうです。映画の中にもそういった描写が少しありました。

とにかく戦争ものだと意気込み、観始めたわけですが、それでも主人公のすずさんが生きる日常の描写やそこに生きる人たちの何気ない言動が、ものすごくリアルでした。戦争に重きを置いたのではなく、そこに生きる人たちを描くことに重きを置いた作品だったのではないかと思います。

当たり前の日常の中に突然飛び込んできた戦争というものの違和感、そういったものがよく描かれていると思います。その戦争を非日常に感じる感覚がこれを観ている自分たちとも重なるものがあって… 

そして戦争により脅かされた日常の平和。何かを突然失う、奪われるという出来事に対するすずさんの心境の変化が、戦争というものの大きさを感じさせます。一人の大人がいとも簡単に変わり果てしまう。私はある程度の年齢を越えたら人間変わることって難しいと思うんですけどね。

続編ではその後が描かれているんですかね。リンさんも出てくるみたいですし、絶対観ます。戦争という出来事の後を生き抜いた人々の生き様を、日常を、忘れないようにしたいですね。

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