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あなたが青く見えるなら、林檎も兎の体も青くていいんだよ

すばらしかった、上映中ずっと涙が止まらなかった
努力することの美しさに魅せられて流れた涙もあれば、八虎と同じ目線で悔しさ故に流れた涙もあった

成績上位で人付き合いもほどほど、特に何か熱中するようなことを見出していなかった八虎。
そんな、傍から見たら「才能溢れる勝ち組」な八虎が
秀でている訳でもない絵の世界に魅了されて
常人には考えられない量の努力覚悟で飛び込んで行くその姿がただただ美しくて、青く燃えていたように見えた。

中でもいちばん良かったシーンは不良仲間だったうちの一人が、絵に情熱を注ぐ八虎に感化され、パティシエの道を志したことを八虎に伝える場面だ
彼の決意と告白を聞いて、目に浮かぶ涙を隠す勢いでフルーツタルトに食らいつく八虎とそれを笑顔でみながら「このフルーツタルト、美味いだろ」と言う彼との友情がキラキラ輝いていて最高に素敵だった

どの描写を切り取っても、青が綺麗に映えていて
ブルーは秀麗な色だと思った。
若者を"青い"と表すことがあるが、若者の青さは
まだ何ものにも染まっていない瑞々しい美しさなのだろう。

才能のある人に追いつくには、周りの何倍も何倍も大きな努力を重ねなければならない。でも、劇中で先生が、「好きなことをする努力家は最強なんです」と言っていたように、努力は武器になる。
努力した者だけが到達し、見ることの出来る景色は
きっと素晴らしいのだろうと思う。

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