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選挙結果振り返り(2024 6.2投票)


 世間が都知事選の行方に注目する中、昨日も粛々と選挙が行われました。  そして、また自民にダメ押しの一撃が入りました。
 それは井上尚弥の左ボディーブローのような強烈なパンチで、もはや自民はダウン寸前。 ここからどうやって巻き返すつもりなのでしょうか・・・?

 4件の選挙、振り返っていきましょう。




◎北海道・積丹町長選挙

 5期目を目指す現職に元道議の一騎打ちは、現職が大差で5選を果たしました。

 現職は初当選から全て無投票当選。 選挙を戦うのは今回が初めてという人。 一方の新人は(小樽市選出とはいえ)道議を4期も務め、2022年には道議を辞して参院選に(維新から)比例で挑んだ人で接戦になるかと思いきや、ふたを開ければ現職の圧勝。
 よく見ると新人のtwitter-Xは2年前の参院選敗戦を詫びる投稿から止まっており、恐らくまともに選挙運動してなかったのでしょう。 道議を4期務めた人物がこういう結果になるとは・・・ 何だか哀れですね。
 とはいえ現職も4期連続無投票当選を経ての5期目。 私にとってはそれだけで「論外」です。 選挙に勝ったコトで更に権力が集中する恐れが有るので町民の皆様には厳しい目で見ていただきたいもうです。


◎東京都・港区長選挙

 6期目(!)を目指す自公推薦の現職に、元都議と元区議、2人の新人が挑む選挙は元区議が現職との接戦を制し初当選を果たしました。

 女性新人候補は区議を4期務め(うち1期はトップ当選)、経験も人気も充分。 品川区の森沢区長などが応援演説に入りましたが「完全無所属」として選挙運動を展開。 現職も粘りましたが多選&高齢批判も有ったでしょうし、何より今となっては「自民」の看板を背負うコトはリスクしかない状況になっており、敗退。
 何でも都知事選に繋げるのは行儀が悪いかもしれませんが、自民は都知事選前最後の選挙でも推薦候補が落選し、この低迷っぷりのまま都知事選に突入するコトになってしまいました。 こんな自民に対して小池百合子氏は推薦を貰おうとするのか。 それとも(形だけでも)推薦を受け取らず「自民とは無関係」という形を装うのか。 選挙という賭けに勝ち続けて今の地位を築いた小池氏に、難しい決断が迫られています。


◎和歌山県・古座川町長選挙

 3期目を目指す現職に元町議が挑む一騎打ちは、元町議が初当選を果たしました。

 新人は2008年から4期連続で当選で、そのうち3回トップ当選という強豪。 満を持して町長選に挑み、一発で勝ち取ったというトコでしょうか。 現職は75歳という高齢が響いたか、届きませんでした。

 現在、古座川町では台風1号に伴う雨の影響で土砂災害発生の危険が有るとして4世帯5人に避難指示が出ており、まずは一刻も早く避難指示が解除できる努めるコトが最初の仕事となりそうです。


◎和歌山県・古座川町議会議員選挙(定数9/11人)

 前回から1つ定数が減り、無所属10人と共産公認の1人で争われる、女性候補2人の選挙は現職2人が落選。 新人3人と現職6人が当選し、女性候補は2人とも当選しました。
 共産候補は前回5位から4位にランクアップして当選。 議席をキープしました。

 ちなみに、このような首長選と議員選が同時に行われると、議員が「任期途中で辞職して首長選へ・・・」というコトが無くなります。 私個人としてはとみに任期4年の首長選と議員選は2年おきで交互に行われて、議員選挙が首長の「中間評価」を表すようになるのが理想なのですが、市町村議選の場合はそのような役割を果たすコトは難しそうなので、それならば投票率アップと費用削減の面から「同日投票」の方が良いような気がします。
 最近では首長選と合わせるために議会を自主的に解散したり、首長選を議員選挙に合わせるために任期満了で退任し、副首長等の任務代行者を置いて議員選挙に合わせるという動きが増えていますが、私は良いコトかなと考えます。 投票率が上がるコトが何よりなので。


以上となります
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます



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