【#121】岐阜県・岐南町長選挙レポート(2024 4.14)
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「99のセクハラ」という必要以上のパワーワードで全国に名が知れ渡った、岐南町。 ハラスメント町長の辞職を受けての町長選で信頼回復を図らねばならないのですが、その原因は前町長だけではないというコトが取材して分かりました。
ハラスメントが横行する環境を生み出した根本の原因は、果たして何か。 是非読んでいただきたいレポートです。
◆岐南町(ぎなんちょう)・概要
面積：7.9㎢（岐阜県 第41位 / 42市町村）
人口：26,192人（第19位）※2024年4月1日現在
人口密度：3,315.44人/㎢（第2位）※2024年4月1日現在
平均年齢：43.60歳（第2位）※2020年10月1日現在
衆議院は岐阜3区に属し、武藤容治(自民 5期)氏を選出
◆立候補者
後藤 友紀 (47) 無所属 新 元岐南町議
朝倉 修一 (62) 無所属 新 元岐南町総務部長 ※自民推薦
3期目で議長まで務めた町議を辞した女性候補と、役場の総務部長で直近は町の図書館長に就いていた身分を投げ打って立候補した男性候補。 2名の一騎打ちです。 まずは、ハラスメント町長のせいで岐南町の評判が地に墜ちた中で手を挙げたお二人に最大限の敬意を表します。
このアト、あれやこれやとツッコミを入れていきますが、リスペクトが大前提の上だと御理解いただければ、と（無理か…）。
◆前回(2020年)の選挙結果
［当］小島 英雄 (70) 無所属 新 2,969票
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［落］森川 眞和 (59) 無所属 新 2,965票
［落］加藤 雅浩 (59) 無所属 新 2,295票
3期務めた現職が退任。 次の座を巡り新人3名で争われた前回の選挙。 2016年の補選で無投票当選し2期4年弱町議を務めた小島氏が当選しました。 ただ彼の選挙歴を見ると2008年から、
「町長選出馬→落選→町議選出馬→当選→1期途中で町長選出馬→・・・」
を繰り返し4度目の町長選で念願の初当選を勝ち取っていますが、こういう選挙歴の人って大体「アレ」な人だというコトを当時の有権者は気づかなかったのでしょうか。 恐らく “同情票” で当選したのだと思われます。
ハラスメント町長と次点候補の票差は、僅か4票です。 森川氏が町長の世界線だったら、なんて言っても仕方ないですが、この「4票」が町の運命を決めてしまったのは事実で、選挙の大切さ、1票の重みを最も伝えられる悪しき前例となってしまいました。
◆POINT
① “99のセクハラ” で辞職した前町長
きっかけは「文春砲」でした。 役場の複数職員が週刊文春に告発。 その内容と「岐南町」という地名が全国に知れ渡るコトになってしまいました。
報道を受けて町は副町長を本部長とする「危機管理対策本部」を設置。 そこで「客観的かつ専門的で、公正・中立な立場からの調査が必要」となり、法律事務所所属の弁護士3名からなる第三者委員会が設置され調査が開始。 その結果、
99件のセクハラに加え多くのパワハラなどが認定され第三者委員会は「即時の辞職以外の選択肢はない」と強く指摘。 それを受けてハラスメント町長は辞職となったのです。
退任式や職員によるお見送りは一切なく、駆けつけたの支持者から貰った花束を手に、寂しく役場をアトにしたのでした。
それでは、ハラスメント町長は一体何をやらかしたのか。「岐南町ハラスメント事案に関する第三者委員会」が発表した「調査報告書(PDF)」から紐解いていきましょう。 この件を他人事とせず(特に男性！)自分に置き換えて問いかけるコトが今の時代を生き抜くために必要だと、報告書を読み終えて私は思ったので。
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