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今週の選挙(2024 4.28投票)


 今週は何といっても! 衆院補選が東京・島根・長崎で行われます!!

 が、それについては方々で取り上げられてるので、コッチでも触れる必要は無いでしょう。
 私の仕事は、あまり知られていない全国各地の選挙にスポットを当てるコトだと(勝手に)思っているので、衆院補選と同日に行われる他の6選挙を紹介しますね。




◎東京都・福生市長選挙

 5期目を目指す自公推薦の現職に、共産推薦の元小学校教諭が挑む一騎打ちです。

 ・・・正直、この構図を見た時点で「皆まで言うな」というコトなので、両候補の主張を見ていきましょう。

 明確な対立点は「福生駅西口地区再開発」の是非みたいです。 当然、現職が「推進」、新人が「白紙撤回」を訴えています。

 現在の福生駅西口は、この動画に映っています。
「当地区は、老朽化した建築物や耐震性不足の建築物が多く、防災面における課題を抱え…」と書かれており、確かにそれは問題だと思うのですが、再開発した結果、他の駅前と同じ光景になったらイヤだなぁと私は思います。 さて「白紙撤回」を訴える候補に入る票は如何ほどでしょうか。


◎岐阜県・山県市議会議員選挙(定数13/17人)

 現職11人、新人6人が立候補し、政党別では公明・立憲・共産・維新が1人ずつ立てた、女性候補3人の選挙です。

 今週の維新はコチラになりますよー。

(東海ブロック)
(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 先週は東海ブロックの岐阜と愛知で(共に最下位当選ながら)議員を誕生させた維新。 「43歳男性」という維新の “売れ線” 候補ですが、見た目が維新っぽくないのが吉と出るか凶と出るか。 更に維新候補のtwitter-Xを見ると写真にスタッフの姿が全く見えません。 独り、というコトはサスガに無いでしょうが、総面積221.98㎢の自治体でスタッフが少ない中で戦っているであろうコトは確定かと。 コチラもかなり厳しい選挙になる気がしますが・・・

 立憲は前回の選挙で2候補当選していますが、うち一人は今回無所属の出馬。 しかも現在は国民民主系候補のようです。 よって今回は1候補のみ。 39歳女性の現職です。 雰囲気は人気が有りそうに見えますが前回は最下位当選。 自身より若い候補が2人いる中で4選成るでしょうか。

 共産は3期10年務めた現職が退任し、後継に64歳の薬剤師を立ててきました。 前回の共産候補は9位で当選。 その票をキレイに引き継げば当選は固いのですが、この4年間で支持者の数がどうなっているのか。 それに全てかかっています。


◎和歌山県・白浜町長選挙

 4期目を目指す現職に対し3人の新人が挑戦するのですが、その顔ぶれが「元衆院秘書」「元参院秘書」そして「元参院議員」と、必要以上に豪華さです。

 「元衆院秘書」が仕えていたのは宮崎3区の古川禎久氏。 「元参院議員」が仕えていたのは鶴保庸介氏。 そして「元参院議員」は、大江康弘元参院議員、その人であります。
 敢えて名前を出していきますが、大江氏は数多くの党を渡り歩いていますがその多くがビミョーにタイミングがズレてるのが、いとおかしです。
 元々自民所属でしたが、先日今季限りの引退を表明した二階 “バカヤロウ” 俊博氏に同調する形で1993年に離党。 しかし小沢一郎氏共々先細りしていき、2000年の和歌山知事選に出馬するものの落選します。
 2001年に自由党の比例候補として返り咲き、民主党自由党の合併時も参加しましたが、民主党政権が誕生する前年の2008年に離党。 ここで
離党しなければ民主党政権下の大臣誕生となれたでしょうに、自ら政党(改革クラブ、後の新党改革)を結成してしまうズレっぷりを発揮。 そして2010年に党を離党すると、次に頼ったのは、まさかの幸福実現党! 在籍期間は僅か半年ほどですが、現在まで「幸福実現党唯一の国会議員」として完全な黒歴史になってしまいました。 その後、無所属で自民党と会派を組みます。
 更に2013年、当時の立場が民主党の比例で当選したため他党に移籍するコトが出来ず、第二次安倍政権が盤石の強さを見せ始めた頃に自民公認候補となるべく議員辞職し自民(比例)候補として出馬しますが、順位が下位だったため落選。 2016年の参院選も自民の比例で出るも順位が下位で落選しました。
 その後、自民和歌山の県連会長代行になったり2018年の和歌山県知事選に出馬表明するも自民の公認が得られなかったため断念したり。 そして前回の白浜町長選に出馬しましたが現職に敗れ、今回が2回目の町長選。 御年70歳の大江氏の運命や、如何に。


◎愛媛県・西予市議会議員選挙(定数18/21人)

 現職17人、新人4人が立候補し、政党別では公明共産が1人ずつ立てている、女性候補4人の選挙です。

 共産党は前回7位で初当選した現職が恐らく高齢のため立候補せず、後継に63歳女性候補を擁立してきました。 コチラも現職の票をどこまで引き継げるかがカギになりそうです。 40代の若い候補が増えてきた中、議席を維持できるのか。


◎佐賀県・神埼市長選挙

 前の市長が辞職し、次の座を県健康福祉部の元部長と医師の2人で争う一騎打ちです。

 前の市長は、ふるさと納税事業を巡る官製談合事件で逮捕→起訴された前職。 町政の信頼回復が急務な中、県庁の部長まで務めた人が出るのは分かるとして、何故か神埼市に顔を出したのが医師の新人。 彼はこれまで、佐賀市長選、福岡県久留米市長選、福岡県議選に出馬し、全て落選。 神埼町がゴタゴタしているコトを聞きつけ、やって参りました。
 いわゆる「反ワク」候補であり、告示日にポスターが間に合わないほど準備が遅れているようなので当選は難しいと思われますが、大事なのは彼が「反ワク」の医師であるコト。 神埼市の有権者におかれましてはどうか “賢明な判断” をお願いします。
 そう、2016年の市長選に “あの” 大仁田厚氏が立候補した時、粛々と落選させた時のように。


◎佐賀県・神埼市議会議員補欠選挙(定数1/2人)

 ともに元職の2人が1議席を争うという、珍しい選挙です。

 69歳の元職は2018年に初当選するも、2期目を狙った2022年に落選。
 対する74歳の元職は2010年から3期務めるも昨年4期目を目指し、落選。
 さて、どちらの「元職」を有権者は選ぶのでしょうか。


以上です
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます



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