思春期イライラの真実

「チッ。BBA（ババア）何してくれんねん」

電車でうっかり鞄をぶつけてしまった女子高生に舌打ちされた。

「ごめんなさい」と謝るも心の中では「なんでお前に舌打ちされなあかんねん」と思う。
多くの女子高生は一日の半分以上をイライラして過ごしているかもしれない。
それは「思春期」という何にでも落とし込めるパワーワードが原因ではないことを知っていただきたい。

女子高生のイライラの真実。
それは膝小僧にあった。
今日、舌打ちされた女子高生のスケッチを掲載する。

膝小僧を拡大してみよう。
よく見ると黒い影のようなブツブツが皮膚の下で動いているのを見ることができる（かもしれない）。
かもしれないと書いたのは、これを見ることができるのは100人に2人ほど割合である。具体的にいうと女子高生に本気でイライラされる、舌打ちレベルで当たられた相手にしか見ることができないからだ。

ここは膝小僧コロシアム。
膝小僧王者を決めるため膝小僧村の住人が寝る間も惜しんで戦っている。村の住人達の娯楽はそれしかないのだから盛り上がるのも仕方がない。長い戦いは3年以上続くことがある。もちろん膝小僧がボコボコになる。
この男達の戦い＝膝小僧コロシアムの小競り合いが日々の女子高生の気持ちを大きく揺さぶっていたのだった。
10代の女の子には制御できるものではない。

自分の思春期時代を思い出してください。
親に「ありがとう」と言いたいのに言えない時、膝がムズムズしませんでしたか？
私はしました。
そして、私の高校生の娘も毎日膝がムズムズしながら私に八つ当たりしているんだろうと妄想しています。