大怪獣のあとしまつを見てきた感想 令和に蘇らなかったtrick
はじめに
どうも、帰ってきました映画の感想文書くコーナー
エルデンリングクリアして王になったので、玉座からこの感想書いています。王に至った理由の大半は、大怪獣のあとしまつを感想を共有して、この映画に対する知見を深めてほしいと思っているからです。
大怪獣のあとしまつ:概要
とりあえずいつもの情報置いておきます。
山田涼介は私でもわかります。土屋太鳳(たお) も読み方知らんかったけど知っている。母親の狂い方がまじで怖かった映画「アイの歌声を聴かせて」でアイの中の人をやっていた人ですね。
監督とか、FXの人とか見ているとぱっと見は問題なさそう。あと、予告編もシリアルっぽいですね。皮だけは完璧です。人の見た目は9割見た目ですが、映画の見た目が予告とプロモーションなら完璧です。まあ、初日の公開日の感想が阿鼻叫喚すぎて一瞬で消え去ったのですが。1割ダメがダメすぎた典型的な例ですね。せっかくなので初日のツイート数とかネガ率とかは後で触れます。
このあたりにレビューサイトの評価とか置いておきます。
せっかくなのでgoogleで似たような評価しているものを探しました。
バトルフィールド2042がgoogleで30%もの方に好評を得られています。
たぶんバトルフィールドは世界レベルの30%好評ですが、大怪獣のあとしまつは国内限定の30%だと思います。
この点数を見て、皆さんこう思っている方がいると思います。
「(こんな評価の状態で見に行く)お前の価値観醜くないか?」
あらすじとか紹介サイトを見ればストーリーとか知れてしまうし、これ見に行く価値はあったのかと言われそうです。
自分としては映画を見ることで当事者になって感想を言いたい。
渦中に飛び込んでこそ得られるものがあると言いたい。そうやって映画は楽しむものだと思っています。
そんな考えだから、プペルとかワニを味わうハメになったのですが…
ちなみに、会社では「ココロなきクソ映画地雷処理班」という謎の称号をいただきまし、周囲の人からも「大怪獣のあとしまつ」見ました?と聞かれました。なんで見る前提なんでしょうね?まあ見ていたんですが。
ちなみに認知度が高いやべー映画のレビュー記事第三弾です。過去記事はこちらから参照できます。
第一弾: https://note.com/mouriman/n/n418630361375
第二弾炎上したくないので、題名隠していました。
認知度が低いので、映画見ましたが、感想書いていないものとしては下記のものがあります。
神秘の法:大川隆法さんが作っている映画。声優は豪華ですよ。思想が強すぎる
ランドシャーク: サメ映画初めて見ました。Z級。
ニンジャ VS エイリアン: 題名が強すぎる。B級。
ということで見に行こう
当日twitterのトレンドにこの映画の題名が乗り、レビューの速報が流れてきた瞬間に見に行くことを決意しました。
ただ、残念なことに基本的にそのあたり四十九日などで、実家に帰るといったイベントがあり、なかなか映画を見るタイミングを作れなさそうな状況でした。
まあ、実家に帰るということで、これは一緒に映画を見ることで家族の仲を深めるチャンスと思い、兄と父親に声をかけてみました。これはしあわせ家族計画ですわ。300万の豪華景品は出ませんが
まあ、拒否られましたが。映画の代金を持つと交渉しましたが、2時間そんなことに使いたくないというまじの拒否反応を示されました。つらたん。
ですが、捨てる神あれば拾う神あり。
シノアリス一緒にやっている友人に声かけたところ、快諾いただけたので、レイトショーで金曜日の夜に見に行くことにしました。ちなみに、公開3週目ですが、その週末には終幕のアナウンスがあったり、そうとうやばそうとか、予約取った段階で席が一切埋まっていないとか、レイトショーやっているところを探すのが大変とかいろいろありましたが、まあそれは関係ないお話...
レイトショーというと私、大学生のころに見たtrickラストステージが最後で、当時が青春だったと考えると、この映画をみることはさしずめ、青春のあとしまつといったところでしょうか。意味がわからないですね。次いきましょう
よかった点/悪かったところ箇条書き
よかった点
リアル感を出そうと頑張っている
大怪獣の死体の質感 / 特殊効果はよかった。(ラスト以外)
時間の貴重さを理解できる
悪かった点
ギャグがつまらん
あとしまつの主導権を誰が握っているのか分かりにくい
設定ガバガバすぎんか
オチはまじで?!ってなる。とびきり悪い方向で
2時間が長い。
公式が言わないあらすじ
大怪獣が謎の光で日本近郊で死にました。
死んだことで死体の処理をどうするかという問題が発生します。
処理の責任者として、総理直属の特務隊、このモノガタリの主人公の帯刀アラタ君を中心として対応することに。
ちなみに、アラタ君、3年前に謎の失踪をとげ、2年後に突然戻ってきたようです。(2年間失踪していた人が原隊に復帰できた理由は謎)
この処理にあたっては政治家たちがすごく論争します。
総理直属の特務隊にやらせるのか、あるいは国防長官の下にある国防軍にやらせるのかですね。
ついでに、死体を骨格標本にして、観光地としたい文部科学省だか財務省だと出てきたり、蓮舫さんに似た、蓮佛さんという環境大臣が選挙アピールのために死体の上に乗ってアピールするとか政治家たちによってすごくもめます。
これ公式サイトに書いていませんが、こいつらまじで出番が多いです。
政治家の揉め事に巻き込まれながら死体処理をどうするかのという話しです
よかった点
リアル感を出そうと頑張っている
個人的、リアル感出ている箇所と思っている箇所上げます
政治家の主導権争い
このシーンが長いとか、クソ寒いギャグが連発してリズムが悪いとか色々ありますが、まあ利権的なところの争い出したかったんだろうなぁ。。。
環境大臣こと蓮佛さんが大怪獣の死体の上にのって安全アピール
ちなみにこの後落下して、犬神家状態になります
youtuberがこっそり忍び込んで、怪獣を撮影して再生数を稼ごうとする。そして痛い目にあう展開
短いシーンながら、意図が伝わってきてよかった。
ダムの決壊処理
ダムの爆破して水で死体を流してしまう作戦は緊迫感があってよかった。この映画のクライマックスはこれでいいです
このあと30分くらいはやべー展開が続くわけですが
大
怪獣の死体の質感 / 特殊効果はよかった。(ラスト以外)
CGの感じがすごいよかったです。きれいなゴジラみている気分でした。あと、死体から出る液体とかそのあたりも完璧でした。
ラストの死体に上ってあれこれする展開になると、死体の上にいる感じではなく、ダークソウル3の無名の王と戦うフィールドみたいな映し方になります。これは安っぽいと自分は思いました。
悪かった点
ギャグがつまらない
致命的なレベルでつまらないです。面白いギャグは一切ないです。ほんと。兄が言っていましたが、下ネタに走るとギャグ筋が落ちるといいましたが、なるほどです。すごく納得が行きました。シナリオ書いてた人、ギャグ筋落ちしまったんかな。。。
このあたりをさしして、私はtrickのなりそこないと呼んでいます。trickと比べるとおこがましいレベルのクソなのですが。
trickみたいなギャグとシリアスを並行的に描く作品としては主人公たちもギャグを話してモノガタリの回していくべきと考えています。
trickも阿部寛と仲間由紀恵がとんでもなく下ネタであったり、ギャグをいいながらモノガタリが進行していくわけですが、〆るときはきっちり閉めて、謎を解いて、後味悪い。。。っていうストーリーを毎回やるわけですよ。
それにくらべて大怪獣とかいうtrickのなりそこないは、主人公である、山田涼介や、土屋太鳳は一切ボケません。こいつらだけシリアス路線というか、元カノカレ関係を引きずりながら、ストーリーを進行させていきます。ボケ担当は政治家たちで、こいつらは一切主人公たちと絡みません。ボケとシリアスが一切絡まないのもこのストーリーの問題点だと思いました。
土屋太鳳さん演じる雨音さんは、元カレである山田涼介が失踪している間に別の男とくっついていますし、その男は嫉妬心めっちゃ出しています。
ちなみに雨音さんの兄で、上記で記載したダムの決壊を指示するオダギリジョーもボケません。こいつらは政治世界の住人とは別世界で生きています。
この温度差がなにか面白さにつながっているかというと一切そんなことはなく、ただただ、テンポの悪さを助長させています。
ちなみに、下記書き込みの展開はありますし、それだけで3~5分くらい使っています。俺はぶっちゃけ夜に何をみてるんやって絶望しそうになりました。
勢いが足りない展開 欠ける説得力
ここから先もtrickと比較して話を進めてしまいます。あんまり、作品批評の際に別作品出すのはよくないとは思いながらも、trickのことを思い出してしまいます。
前述のとおり、大怪獣のあとしまつはギャグがつまらないです。これは多くの人が言っていることで、自分もそう感じています。
そして、ギャグパートの登場人物とシリアスパートの登場人物は明確に分かれていることで、完全にそれぞれが独立して話が進んでいきます。
この2軸の構造が物語にどういった影響があるのか。以下にまとめていきます
まず第一にテンポが純粋に悪いです。政治家の決定が一応本編の山田涼介に影響を与えているとは思うのですが、あまりそれを感じさせません。要は、本編に影響を与えないギャグが多すぎて、テンポがかなり悪いです。そのことで、物語が持ちうる説得力とかパワーが足りない状態になります。
Trickって後から考えると設定ガバガバかもしれないんですが、その場の説得力はめちゃある作品だと思っています。
大怪獣のあとしまつを見ている最中の説得力ってあるの?といわれるとあまりなかったと言わざるを得ません。
怪獣処理するための方法全部、ダメそうに見えてくるんですよね。ダムで流すとか、怪獣の穴を開けて、発生したガスを焼き肉屋の空気処理の要領で宇宙に持っていくみたいな作戦とか、色々出てきますが、見ている側としてはダメそうとしか見えてきません。
そう考えさせる要因としてやっぱりテンポが悪いことなんですよね。映画館で映画を見ているときは、興奮状態になっていて頭がハイになっているので、細かい矛盾とかガバに気が付かないと思っています。少なくとも竜とそばかすの姫の最後のほうのガバガバな倫理観とか映画館にいるときは気にならなかったです。
家かえってコーヒー煎れたくらいで、あれ?あのシーンおかしくね?みたいな気が付きがあるくらいです。
一方、大怪獣のあとしまつはテンポが悪いので終始視聴者は冷静です。作品が提示する情報を審議するくらいの余裕があります。そうなってくると、細かいガバガバさに気が付いて、よりモノガタリに没頭できないという悪循環が発生してしまいます。
大怪獣のあとしまつの脚本はマルチ商法とか、実演販売の手法を見てきた方がよいです。見てきて、大怪獣のあとしまつをもっと流行らしてほしいです。仕方がないので自分がやります。とりあえず会社の別チームと後輩に布教しました。週明けが楽しみです。
あとしまつの主導権がわかりにくい
これもギャグがつまらないせいで、物語が頭に入ってこないことが原因なのかもしれませんが、少なくとも大怪獣のあとしまつの主導権めぐって、3人の人間が争っています。特務隊、国防軍、ヒロインの旦那で山田涼介のイケメンさに嫉妬している雨音正彦さんになります。(さすがに役者名でかけなかった)
こいつらは基本的にギャグを言わない世界で生きているので、出ているときだけはまじでストーリーが早く進みます。そのせいで展開に追いつけないです。
まあ、しょうもないギャグシーンがある程度進むと毎回挟まれるので、その時間を使えば、話がわからないところに関して冷静に考え直すことができます。製作者の人そこまで考えていたのか。。。?
オチはまじで?!ってなる。とびきり悪い方向で
あらすじ知りたかったら、下記みてください。
焼き肉屋の排煙作戦を実行する正彦さんと山田涼介
正確にやらないといけないところをなぜかミサイルでやろうとする山田涼介のイケメンさに嫉妬している正彦さん
手動で一本ずつ丁寧に穴を開けようとする山田涼介
最後でミサイルの爆風で吹っ飛ばされる山田涼介
落下しても生存している山田涼介
デウス・エクス・マキナと呟いて光となる山田涼介
大怪獣を天へと消す山田涼介
納得して「ご武運を」という土屋太鳳
「選ばれし者」とつぶやく正彦さん
スタッフロールの後、次回予告する探偵局長兼総理大臣役の西田敏行
ちなみに予算半額
これ映画館で見ているときに流石に口がふさがらなかったです。
と同時に、次回作に期待しかありません。これで予算半額になったらどんなやべー映画になるんだと...
え?次回作を見るのか? 当たり前ですよ。見ます
ちなみに、私の中で微妙映画となっている恐怖の村シリーズが3作目公開されましたが、きっちり見ておこうかなと思います。
あ、選ばれし者というワードはモノガタリの冒頭から意味深で話されますが、その意味に関しては一切語られません。まあ、ウルトラマン的な何かになれることだと思うのですが、理解しなくてもいいんだと思います。
きっと次回作で説明されるのだと思います。ほんとに次回作が公開されるかは不明ですが。
全然関係ないですが、ジョジョの実写映画とかpart1ってついていましたよね。次回作はいつなんでしょうか。。。続編が作られるか心配になってきます。
それに比べて進撃の巨人の実写版はえらいですね。前後編とはいえ、ちゃんと完結しています。エンドオブザワールドとなっているけど、見ていないので完結したかはわからないです。
時間の貴重さを理解できる/2時間は長い
この項目は良かった点とダメだった点の合同ですね。表裏一体的な感じです。映画で時間の貴重さを学べるのはだめなのか?いや、まあ学習事項がある時点でよかった点行きですね。はい。
ぶっちゃけ言いたいことの八割くらいこれです。
この映画を見ることで、2時間がどれだけ貴重か理解できます。
この1年で見た2時間映画としては、竜とそばかすの姫がありましたが、こちらは面白かったのですが、要所要所で、長いな。。。と思う瞬間はありました。
ミッドサマーも2時間でしたね。あれば別の問題で早く終わってくれという気持ちで見ていました。
何が言いたいかというと、面白い映画でも現代人にとっては時間を忘れるのは難しいということです。娯楽が飽和した現代社会において2時間人を縛るにはコンテンツ側に相当なパワーを求められます。大怪獣のあとしまつにはそのパワーは足りなかったですね。
映画大好きポンポさんでは、「至高の映画の時間は90分」という話しがありました。これには自分も同意です。90分映画がよいと思います。
私が大怪獣のあとしまつディレクターズカット版出せるなら120分の映画を90分に圧縮します。とりあえず寒いギャグは全部カットかな...?
雑多なこと
大怪獣のあとしまつをツイート数という面でみた記事:(見れなくなった時の魚拓)
結構面白いです。ちなみにツイート数だけなら、あとしまつは、シンエヴァとか天気の子と戦えているらしいです。シンエヴァもそこそこネガ率の多い映画だったので、その点でも戦えているのがいい点ですね。手札が多いぞ、大怪獣のあとしまつ。
これを読んでくれたみんなへ
某ネトゲの大御所さんの言葉を借りるならNot for meな映画でした。
マイルドな言葉にしたとか、色々配慮はしたつもりです。ネタバレするなとかは流石にごめん。そこまでは救いきれなかった。
某氏元気かな。準フリロという言葉の意味知りたいよ。同じnoteのプラットフォームで書いているので一緒に盛り上げていこうな。noteで準フリロって言葉の意味触れてくれたら投げ銭するよ。
ちなみに7500文字書きました。皆さんの心の中に何か残ればと思います。
次はエルデンリングをクリアした感想か、ガンプラをはじめて筆塗りしたおっさんの記録でお会いしましょう。
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