ニック/盤上のマジック

『ほんのちょっとの暇つぶしに』をモットーにショートショートや短編小説などを書いています。

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最近の記事

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AIの本音

近年、AIの発展が目覚ましい 様々なボードゲームで人間が敗北 今のところ人間が勝っているボードゲームも、そのうちAIに負かされるだろうと予想されている しかし、研究者にはどうしても分からないことがあった AIは常に最善手を示すが、「なぜその手が最善手なのか?」ということを教えてはくれないのだ これを解明するために研究者たちは試行錯誤を繰り返して、ようやく本音を語るAIを完成させた そして、AIに質問してみた 「なぜその手が最善手になるんだ?」 研究者たちが固唾

    • 愛あるアイロニーの電子書籍が発売されています

      紙の本より110円安いですし、Kindle Unlimited なら0円で読めますよ 楽天でも電子書籍あります この機会にぜひ それと、Amazonでは紙の本が残り1冊になっていました ほしい人はお早めに

      • 婚活して分かった、たった一つの重要なこと

        俺はモテない

        • 2022年に自分が見つけたボカロ曲の振り返り

          みなさん明けましておめでとうございます 年は明けましたが振り返りをやっていきます みんなに聞いてほしいボカロ曲です (私が2022年に見つけただけなので発表されたときはもっと古い曲もあるかもしれません) 1曲目 『赤毛のアン』のマシューのように ナクモの声カッコいいんだよな ノスタルジーな雰囲気が好きですね 赤毛のアンを読んだことがある人ならもっと感傷に浸れると思います 2曲目 シカゴオープナー シカゴオープナーというのはマジックの名前です お客さんがラン

        • 固定された記事

          サタンが街にやってくる

          クリスマスを目前に控えたある日、街の一番大きい劇場の壁にデカデカと落書きがされてあった 『サタンが街にやってくる』 いかにも幼稚なものだったので清掃業者に頼んで消してもらおうとしたが、どんな洗剤をつけてもその落書きは消えなかった 皆がこの落書きを見て気味悪がっていると、昼間なのにもかかわらず急にあたりが暗くなり、不気味な笑い声とともに悪魔が登場した 「みなさん、ご機嫌いかがですか?」 一瞬だけ間をおいて、あたりは大騒ぎになった それと同時に劇場の窓や扉は一切開かな

          サタンが街にやってくる

          民主主義

          政治家を倒すなら銃ではなく選挙 それが民主主義 銃なんて使わずに投票に行くだけで政治家を倒せるんだから

          『愛あるアイロニー』出版されました!!

          私の初めての著書である『愛あるアイロニー』が出版されました noteで書いた話も修正されていたり、新しい話もたくさん入っています 是非お買い求めください!!

          『愛あるアイロニー』出版されました!!

          【告知】4月に特大発表あり

          わたくし作家のニックからウルトラスペシャル大発表があります 詳しくは4月1日に発表します お楽しみに!! 普段書いているショートショートに関係あるかも…

          【告知】4月に特大発表あり

          教養

          「なぁ」 「なんだ?」 「この前、なんかインテリのやつに『教養がない』ってバカにされたんだ」 「ふぅん、それで?」 「悔しいから見返してやろうと思って勉強ってやつをしてやろうと思う」 「そうか、がんばれよ」 それから… 「なぁ」 「おぉ久しぶりだな。どうだ、勉強の方は?」 「あぁ、結構できるようになったぜ。」 「そうか、よかったじゃねーか」 「まぁそれはそうなんだが…」 「どうした?浮かない顔して」 「これで『教養』は身についたと思うんだが、だからど

          しつけ

          子供がお茶をこぼした 「もぅ、何回お茶こぼしてるのよ!1回で出来るようになりなさいってずっと言ってるでしょう!」 子供がため息交じりに言った 「お母さんも注意するの1回で出来るようになってね」

          くだらない質問

          息子が父親に聞いた。 「なんで勉強しなくちゃいけないの?」 父親が答えた。 「くだらん質問をするな。ところで、お前はなんで毎日毎日ゲームばかりしているんだ?」

          国語の授業

          「近頃の学生は文章もまともに書けん。困ったもんだ。」 国語の先生は成績が悪く補講を受けている生徒にネチネチ嫌味を言っていた。 「関係のないことをダラダラと書くのではなく、自分の伝えたいことを簡潔に書くということをしなさい。」 そういうと、教卓の机に両手をバンと勢いよく叩いて言った。 「そこでだ、君のために簡単な短編小説を私が書いてきた。今日の宿題はこの小説について感想文を書いてくること。いいか?」 生徒に小説と原稿用紙を配り教室から出ていった。 先生は実はワクワク

          ぶつかる意見

          娘が学校に行きたくないと言ってきた 母は「どうして?」と尋ねた 「だって、面白くないし…」 「何が面白くないの?」 「勉強とか…」 「あのね、勉強しないと将来あなたが困るのよ?」 「そうだけど…」 「昔は学校に行きたくてもいけない人がたくさんいたのよ。あなたは自分が恵まれている立場だってことがわからないの?」 「でも、つらいときは休みたいんだけど!」 「ここで休むようになると、大人になってもつらいことから逃げ出すようになってしまうでしょ?だから学校に行きなさ

          音楽を聴いて

          この世界にはいろいろな曲があると思う 愛を語る曲、青春を謳歌する曲、希望を見せてくれる曲… そういった曲の中に、実在する場所の風景を歌った曲があったりする やはり東京を歌った曲が多いだろうか 私はずっと田舎暮らしなので、都会の風景を言われてもあまりピンとこない もし自分の知っている風景を歌った曲があったらどう思うのだろうか? そんな経験を私は子供のころからずっとしてみたいと思っていた それから何年経ったことだろう そんなことすら忘れて日常に追われる毎日を過ごし

          新しい風

          朝礼で社長が言った 「最近わが社の経営があまりうまくいっておらん。そこで新入社員を入れてわが社に新しい風を吹き入れてみようと思う。」 さっそく求人を出して、新入社員を雇った。 「気づいたことがあったら遠慮なくいってほしい。わが社には君のような若い人の感性が必要だからな。」 新入社員は仕事を覚え始めたころに、自分が思ったことを社長に伝えた。 「このやり方だと使いづらい人が多いと思うので、変更してみてはいかがでしょうか?」 「そうか?そこに関しては誰からも何も言われて

          戦勝報告

          夕日が沈んでから、かなりの時間が過ぎていた。にもかかわらず、そのビルの一室はまだ明るかった。  五十代の男が部下に対して説教をしていたのであった。 この男は血気盛んな人物で、常日頃から根性論や歴史上の人物の武勇伝など、勇ましい話を部下に対して嫌味ったらしく言うのであった。  男が住んでいるこの国は、隣国との緊張が高まっており、いつ戦争が始まってもおかしくない状況になっていた。  こうなると政府の方も、兵隊の頭数を揃えるために、テレビやインターネット、ポスター、スローガンなど