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初午祭 狐と天狗に会ってきた 〜大雄山最乗寺

二月最初の午の日は稲荷神社のお祭りです。
今年は12日でした。

当初は京都の伏見稲荷大社まで行く予定だったんですが、先日の大雪でお釈迦になった電動自転車のバッテリーを購入したら用意しといた旅費そのまんま無くなってしまった。

仕方ない。代わりにと言っちゃあ失礼だけど、秦野の白笹稲荷神社に行ってきました。自宅から1時間半の旅。秦野の駅からは神社まで直通のバスが出ている。と言うことは人出もすごいんだ。


秦野「白笹稲荷神社」

前にここに訪れたのは4年前。たまたま立ち寄った神社で、穴の空いた竹筒から水が落ちるようになっている手水処が印象的でした。

以前インスタにあげた写真↓


バス停から続く参道の両脇にはずらっと出店が並び、にぎにぎした中、歩くこと10分。神社入り口からは列に並んで参拝。あとは御朱印を拝受して境内散策しておしまい。さほど大きな神社でないのでさっくり終わりました。


インスタに載せた「白笹稲荷神社」の写真 ↓
(写真右中央の矢印をクリックすると全部見られます)
お狐様がたくさんいらっしゃった。
初午祭の御朱印はかわいすぎて携帯の待ち受けにしました。



お参りした後、秦野駅に戻り、駅前で売っていた稲荷ずしを買い、時間を見ると昼過ぎ。
帰るにはまだ早いな。もしかしてあそこに行けるかも。

と思い立ち、いつか近いうちに行こうと思っていた大雄山最乗寺に向かう。秦野から小田原経由で大雄寺駅まで行けば、確かそこからバスが出てるはず。


南足柄市「大雄山最乗寺」


ここは古い曹洞宗のお寺さん。天狗がいる。

と言うことだけしか知らず、いつものこととは言え、神社仏閣に訪れるときはほとんど前情報を取って行かないのがわたし。(御祭神だけはチェックする)自慢じゃないが、たくさん情報持って行っても現地に着くと忘れてしまうのです。帰ってきてから色々調べて、ああそうだったのかと再確認する方が頭にしっかり入ってくる。見落としたら「また行けばいいや」と再訪問するきっかけにもなるしね。


大雄山最乗寺は古いお寺。1394年(今から630年前)に了庵慧明りょうあんえみょうと言う禅師が開山した。福井の曹洞宗大本山・永平寺に次ぐ格式のあるお寺らしいです。

御朱印を拝受したら「道了尊どうりょうそん」とある。なぜだろうと調べたらこう言うことだった。

ここの創建に貢献した道了という僧が、寺の完成と同時に天狗になり山中に身を隠したと伝えられることから「道了尊」とも呼ばれている。

なるほどね。だから天狗が居るのね。
結界門にいる2体の天狗は立派な羽根をつけていました。
かわいい赤天狗のおみくじも引いてきた。


またこのお寺は周囲の自然が素晴らしく、特に林立している杉の樹が、中には老木に近いものもたくさん在るみたいで、なんとなく原始的な雰囲気漂う、森全体が清浄な空気で包まれていました。凛とした姿で立っている樹々を下から見上げると木漏れ日が。

いつの間にかわたしは先日観たヴェンダースの映画の主人公みたいになっていた。


またこのお寺にはパワースポットがある寺としても有名らしく(これも後から知った)、公式ホームページには8ヶ所載っている。奥の院が一番良さそうだったんだけど、何となく、上まで登ってしまったら降りて来られなくなるような気がしてやめてしまった。足腰の調子もイマイチだしね。

「洗心の滝」の景観は素晴らしかった。滝の音と澄んだ空気が、俗世で穢れてしまった心を清めてくれるような気がしてしばらくぼうっと眺めておりました。


石垣の間に挟まっているかわいい龍神様もいた。
ヒトの腹から出てきたエイリアンのようにも見える。
もしかして、あのクリーチャーは龍からヒントを得たのか知らん。


また、ここでは毎月第二日曜、第四日曜日に「日曜参禅会」をやっている。今度行ってみようと思う。ストイックな曹洞宗の禅寺で坐るのって好き。

大雄山駅までの最終バスが16時50だから気をつけよう。




番外編 お稲荷さんを神棚にお供え

初午祭にはお稲荷さんを食べよう。きつねうどんでもいいよ。秦野の駅前で売っていたお稲荷さん。まずは神様にお供えしました。でも後にすぐ食べてしまった。美味しい。

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