見出し画像

やっぱり猫又が好き「猫は人の言うことが解る」

昔「やっぱり猫が好き」と言うドラマがあった。かなり前のドラマなのでリアルタイムでこれを見たことある人は、わたしと同年代だろうと思う(笑)
猫が好き、と謳っているわりにはあまり猫が出てこなかったような気がするが、いちおう猫を飼っていたらしい。

それはさておき、猫はある程度の年齢まで生きると人間の言っていることが解る。猫だけじゃなく、わんこでもそうだろうと思う。「言っていることが解る」と書いたのは、わたしの印象として決して言葉自体を理解しているわけではなく、気持ちのレベル、スピリットのレベルで「理解している」ような気がするのだ。

言葉が発する言霊と言ってもいい、意識レベルで発するテレパシーと言ってもいい。どっちでもいいけど、とにかく、言葉という三次元的なものではないところで理解してくれている。簡単に言うと「気持ちが伝わっている」。

と言う、これはわたしの勝手な解釈だと思って読んでもらえると嬉しいです。


20代後半からずっと猫と暮らしている。そのわたしの経験上、10年以上人と一緒に暮らしている猫は理解度は70%、15年になると80%、20年以上になるとほぼ解っている。

3年前(2019年)に虹の橋を渡った仔は、もともと妹が飼っていた猫で、うちに来たのは10歳ぐらいだったけど、その理解度はすごいものだった。以前は外猫だったのを妹が餌やりしていたらいつの間にか彼女の仔となった。民家の多い街中で、その仔の人懐っこい性格からか誰からも好かれていて、あちこちから呼ばれてはおやつをもらい、いつも人のそばにいるような猫だったらしい。

だから、きっとそのせいで、人の言うことが人一倍解るようになった。

諸事情があって、妹がその仔を飼えなくなったとき、当然のごとくうちに来た。うちに来る前は、ちゃんとしたお家が決まるまで預かってもらった経験もあり、うちにきた当初なんとなくソワソワしていた。
ちゃんとご飯も食べるし排泄も問題なし。うちの先住猫ともうまくいっている。一番若い猫とはときどき喧嘩っぽい遊びをしているがさほど問題なく。

でもなんか違う。落ち着いてない。

もしかして?と思い、その仔に声かけてみた。

「ここはあなたのお家だからね。もう何処へも行かないし、ゆっくりしていいのよ」


その日からである。
動きが伸び伸びとしてきた。自由に甘えてくるし、好きなところで寝、若い仔とも思い切り喧嘩するようになった(笑)

驚いたのはわたしの方である。
猫ってこんなにも人の言うことが解るんだと思った瞬間でした。試しに言ってみただけなのに。

ハチワレのオス猫。足の長い仔で、走り方が馬みたいでした。慢性腎不全で19歳4ヶ月でお星様になりました。

意識がなくなる前日に、隣に座っていたわたしの手の上に自分の手を乗せ、ぎゅっと握ってきたのが最期の意思表示。
ありがとうと言いたかったのか、バイバイと言いたかったのか。きっと、たぶん、その両方。


左側にいる仔です。右にいるのはよく喧嘩遊びしていた若い仔。



猫噺の続き↓


猫噺おもしろリンク
猫の都市伝説~その話、本当ですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?