流れていた時間。

昨年の11月，自身初となる写真展を福岡県久留米市に在るholmというカフェで開いた。その時に撮らせてもらったフィルム写真たちが年を越して現像から返ってきた。

そこには，流れていた時間が素直に写っていた。よかった。

あの時に流れていた時間を僕たちはもう二度と過ごせないけれど，確かにあった時間で，とても幸せな時間だった。同じ時間は過ごせないにしても，来てくれた皆さん，会場として快く引き受けてくれたオーナー夫妻，そして家族との時間はこれからもともに過ごすことができるんだと思う。

時間は，ゆったりとしているかと思えば手のひらを返すように慌ただしくなるように写るけれど，きっとその狭間は波のように小さく揺れたり大きく揺れたりを繰り返している。と僕は思う。

また今年もどこかで写真展をしたい。

1人でも，2人でも，あるいは展示するものが写真でないにしても
もしも，一緒に展示をやってくれる人やうちでやっていいよ。という人がいたら教えてください。

どんな場所でどんな時にどんな人と巡り逢わせてくれるのか，
予定不調和を楽しみつつ，写真を撮り続けたいと思う。