タイム誌の「今年の人」を見て残念に思う

白黒、善悪の見方では停戦は永遠にない

どちらが先に手を出したか?
*ロシアが2月に侵攻してきたから戦争が始まったのか?
*でも昨年10月にはウクライナがロシア支配地をドローンで攻撃している。
*ウクライナの西側はポーランド、東側はロシアという時代もあった。
―歴史をどこまで遡るかで善玉・悪玉は変わる。“善玉・悪玉の単純構図”で判断すると解決は生まれないのでは?

ゼレンスキー大統領はロシアと戦争してでも領土を取り返すと公約して大統領に立候補
*戦争を公約に掲げた人を大統領に選んだのはウクライナ国民
*日本では北方領土奪還のためにロシアと戦争すると言っても誰も相手にしない。この差は何なのか。
―戦争を容認したウクライナ国民にも責任がある。

アフリカのどこかの国の国連大使が演説で言った「アフリカの国境は自分たちが決めたのではない、かつて植民地支配した国々が決めた。でも我々はそれを受け入れている。武力で現状変更を行おうとしてはいけない。」正確には覚えていないがこんな趣旨だったと思う。大変貴重な演説であった。

地球は気候変動・温暖化という大問題に直面している。飢えに苦しむ難民がアフリカから続々とヨーロッパに移動している。そんな時にこの戦争は世界におけるエネルギーや食料の流通を阻害している。“ウクライナは可哀想な善玉”“ロシアは酷い悪玉”と単純に決めつけていてはどちらかの国が壊滅するまで終わりは見えないだろう。殺し合いが何年も続くことになる。残念でならない。