西 六弦

1948年生まれ。日本の大手総合電機メーカー勤務後、米国・フランスの企業の日本子会社で…

西 六弦

1948年生まれ。日本の大手総合電機メーカー勤務後、米国・フランスの企業の日本子会社で経営に携わる。1979~1985年の6年間London在住。現在の楽しみは山小屋での自然との関わり。

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能登半島地震の経験を教訓に

令和6年能登半島地震では被災者の救出や支援がなかなか進まないようです。その原因をいくつか考えてみると、今後太平洋沿岸で発生が予測されている大地震にも共通することと思われてきました。 障害: 1. 道路が何箇所も寸断されており車の通行が困難である。 2. 海岸が隆起して港が使えなくなっている場所がある。 #1については今までも想定していたことですが、#2については想定されていたのでしょうか? 救援物資をいくら準備しても車で届けるのは無理になる。地震の影響を受けていない遠隔地

    • 人口減少は間違いなく危機である

      最近、いまだに“日本の人口減少は問題ない、労働力はロボットやA Iで解決する、むしろ人口が減った方が良いくらいだ”と言っている人々がいるのは驚きだ。 確かに江戸時代は今の日本よりはるかに少ない人口で電気・ガスもなしに文化的な生活が営まれていた。当時の寿命ははるかに短く、“避妊”の知恵も道具もなかったので子沢山でした。しかし、現代ではいろいろ事情が異っている、単純に考えるべきではない。 人口減少問題は、出生率低下、高齢者の寿命伸び、人口の東京集中などの多くの問題と合わせて考

      • 自民党総裁選挙

        メディアは世論調査の結果をいろいろ発表しているが、世論調査はあまり意味がないのでは? 国民にいくら人気があっても自民党内で人気がなければ総裁にはなれない。もちろん国民の人気が党員に影響しないとは言えないが。選挙は自民党員、そして自民党の各界議員が投票する。党内で主流派に入るための計算のほうが優先するだろう。 世論調査でトップにいる石破さんは決選投票の自民党国会議員の投票では絶対一位になれない。 問題は小泉氏か高市氏と言うことなになる。自民党内の派閥は表面的にはほとんど解散

        • 中国 日本人学校男児死亡事案

          日本政府へ“中国に対し強く抗議しろと”言う書き込みが多い。政府の中にも高市氏のように激怒している人がいる。しかし、それはいかがなものかと考える。 中国に日本への反感を持つ人が多くいることは事実だろう。それは過去の日本の侵略を考えれば当然のことである。今回の犯人が、日本人・日本人学校を意識してやったとしても中国政府に何ができるだろう。ことを煽ってはいけない。沈静化させなければならない。中国国民を沈静化させるには事件を大袈裟に扱わないことだろう。 その上で、日本の企業は出来る

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        能登半島地震の経験を教訓に

          兵庫県知事の不思議

          なぜ素直に謝って辞任しないのだろうか、不思議である。県議全員は不信任案に賛成票を投じた。政策の違いを争っているのではない、知事の資質が問われているのだ。従って、知事が議会を解散する大義はない。 どのような環境で育ち、どのような教育を受けてきたらこうなるのだろうか? 人間はテストの成績が良いだけではダメであることの証のような人だ。 子供達に大いに勉強をしてほしいと願っているが、人間性教育をどのようにすべきかを教育の現場にいる人たちに考えてもらいたい。

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          安倍晋三と統一教会会長の面談

          朝日新聞の記事が話題になっているが、遅すぎる。統一教会を日本で普及させたのは岸信介氏であり当初は防共が目的だった。従って、安倍晋三元総理や自民党が統一教会と深い関係があったのは紛れもない事実。そんな安倍氏を国葬にし、森友学園、加計学園の問題の責任を問わなかったのは自民党の失策である。 自民党は岸信介以来の保守の流れから変わる必要がある。メディアも今頃こんなことを取り上げているようでは生ぬるい。

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          非正規労働を国や企業のせいにするな!

          日本の経済が停滞しているのは企業が非正規労働を都合よく使い賃金が上がらないからで、結婚できないのも非正規労働で賃金が安いからだともっともらしく言う人々がいる。勘違いも甚だしい。 学生の時にしっかり勉強していれば正社員として就職できたはずである。また、趣味のスポーツや芸能を優先し自分本位の生活をするために敢えて非正規労働を選んでいる人も多い。 世の中が多様化する中で自分の努力不足や身勝手な行動のために企業や社会を批判するのは勘違いも甚だしい。政治も弱者の味方の如く発言してい

          非正規労働を国や企業のせいにするな!

          小泉進次郎氏の解雇規制緩和

          話題になっているが問題の本質が理解されていない。 会社が斡旋するRe-skillingで転職が増えて労働力が流動化するかと言えば、それはあまり期待できない。問題は上昇志向の意欲があるかどうかである。上にあがろう、もっと他の仕事もやろう、と考える人は自ら勉強している。 一方で会社が“この人がいては困る”と判断するような人はそもそもそのような上昇志向がないことが多いのでは? 労働の流動性を高めるには 1.職種別採用・職種別給与 2.社内でのjob posting 3.

          小泉進次郎氏の解雇規制緩和

          トランプ前大統領とハリス副大統領

          どちらが良いだろうか? ハリス氏の場合は常識的発言、政策となるから安全ではあるが困難な問題の打開はできないかもしれない。例えばウクライナやパレスチナの戦争はだらだら続くだろう。 一方のトランプ氏は常識的な考えでは測ることができず、とんでもない失言もする。しかし、困難な問題に関しても逃げずに解決しようとする力は期待出来る。ウクライナやパレスチナの戦争においても単なる平和主義の押し付けではなく、ディールをまとめようとすることが期待される。 イーロン・マスク氏は一期トランプ大

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          夫婦別姓問題と政治家の逃げ

          夫婦別姓を主張する女性たちは生活していく上で不便を感じるから主張しているのではない。本当の理由は“夫の姓になるのが嫌”だからなのだ。夫の姓になるというのは夫の属する“家”に“嫁入りする”と感じるからなのだ。 法律改正するためには“嫌だ”では理由にならないので便法として“不便である”と言っているに過ぎない。 明治以来の家、戸籍による管理を見直すべき時期に来ているのではないだろうか?海外では日本のような戸籍制度がない国もあると聞く。社会的に親子関係、兄弟関係などをわかるように

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          米国大統領選挙候補者のTV討論会

          全体としては、サプライズはありませんでしたね。 カマラ・ハリス氏の初めての台本なしでの討論会でしたがなんとか対応しました。検事、司法長官、上院議員と経歴を重ねてきただけあって返答をずらすことはあっても詰まる事はありませんでした。一方のトランプ氏はまるでプロレスラーのような人ですが、具体的な人名・国名・数字を挙げながら話をしているのを聞くとやはり随分勉強していると感じました。 現在起きている二つの戦争を考えると、やはりトランプ氏ならば何かしてくれるかもしれないと期待してしま

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          断捨離

          登った山からはいつか降りるもの、 居座っては他人に迷惑である、 山に登れたことに感謝しよう。 仕事の山、趣味のやま、 そして人生の山、 それぞれを (隠れ屋の山小屋にて、断捨離をしながら)

          人口減少の本当の理由

          それは1)無責任な個人主義の広がり 2)女性解放への準備不足である。 1.個人主義 豊かになった人間社会では“自分の時間・生活を制限されることなく自由に暮らしたい”という考え方が男女の区別なく広がった。そして家族は負担であると考える人が増えた。このような人々は男女の交わりは楽しんでも結婚を束縛と感じる。自由な気儘な人生を歩むために、敢えて定職には就かずに非正規労働を選ぶ人も増えた。 2.女性解放の準備不足 女性が主婦として家庭に留まる以外に、外へ出て社会で活躍できる力

          人口減少の本当の理由

          西暦2500年、人類の終末期(改訂1)

          (ほんの思いつき、推敲を繰り返します) “人類の生存はアフリカ大陸だけ” これが終末期の姿らしい。 先進国では出生率の低下から大幅に人口が減り、農村部に少ない家族が生存するだけとなる。まとまった人口が存在するのはアフリカ大陸のみとなるだろう。一方で、自動車がなくなり温暖化はスローダウンし、地球の空気は再び綺麗になるかも知れない。 以下は思いつくままにどんなリスクがあるか、リスクを遠ざけるために何ができるかを書いてみた。 各国の政府及び地方自治体は出生率を向上させるため

          西暦2500年、人類の終末期(改訂1)

          西暦2500年、人類の終末期

          (ほんの思いつき、推敲を繰り返します) “人類の生存はアフリカ大陸だけ” これが終末期の姿らしい。 先進国では出生率の低下から大幅に人口が減り、農村部に少ない家族が生存するだけとなる。まとまった人口が存在するのはアフリカ大陸のみとなるだろう。一方で、自動車がなくなり温暖化はスローダウンし、地球の空気は再び綺麗になるかも知れない。 以下は思いつくままにどんなリスクがあるか、リスクを遠ざけるために何ができるかを書いてみた。 各国の政府及び地方自治体は出生率を向上させるため

          西暦2500年、人類の終末期

          自民党総裁戦の行方

          若手の票は小林さんと小泉さんで取り合い、 岸田派の票は林官房長官と上川外務大臣で取り合い、 石破氏は相変わらず国会議員に仲間少なく危うい、 茂木さんは岸田さんからの禅譲もなくなり中途半端、 河野さんは馬力だけで詰めが甘いのを国民は知っている。マイナンバーカードの失点は大きい。 というわけで決選投票に誰が残るのか想像がつかない。自民党員の票と自民党国会議員の票は重ならないところが又政治の不思議なところ。 混戦の中で漁夫の利を得るのは誰なのだろうか? 残念ながらあっと驚くよう

          自民党総裁戦の行方