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31秒の衝撃

リンクの貼り方が下手なはやぶさです。
まずはこのリンクの動画を見てほしい。いや、聞いて欲しい。

ちなみに今回のnoteは、ここ最近私の狭くて深い音楽性癖をことごとく踏み抜いてくる方がいらっしゃって、触発された記事になっております。(ちなみにご当人は決して強要しているわけじゃなくて、私が勝手に感じちゃってるだけなので、あしからず。)

◆◆◆

確か初めてこれを聞いたのは新居に越してきてから。
前の家にはテレビが無くて、数年ぶりにテレビを買ってなんとなく流してた時。

聞いた瞬間でわかる「あぁ、これ、めちゃくちゃ刺さるやつじゃん」がきた。本当に数年ぶりだと思う。

さっきも書いたけど、私の音楽の好みって狭く深いのである。しかも流行りに囚われないのである。
1番最近どハマりしたのがキリンジって言ったら何となく察してもらえるだろうか。もちろん兄弟でやってる時期ね。最近、辞めたはずの弟が実はこっそりソロでCD出してるの知って久々に興奮したから、好きな人はちゃんと調べるようにね。

そして年を経るごとに音楽から離れてしまって、新しいものを聴く機会がめっきりなくなってしまった。

学生時代はタワレコの奥の奥の方の試聴機(死語?)を聴いてどハマりして買ったりしてた。
Rodrigo y Gabrielaとかもそれで出会って、右手の高速ストロークをDVD見ながら練習したもんね。

そんなのも今は昔。

そこらじゅうにあったCD屋さんなんてほとんど何処にもなくって、配信の味気なさも相まって、なかなか新しいものと触れられない日々。
いやだってさ、CDって良くない?あの角張った外箱、パリパリの外装フィルム、側面に付いてる背表紙の謎の紙、歌詞カードのジャケット、CD自体のジャケット。あの文化は無くしちゃいけないと思うよ。

閑話休題。

これだけCDを崇めながらも事前にYouTubeで聴くことを覚えた小賢しい私は、これを聞いた。

泣いた。久々に泣いた。感動して泣いた。

いやーズルいズルい。

MVの雰囲気も去ることながら、メロディーの新しさとどこか懐かしさのある独特の雰囲気がとてもエモい。

この曲に限らず、半音の動きが心地よいんだよね。

ざっくり言うと、

ド →   レ

の動きを

ド →  ド♯  →  レ

みたいに、半音が挟まってる。
これによってより緩やかに音が流れる感じもありつつ、ド♯での一瞬ドキッとする驚きがありながら、次のレに着地する安心感みたいなものがすぐ感じさせられてるんだなぁ。
この不安定と安定の動きには中毒性があるんだけど、あんまり多用すると食傷気味になる。そこを良い塩梅で挟んでくるのがいじらしいのだよね。

そして最後のサビね。
「え、そこから更に上があるの?」という高音に圧倒させられて、めちゃくちゃにドラマチックな盛り上がりを見せたかと思えば、次の瞬間にブツっと終わりになるこの感じ。そんだけ盛り上げて、急にポイっと現実に戻される体験はなかなかに衝撃的。
これ、さっきの半音の動きと関係してるような気がしてるんだよね。何かっていうと、ミクロな部分で文(音)脈というか、サブリミナル的な流れを掴まされてて、ド♯の不安からのレの安心という布石を打たれながら、最後の最後は流れが突然止まって、期待してた安心が来ないという裏切りを突き付けられているんじゃないかって、私は思う。いや、きっとそうだね。(ここまで早口)

他にも良い曲はいくらでもあるんだけど、もう私はこれを聞いてCD3枚をお買い上げしました。

別に回し者でも何でもないけど、とりあえずここに貼った曲は聴いて欲しい。そしてこっそりファンになって欲しい。あんまりメジャーになりすぎるのも怖いから、みんなで静かに愛でようじゃないか。そんな気持ちです。



【あとがき】
音楽の話は楽しいですね。ふと思い出したのですが、高校生の頃、バンドを組んだらブログをやるという流行りみたいなのがあって、その中でよく最近聞いたCDのレビューを書いてたなぁーと思い出しました。懐かしいね。
あ、今更だけど、今日紹介したアーティストはBIALYSTOCKSって言います。よろしくね。←

メジャーになることの懸念は、私元々レミオロメンが大好きだったんですけど、ファンからすると、彼らは『粉雪』で死んだんです。いや、粉雪は名曲なんだけど、カップリングで死んだんです。私の中で。話長くなるのでやめますけど、ざっくり言うと売れすぎたせいだなって思ってるんです。だから表沙汰になりすぎることへの懸念があるんです。何様だよって感じですけども。

とりあえず、BIALYSTOCKSが刺さった方はコメントでこっそりコメントください。レミオロメン好きもコメントください。

音楽っていいよね。

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