初夢備忘録
あけおめですね。
前回の続き…ではなく、新年らしく初夢の話。
私、毎年のように初夢見るんです。しかもなんか意味深なやつ。そして結構覚えているタイプ。
せっかくなんで書き下ろしてみたいと思います。
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狭い狭い雑居ビルの中。
ここは音楽やお笑いなどエンターテイメント全般を養成する芸能系の予備校のようなところらしい。塾長的な人もいるが随分若く、精神論を振り撒きつつ、子供たちの欲しがる甘言も混ぜ込んでいる。
建物は随分古く狭い。蛍光灯が点いているが薄ら暗く、天井も低くて圧迫感がある。
極め付けは入り口の水槽で、相当に大きく、アロワナのような大きな魚も居るが、全く手入れされておらず、全体が緑の藻で覆われている。魚たちもきっと息苦しいのだろうが、これは綺麗にしすぎても魚が変化に耐えきれなくて死んでしまうかもしれない。そんなことを思っている。
ビルの中には小さなステージと客席がある。客席にはそこの生徒や見学者やその友人たちのようだ。客席は真ん中から2つに分けられ、左側が男性、右側が女性と決められている。その両脇にトイレがあるのだが、男性側に女性トイレ、女性側に男性トイレが設置されていて非常に不便。どうして左右を逆にしないのかと訝しんでいる。
どこか怪しいが、若者たちにはとても魅力的に映るのだろう。
私はどうやら部外者の大人としてここにいるようで、この気持ち悪さに気付きながら何も言えずにいるようだった。
するとここの生徒の保護者か、部外者か、中年の女性が2人やってくる。関西弁で捲し立てながらハッキリとこの場所のおかしさを指摘する。特に印象的な言葉は『(藻の生えた水槽を指しながら)魚の世話も満足に出来ん人間が、人様の子供をまともに預かることが出来ると思うか?』と。
至極真っ当な意見にほっとしながら、同時にジワッと恥ずかしさのような自責の念が込み上げてくる。
自分だって分かってたじゃないか。あの人たちはちゃんと言ってるのに、自分は指を咥えて見てただけじゃないか、と。
◇◇◇
ね、変な夢でしょ?
皆さんは私の夢をどんな風に感じられましたか?