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エバーフレッシュのススメ【擬人化&解説付き】

私がこのミドリの沼に足を踏み入れた時のきっかけの罪深き植物、エバーフレッシュ(以下エバくんと表記するが、性別については自由に想像して頂きたい)を紹介し、皆さんのご家庭にもお迎えしてもらおう…そうしてみんなもミドリの沼に漬かるのです…という布教広報活動がこの記事の目的です。

エバ君が人間だったら…?

ということでいきなり擬人化させます。
エバ君とはまだ数年しか過ごしていませんが、きっとこんなやつです。

おおらかな癒し系。生活リズムは規則正しいタイプで、毎日「おはよう」と「おやすみ」を言ってくれる。感情表現はかなり豊かで、きちんと向き合えば何を求め、考えているかはわかりやすく顔に出ているところが愛らしい。ただし繊細な面も持ち合わせていて、意外と敏感。落ち込むとわかりやすく凹み、露骨に具合が悪くなる。しかし、そこから回復する力もちゃんと持っている心強さも。そのままの姿はいいのだが、ちょっとしたキモさも持ち合わせているので注意。

エバくんが我が家にやってきた頃(2020.11)


…イメージできました?
ここからは擬人化解説していきたいと思いますよー!

おおらかな癒し系

エバーフレッシュは、ボリビア原産のマメ科コヨバ属の常緑高木です。日本では観葉植物として人気ですが、現地では30mを超すほどの高木になります。涼し気な明るいグリーンの葉と華奢な樹形が人気です。

『LOVEGREEN「エバーフレッシュの育て方」』より引用

お生まれはウユニ塩湖で有名なボリビア。
ボリビアは熱帯気候ですが、ウユニ塩湖など標高の高い地域では比較的涼しいようです。ただ育てている感じ、エバ君は暖かいとこ好きなので標高は低いところの生まれなのかな、と想像。

エバ君の葉っぱはマメ科植物らしく小さく、たくさん連なっています。ミクロの葉と、それらが集合した枝葉と、2度楽しめます(?)。
風を受けて優しくそよぐ様子は見ていて心地よく、癒されること間違いなし!これぞまさに”観葉”植物!

新芽の柔らかさも愛おしい

「おはよう」と「おやすみ」を言う

エバーフレッシュは同じマメ科のネムノキと同じく、夜になると葉を閉じて眠ります。これを就眠(睡眠)運動と言います。この就眠運動は、夜間に葉から水分が蒸発していくのを防ぐ為だと言われています。

『LOVEGREEN「エバーフレッシュの育て方」』より引用

そしてこれこそエバくんの代名詞、「就眠運動」。
夜になると葉を畳んでお休みモードになります。

昼のわさっとした感じから全く違う姿を見せてくれるところや、ちゃんと生きているんだなぁとわかりやすいのは愛着が湧きます。だって起床と就寝を共に出来る植物なんて、そうそうないですよね?

葉っぱをピタっと閉じて眠ってるエバくん
一枚目と比べてみてほしい


わかりやすく顔に出るタイプ

成長は結構早い気がします。『ジャックと豆の木』ほどではないですが、やっぱりマメ科植物だからか、スイッチが入ると新芽がどんどん出て伸びてくれ「大きくなったなぁ」とわかりやすい。

そして結構水飲みです。私がかなり乾きやすい用土を使っているから、というのもありますが、それにしてもゴクゴク飲んでいるなとわかるレベル。そして水がなくなると葉っぱや枝がどんより垂れ下がるので、水やりはわかりやすい子だと思います。

喉渇いたーぐったり…なエバくん


繊細かつ敏感 露骨に具合が悪くなる

水好きなので水が切れると結構早いですし、寒さにもちょっと弱くって、葉っぱにもろに出ます。カッサカサになってボッロボロになります。

お掃除も大変だし、何よりあの癒し系の見た目が侘しくなってしまいます…。愛情(水)不足を露骨に出してくれるという意味では、とても分かりやすいタイプではあります。

寒さにやられたエバくん
これが進行するとポロポロと葉が落ちる

回復する力

ただ、そこそこの大きさの株なら、多少枯れたって新芽を展開してくれる力もあります。
私は小さく仕立てておきたいので剪定もバチバチにやるのですが、脇からぐいぐいと新芽を出して応えてくれます。生命力豊かなのもいいですよね。自分が元気がないとき傍にいると元気をもらえますよ。(ただ、往々にして、自分の調子が悪いときは植物の世話も疎かになりがち…)

成長したエバくん(2022.04)
曲がっているのは針金をかけて、樹形を作っていた名残。
曲がり具合は良かったんだけど、水やりをミスして葉っぱがボロボロ…
ということでがっつり剪定!
周りにハラハラと落ちているのは枯れた葉っぱたち。
ね、お掃除大変でしょ?
そして今日のエバくん(2023.02)
葉っぱたちも元気に展開し大暴れ。
1年経たずにこの回復、生命力たくましい!

ちょっとしたキモさ

私は好きなんですけどね、エバくんのキモさ。

その一つは新芽。まるで鹿の角を思わせるフサフサの茶色い芽を伸ばします。色合いからは新芽に見えないのですが、これが大きくなると緑色に変化し、まるでセミが羽化するみたいに体を反らせて葉を展開していく様はキモカワポイントです。

真ん中のふさふさしてるのが新芽
新芽がほぐれてくると…
びろーんと羽化。ちょっと虫っぽいでしょ?

それから、私はまだ見たことがありませんが種はなんかすごいです。見た目から想像できない感じです。怖いもの見たさがある方は検索してみてください。イメージはミャクミャクさまに似ています。

こんな人にオススメ

・これからミドリを育てようと思っている人
・少し手がかかる方が可愛げを感じる人
・「植物って動かないからなぁ」と思っている人
・ちょっとキモいところも愛せる人などなど

大きさ様々ですが、結構どこの園芸店にでも置いてある気がします。
この週末はちょっと見に行ってはいかがでしょうか。そうして、彼の魅力に癒されてみてはいかがでしょうか。もう怖くはありません、そう、私と共に、沼に堕ちるのです。

エバくんはローアングルが良い


そして見てよこの幹!カッコイイ!
2年前の1枚目と比べてわかるこの成長具合。
ちなみに横にいるのはチランジアテクトラム。
いつかもっと大きくなった幹に着生するのを画策中。




【あとがき】
エバくんへの愛を綴りました。恥ずかしいですが、本当の気持ちです。愛が溢れすぎたのでだいぶ短くしましたが、これ以上書いたら誰も読まなくなるという理性は働いたので、私は今日も元気です。
水やり、成長、剪定、植え替えなど、園芸の全てが詰まっているのがエバくんの特徴だと思います。葉っぱが落ちるのは悲しいけれど、きちんとお世話をしたら返してくれるエバくんに、私は今日も癒されています。さぁ早く、園芸店へ行くのです…そしてあなたのエバくんを見つけるのです….
植物の擬人化は「しめしめ、我ながら面白い企画を思いついたじゃないの」なぁんて思っていたのですが、ここから先の擬人化のことは何も考えていなかったので、どうしようか画策中です。そもそもこれ、わかりやすいのか?

愛が伝わればいいのよ、愛が


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