見出し画像

横山幸雄✕愛知室内オーケストラ1

今日は愛知室内オーケストラの演奏会へ行きました。
ピアニストの横山幸雄さんがベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を弾き振りをします。指揮をしながらピアノソロを弾くというものです。

今日の他の曲目のハイドンやシューベルトも指揮をするということで、指揮者としてデビュー戦になります。

横山幸雄さんといえばショパンコンクールの入賞者でもあり、日本のトップピアニストのひとりです。今回は指揮者にチャレンジということになります。
野球で言うと二刀流ということになります。

演奏会は横山幸雄さんのプレトークで始まります。トークもわかりやすいです。

■シューベルト/「キプロスの女王ロザムンデ」序曲

横山幸雄さんのプレトークで純粋な若々しさという言葉を使っていましたが、まさしくシューベルトらしい純粋な魅力でぐいぐい引っ張ります。
演奏会のオードブル的な曲ですが、満喫しました。

■ハイドン交響曲第104番「ロンドン」

横山幸雄さんのプレトークでは円熟の若々しさという言葉を使っていました。

ハイドンの60歳代の曲ですが、実に若々しいです。
個人的には第1楽章の中間の展開部のところがかっこよくて好きなところです。
さらに好きなところは第2楽章の緩徐楽章の変奏曲です。深く入り込みます。途中でフルートのソロが出てくるところはいいですね。

ハイドン交響曲第104番は改めてすばらしい曲だなと思いました。プログラム的にも次のベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番につながるものを感じます。

■ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番

今日は横山幸雄さんがピアノ弾き振りということで鍵盤が舞台の手前になります。
いつものピアニストを見るときと違う角度なのが貴重です。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番は25歳のときの作品でまだ耳が聞こえたときの作品で、希望に満ちた曲です。
実はというとハイドン交響曲第104番とは同じ年に作曲した曲となります。ベートーヴェンはハイドンの弟子でもあったので、ハイドンの音楽を継承しているんですね。
この曲の初演はサリエリの指揮でベートーヴェンがピアノを弾いたそうですね。

横山幸雄さんのピアノはすばらしいです。
第1楽章のカデンツァの演奏、すばらしかったです。

また弾き振りということでなかなか難しいところがあったと思いますが、愛知室内オーケストラのアンサンブルのレベルが高いので、一体感のある演奏でした。
すばらしい演奏で、聴きに行って良かったです。

ピアノ協奏曲第1番はあまりやらない曲で、自分はクラシック音楽歴35年でまだ2回めです。なかなかすばらしい曲だと思いますので、あまりやらないのはもったいない感じです。
個人的にチャーミングな第2番が好きですが、来年に第2番の弾き振りがあるみたいです。スケジュール合えば、聴きに行きたいです。

■アンコール

なんとアンコール3曲もサービスしてくれました。

・ハイドン/ピアノ三重奏曲第39番「ジプシー・トリオ」第3楽章
ピアノ/横山幸雄、ヴァイオリン/執行恒宏、チェロ/山際奈津香

・シューベルト/4つの即興曲  第3楽章

・ベートーヴェン/ピアノソナタ 第8番 「悲愴」第3楽章 

ピアノ三重奏曲の室内楽とピアノソロ2曲といろいろな編成でアンコールが楽しめました。
どれもすばらしかったです。
横山幸雄さん、トークでもフレンドリーで今日でイメージがかなり変わりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?