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【読書】「通信の日本史」玉原輝基

今回読んだ本はこちらです。
近くの図書館の新刊コーナーで選びました。読書をするのが久しぶりだったので読みやすそうだったのもポイントです。

検索してみたら「PR TIMES」でも記事になっていて「全国の図書館から、多数のご注文をいただいています! 」というコメントがありました。

そんな中であったこの本
印象通り読みやすく通信の歴史の概要を知ることができます。
この本は通信に限って紹介するのではなく、日本の歴史と連動して説明してくれています。

「通信の日本史」表紙

ちなみに冒頭では、本日2月11日が「建国記念の日」でありますが、これは西暦紀元前660年の話であり、事実としての日本国の建国は作者の捉え方では律令国家の成立である西暦701年という記述があり、701年以降の歴史を紐解くという説明があります。
(ちょうど本日が「建国記念の日」だったので、差し込みましたが、作者も述べている通り神武建国の年を否定している訳ではありません)


中身には詳しく触れませんが、

  • 江戸時代までの五街道整備

  • 明治時代の寺島宗則の海底ケーブルの交渉

  • 日露戦争のバルチック艦隊との日本海海戦での無線の活躍(これは司馬遼太郎の『坂の上の雲』にも関連しているのでご存知の方が多いかもしれません)

  • 1980年以降の日本の通信自由化

は初めて知るところもあり、学ぶところが多く読み物として面白く読了しました。

結びにはアルビン・トフラーの「第3の波」の影響を受け、「人類は農業革命、工業革命、そしてこれからの情報革命という3つの波により社会が変革していく」という内容を受けて現職に就いているとありました。

まとめ

生活には欠かせない「通信」をキーワードに歴史を学べる良い本でした。歴史に少し詳しい人なら大体知っている内容がほとんどかもしれませんが、分かりやすくまとまっています。歴史を学び今後の通信を考えるきっかけにしたいです。

今回紹介させていただいた本☟


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