読書の記録(20)『服はいっぱいあるのにあか抜けきれないと思ったら モデル体型じゃなくてもおしゃれになれる5つのルール』 黒田茜/著 珍田/イラスト
手にしたきっかけ
10年ほど前に、大阪で黒田茜さんのショッピング同行を何回かお願いしたことがあります。次男の育休が明けて仕事に復帰し、何を着たらいいのかがわからなくなってしまっていた時のことです。無難な服ばかり買っていたので、茜さんとのショッピング同行は心躍る楽しい時間でした。
小柄な私にもぴったりの服がある!こんなかわいい色を着てもいいの?ペプラムなんて自分は一生着ないデザインと思ってた…。と驚きと発見の連続でした。しかも、選んでもらった服をどう組み合わせてもいい感じに決まります。職場でも褒めてもらえて、茜さんにお願いしてよかったとしみじみ思っていました。着倒して手放した服がほとんどですが、紺のツイードのジャケットは今でも大切に着ています。
そんな茜さんが本を出されたと知り、手にしました。
心に残ったところ
初めてのショッピング同行の前に、茜さんに全身の写真を送りました。そのときはあまりわかっていなかったのですが、この本を読んで茜さんは頭身のバランスや骨格のバランスを見られていたんだ、と思いました。
自分では自分のコンプレックスにばかり目が行きがちです。全身を鏡で見ても、ここがもう少しこうだったらいいのに、といった細部に目が行ってしまいます。自分を客観的に見るのって簡単そうでなかなか難しい。
私は小柄なためか、タートルネックの長さが余ることが多く、自分のことを首が短いとずっと思っていました。Sサイズを来ても、袖や丈が長いので、手足が短いからしょうがないと思っていました。ところが、茜さんと会ってお話をしていると、首も長いし、バランスも悪くないとおっしゃって下くださる。選んでもらった服を着ると、なんだかスタイルがよくなったように見える。当時は自分に合う服があったことがただただ嬉しかったのですが、今回この本を読んでその理由がわかった気がしました。
おしゃれ本によくある服だけの写真。もしくはモデルさんが着ている写真。とても素敵なのですが、自分が同じような組み合わせを着るとなんんだかパッとしないと思うことが度々ありました。この本の19ページにある、綾瀬はるかさんが素敵な理由のところですごく納得しました。
珍田さんのイラストのリアルなサイズ感。このイラストも革命的だと思いました。リアルだけど野暮ったくない絶妙なバランス感。これが普通の頭身の人が求めているところだと思います。よくある日本人体型の頭身で描かれているからこそ、あか抜けるポイントがよくわかります。
ちょっとしたの丈感の違い、シルエットの違い、着こなし方の違いなのですが、ほんのちょっとで全体のバランスが大きく整います。『コンプレックスや細部だけに目を向けるのではなくて、全体を引きで見るのが大事』ということはいろんな人が言っていて、いろんな本にも書かれていて、知ってはいたのですが、今回ズトーンと腹落ちした感じがしました。イラストで見せてもらってその大切さがよくわかりました。
服のテイストが偏っていないのもいいなあと思いました。子育て世代は仕事で使えるきれいめな服も必要だし、子どもと過ごすときのカジュアルな服も必要。入学式、卒業式などセレモニーに使える服も必要。だけど、服の量が多すぎると管理しきれないからできるだけ数は減らしたい。そんな人にもぴったりの本だと思います。いろんなシーンでの服を提案してくれているのがいいです。また、このブランドのこの服がいい、と限定されていないのもいいなあと思いました。こういうシルエットのこんな雰囲気の服を自分のサイズで探せばいいんだ、と服を選ぶ方向性が見えてきます。
髪型や小物の使い方も文章とイラストで説明してくれています。とても親切でわかりやすい。茜さんのyoutubeも参考になります。
まとめ
『片付け本』『間取り(インテリア)の本)』『文具(手帳)の本』と同じぐらい『おしゃれの本』が好きでたくさん読んできました。育休中にパーソナルカラー診断を受けて似合う色を知り、骨格診断や顔タイプ診断などにも興味があって、いろいろな人のブログやyoutume、インスタなどを見てきました。
『おしゃれの本』は、この本で終わりでいいかなと思えました。私は論理的に説明された方が納得しやすいタイプなので、この本で総まとめができた感じがします。
自分の好きなものを自分が素敵に見えるバランスで着ればそれでいいんだと、やっと最終的な答えにたどり着いた感じがします。
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