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読み聞かせした本(8)『プールのひは、おなかいたいひ』 2023年6月

小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。

読んだ本

『プールのひは、おなかいたいひ』 ヘウォン・ユン作 ふしみみさを訳
光村教育図書

選んだ理由

・プール、水泳に関する本を市の図書館で検索していて、検索に引っかかったので気になったから。
・学校のプールとは違うので(スイミングスクール)、学校のプールが苦手な子もとっつきやすいと思ったから。
・1ページめに6月のカレンダーが描かれており、この時期に読むのにぴったりと思ったから。

子どもの反応

・休み時間にきた5年生の女子2人が「今日からプールやねん…」というので、「低学年に読もうと思ってるねんけど」とこの本を見せたら2人で隣に座って、頭を寄せて一緒に読んでいた。
・「おふろで バタあしの れんしゅうを したんだ」のところで足をばたばたさせている子がいた。
・初めは「ヒトデごっこ」がうまく想像できていなかったようだったが、「わたし、ひとりで ぽっかり うかんだんだよ!」のページで同じように手を広げて納得していた。

読み聞かせた感想

・初めのことに挑戦する怖さとか、できたときの喜びを、さり気なく伝えてくれる本だと思った。大人が語ると説教臭くなるかもしれないけれど、こうやって絵本に託して、絵本の世界のこととして伝えられるのがいい。
・水泳に限らず、初めてのことに挑戦してほしいときに読み聞かせるのにいい本だと思う。

気づき

・ちょっとしょんぼりした感じから話が始まるけれど、最後はほっこりした雰囲気で終われた。
・苦手な子は現在進行系で共感できるし、得意な子は幼い頃の自分を思い出して共感できると思った。
・弟や妹がいる子も共感しやすそう。
・さりげない描写が切ない感じをよく表していると思った。



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