初めての中国出張

こんにちは。ヒラカヨです。

最近、やってしまった・・・ということが一つ。

パスポートの更新を忘れていて、期限が切れてしまいました・・・

コロナ禍になって、海外出張も行けなくなってしまい、

更新手続きいかなきゃなーと思いながら、気が付いたら過ぎていた・・・。

そんなパスポートをふと眺めながら、

今日は、初めての中国出張のストーリーです。

トラブルだらけの8日間

今から9年前の2012年の6月、

当時、100円ショップさま向けの商品企画プランナーになりたてだった私。

上司のボヤッキー兄さんに同行頂く形で
中国の広州と義烏という地域に出張に行きました。

中国はもちろん、海外出張も初めてで、とても緊張していた私は、

広州行きの飛行機が飛び立った瞬間に

『あ・・・・・毎日飲まないといけない薬、家に忘れました・・・。』

まだ大阪上空なのに、早々にボヤッキー兄さんを
困らせてしまいました。苦笑。

そんなトラブルは可愛いもんで、

広州から義烏行きの飛行機が10時間の遅延に。。。

知らない中国のおじさんも10時間待ったらこうなりますよね・・・。

他にも他にもいろいろありましたが、、、、

トラブルの話で終わってしまうので、割愛します。

チロリアンテープ探しに悪戦苦闘

この出張では、中国で縫製品を長年製造頂いている仕入先へ訪問し、

生地や資材を扱うマーケットに連れて行ってもらいました。

この時のミッションはチロリアンテープを探すことでした。

サプライヤーもわかるようにと参考イメージの写真を手に握りしめて、

これを探してほしいと一緒にたくさんのブースを探して回りました。

あったよ！これでしょ！？

・・・・違う・・・・。

これでしょー！あったよー！！！

・・・・おしいけど、違う・・・。

こんな感じで、数十を超えるブースを訪問しても見つからず、

中国にはないのかもしれないな・・・と私は半ば諦めかけていました。

そんな私を見て、サプライヤーのスタッフが、

私が握りしめている写真を、貸して！って取り上げ、

もう少し探してみよう！と、さらに真剣にいろんなブースを覗いてくれました。

そんなスタッフがものすごい笑顔で戻ってきて、

これじゃないかな・・・。

なんと見つかったのです！

私とスタッフはハイタッチしました。

サプライヤーの奮闘を実感して

出張に行く前までの私は、

中国現地でどのような背景で商品を作ってもらっているのか

わかっておらず、頼んだらすぐ出てくるもんなんだ～くらいに

考えていて、企画してあまりうまく進まないものはやめてしまったり

平気でしていました。

生地一つにしても簡単に見つかるものではなく、

こうやって、サプライヤーのスタッフが一つ一つ歩いて

生地を探して、交渉して、私達に提案してくれていることを実感し

なんて私は、失礼なことをしていたのだろうと・・・

とてもハッとさせられたのを今でも覚えています。

そして、そんな私なのにも関わらず、サプライヤーは社長さんやスタッフ

みんな、よく来てくれてありがとう～と、とても歓迎してくれて、

優しくサポートしてくれました。

最終夜の大号泣事件

そんなサプライヤーとの触れ合いが続いて、最後のディナーの日。

最終夜だから、今日は大宴会だぞ～！！と

（毎日、宴会です・・・）

サプライヤーの社長さんが大奮発でたくさんの料理とお酒が登場。

私もお世話になったし、失礼なことがないようにと

一緒に盛り上がって飲みまくりました。

そして、見事に酔っぱらい、一人で、頭の中が

世界ウルルン滞在記状態に・・・。

なんだか、嬉しい感情と、ディナーが終わったらお別れする寂しい感情と

こんなに温かく接してくれるのに、なんて失礼なことをしていたんだという

自分への虚しさといろんな感情が一気にこみあげてきました。

でも、ここで泣いてはダメだ。

と、必死に堪え、飲み続けました・・・。

最後にホテルの出口でボヤッキー兄さんとサプライヤーのみんなが乗った車を見送る時に

堪え切れずに、

うわ～！！！！！！うぇ～！！！！

私は崩れるように大号泣・・・。

サプライヤーたちには見えてないと思っていたのですが、

車が止まって、社長さんが降りてきてくれて、

Don't Cry....！Oh my baby!!

優しくハグしてくれました。

そんな状態の私を横目で見ていたボヤッキー兄さんは、
終始、大爆笑していましたが、

今でも、その日から、ヒラカヨは変わったよな。と言われます。

ひとつのモノができるまで

よく、中国製は怖いとか、これだから中国は・・・っていう声聞きます。

もちろん、そんな商品もあるのは確かです。

どこの国で製造をお願いしたとしても、ひとつのモノができるまでに

多くの人が奮闘し、協力し合って出来上がっています。

当たり前のことかもしれないけど、それって、とっても簡単なことではない

と私は思います。

サプライヤーとの強固なつながりと歴史があったからこそ、

積み上げていけるものです。

この初めての出張から、私はもっとサプライヤーのことも理解しなければ、

私達のことも伝えていかなければ、と実感し、9年もがいてきたように

思います。

そんなサプライヤーがいてくれるからこそ、私はみんなに喜んでもらえる

商品を創っていけるのだと日々忘れないようにしています。

これだから中国は・・・って一緒にしてほしくない。

そんな気持ちも心に抱きながら・・・。

ちなみに・・・

サプライヤーと見つけたチロリアンテープは

300円ショップさま向けの商品として

可愛いリモコンホルダーなどに使用させていただきました！

当時一緒に探してくれたスタッフはもうサプライヤーの会社から

旅立ってしまったのですが、

元気にしてるかな・・・！？

今も、元気でいてくれてますように！