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阿左美冷蔵といふところ


埼玉県秩父市。秩父といってどの辺なのかいまいち「ぴんとこな」な私でありましたが、初めて足を踏み入れてみました。
国道140号線から県道287号線に入ったところに位置する阿左美冷蔵なるかき氷屋さん。こちらは金崎本店。
秩父盆地は冬にできる氷柱が観光地として関東圏内なのに数か所のこる貴重な場所。

そんな土地に明治23年製氷店として阿左美冷蔵は創業。以下Wikipediaより抜粋。

1992年阿左美哲男がかき氷店を開始。 現在は埼玉県秩父地方に皆野町金崎の金崎本店、長瀞町長瀞にある宝登山道店の2店舗が存在する。宝登山で作られた天然氷を使用していることが特徴。この天然氷を作るため冬場は、わき水の源流に近い高野沢地区のふもとで氷を育てている。阿左美冷蔵の氷は山の腐葉土の層を1〜2 か月間かけて通り濾過された伏流水を使用。ミネラルが豊富で、かすかに甘みもある。

そんな秩父の阿左美冷蔵の氷は冬の間に山あいで綺麗な天然氷を作っていましたよ、という写真集が店内にあるほど。

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いざ潜入

お店は外にテラス席もあるが、二箇所の入り口から中に通されます。午前は10時〜16時半まで。(午後は13時~)
今回営業時間を全くもって意識していなかったのに、少し待ったら駐車場もサクッと空いて、行列とは言っても先が見えるほど。その後ろに次から次から人が集まり出してあれよあれよと長蛇の列に。
その時に初めて「あ!午後は一時からだわ!」というラッキーなタイミングに潜入できたことが発覚。
上長瀞駅から200mちょっととあって車でなくてもお客さんがじゃんがじゃんがやって来ます。
流石です。
メニューは特製の蔵元秘伝蜜(はちみつ風味の綺麗なベッコウの色。キャンディーの純梅雨の如し)の使用を基本として、極みスペシャルから始まって、苺やミルク、果物系などを経て、最後の方に変わり種?としてアールグレイ紅茶の味にミルクキャラメルをプラス!のお味。
こらたまりません。選べません。
今回はご一緒した方が極みスペシャルに白玉トッピング(➕200円)を。私がアールグレイ紅茶➕ミルクキャラメルを注文。

巨大なマウンテン登場

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やってきたのは立派な山!マウンテン!大きさ的には高さ30センチ位でありましょうか。
フワフワと綺麗なキメの細かそうな氷です。
食べ終わった後のお口直しに盆の上には梅干しがちょこんとあります。ふむふむ。
さて、その食べ方。
まずその蔵元秘伝蜜と氷でまずは楽しむ。
「アールグレイの紅茶の蜜」とは蔵元秘伝蜜を紅茶にブレンドしてあるような蜜。いいかほりであります。ひととおりアールグレイ紅茶の香りを楽しんで唸ったあとは、ちょっとずつミルクキャラメルをかけて行きます。
この氷当たり前ではありますが蜜や、ミルクキャラメルがかかったところは陥没しいろんな形に変化して、鍾乳洞のようです。(今回鍾乳洞も行きました。)

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と、途中ですが、お向かいの極みスペシャルの説明を。

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同様に堆く盛られたマウンテンに付属の小豆、白餡、抹茶餡をつけたりしながら楽しむわけですが、この後半二つの餡が秀逸!ねっとりとした何度もこして糖分と合わさった餡が舌にもスプーンにもまとわりつく美味しさで、口の中に残る残る。
この餡の量も多すぎず少なすぎず程よい絶妙な量があり、最後まで楽しめる。

途中白玉も横から頂きながら、徐々に山を崩していき、後半はなんともなくなっていくのがさみしいほど。何でか不思議と氷を食べた時特有の身震いするような寒さを感じません。こんなに高い山をおなかに入れているのに。はて、理由は不明ですが、これは前述したミネラルのおかげなのでしょうか?

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とはいえ、美味い美味いとうなりながらも最後は雫の集合体と化して、finishし、最後に梅干しです。この梅干し、お店の売店でも売っておりましたが、「ちょっと久々に!!!」と驚くほど酸っぱく塩辛い。これは体の中の浸透圧を整えるためとしか考えられません。

かき氷屋さんとは

そんな一口目から最後まで楽しませてくれた阿左美冷蔵さん本当にテーマパークでした。このようなかき氷屋さんをあちこち回りたくなるのは、それぞれのこだわりの氷と蜜と味に魔法をかけられたくなるからなんだわ!と目をキラキラさせて確信した伊藤なのでした。知らない土地を訪れる際には「鍾乳洞」とともに「かき氷」も検索しないとですね。


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