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24/04/23 (火)「久々のS&P500反発」寄り前情報

要点まとめ

  • S&P500、NASDAQ総合は7営業日ぶり反発

  • S&P500セクター別指数は11業種揃って上昇

  • 半導体株も反発

  • 今晩の決算はTesla、Visa、Texas Instrumentsなど注目

久々のS&P500反発

米国株主要三指数の値動き:

昨晩の米国株は堅調で、S&P500、NASDAQ総合は7営業日ぶりの反発
半導体関連なども反発し、S&P500のセクター別指数では11業種揃って上昇しました。

昨日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。


-- 格下げを受けながらも反発 --

先週金曜日の米国株では、いわゆる"Big 7"や"Magnificent 7"とよばれた大型7銘柄である、
・Apple
・Alphabet
・Amazon
・Meta Platforms
・Microsoft
・NVIDIA
・Tesla
の株価の下落が目立ちました。加えてヘルスケアセクターではEli Lillyも下落。
NVIDIAに至っては10%安となっていたことから金曜日のNASDAQ総合が大幅安だった一方、NYダウは続伸していたというその動きから、資金が集中していた銘柄群からの資金シフトがやや意識される内容でした。

そんな金曜日のあとの週末が明けた月曜日の米国市場では、"Big 7"のTesla以外は反発。
しかしその6銘柄には重しもあり、UBSのアナリストがその6銘柄の投資判断を中立に引き下げ。
上昇して開始したあと、取引時間序盤では上げ幅を縮める場面もあり、その後は切り返して上げ幅を戻す形になったものの、決して反発ムードを全開にして開始から終盤まで進んだ相場ではありませんでした。📌

ちなみにTeslaは週末から相次いで発表されたEVの値下げが嫌気されていそうで、今晩の取引時間終了後には決算発表を迎えます。


-- 全体的に堅調 --

それ以外の銘柄に関しては堅調さを継続し、NYダウは3日続伸。
ただし先週はNASDAQ総合やS&P500が5日間すべて下げていた中でも、NYダウは週間としてわずかながらも上昇と踏みとどまった原動力の一つだったのは構成銘柄の中で上昇が目立っていたUnitedHealth。📌
決算を受けて堅調でしたが、昨晩は相場が堅調な中で逆行し6日ぶりの反落となっていました。

昨晩の決算関連では強弱があり、たとえばNYダウ構成銘柄である通信大手のVerizonは4.6%安と弱い動き。
一方、Truist Financialは3%高。
今晩もさまざまな主要企業の決算が待ち受けています。


S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種すべて上昇となりました。
半導体関連が全般的に上昇したことで情報技術セクターが一転上昇1位のセクターに。
ただ金曜日の下げを取り戻すほどの勢いには至っていません。
金融セクターは続伸。大手銀行決算の発表が始まった頃は相場の雰囲気の悪さもあって反応が悪かったものの、ここ数日は堅調

その他の主な動き:

-- その他指数 --
中東情勢への過度な警戒感が落ち着いてきたことと、先週末の米国でのオプションSQ日に向けての調整も一旦整理がついたのか、VIX(ボラティリティ・インデックス)は大きく下落
金価格も昨日は下落が目立っており、リスクオフの雰囲気の後退が見えた一日でした。
小型株指数のラッセル2000は1%高で続伸
金曜日は構成比率が非常に大きいSuper Micro Computer(SMCI)が23%安となりながらもラッセル2000は上昇。
昨晩も指数の上昇率はSMCIの上昇率以上となっています。ただし、昨晩は構成率2番手のMicroStrategyが大幅高。

先週金曜日に中東情勢の悪化を警戒して一時大きく米債券が買われたことで米長期金利が大きく低下したあと、警戒心が和らぐとともに金利は切り返していき、週明けではむしろ警戒心を出す前の水準を超える形に。
ただその後は再び低下していき、金利が動くようなイベントが欠けていた中では長期金利の上値の重さも感じる動きになりました。

-- 欧州株 --
欧州株は堅調で特にイギリスFTSE100は1.6%高。過去最高値更新。📌
STOXX600は0.6%高。

-- 為替(ドル円) --
米長期金利がやや上値の重い動きをしていた一方で、ドル円はそれにはあまり連動せず。
むしろ日本の長期金利は先週末より高く動いている中にも関わらず、ドル円は154円80銭台と34年ぶりの円安水準を更新しています。


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
①半導体関連の値動き
②イベント待ち

の2つを挙げます。

調整が続いている半導体関連にとって、昨晩の米国株での半導体株の反発は支えとなりそうです。
ただ気になるのは今晩から進む米決算発表。📌📌
TeslaVisaなど気になる銘柄が今晩の取引時間終了後に決算発表を迎えますが、半導体関連としてはTexas Instrumentsの決算に注目。📌
こうしたイベントが待っている中で、開始直後の雰囲気を維持したまま終えられるのかという点に注目。

-- 今晩の米国市場 --

決算発表のほか、米長期金利が動きそうなイベントとしては4月PMIの発表があります。
ちなみに今週から来週のFOMCにかけてはFRB高官らの金融政策に関しての発言が制限されるブラックアウト期間に入っています。


今朝の注目ニュース

大引け後の企業決算関連などでは、LIXILが話題に。
4月30日の本決算の発表を前に従来予想から一転して赤字に下方修正。
欧州を中心とした不動産市場の低迷などが影響したとのこと。


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 38,239.98 ( +0.67% )
S&P 500 : 5,010.60 ( +0.87% )
NASDAQ: 15,451.30 ( +1.11% )


イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2024年4月第4週
04/23 (火): 米3月新築住宅販売件数
04/23 (火): 欧米4月PMI 速報値
04/24 (水): 米3月耐久財受注 速報値
04/25 (木): 配当・株主優待 権利付き最終日
04/25 (木): 日銀金融政策決定会合(~04/26 26日に会見予定)
04/25 (木): 米実質GDP(速報値) Q1
04/26 (金): 米3月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
04/26 (金): TOPIX浮動株比率の定期見直し実施前日(リバランス発生見込み)

2024年4月第5週/5月第1週
04/29 (月): 昭和の日 日本休場
04/30 (火): 米4月消費者信頼感指数
04/30 (火): FOMC(~05/01 日本時間02日早朝にパウエル議長会見予定) 
05/01 (水): 米4月ADP雇用統計
05/01 (水): 米4月ISM製造業景気指数
05/01 (水): 3月JOLTS雇用動態調査
05/03 (金): 米4月ISM非製造業景気指数
05/03 (金): 米4月雇用統計
05/03 (金): 憲法記念の日 日本休場

2024年5月第2週(SQ週)
05/06 (月): こどもの日 振替 日本休場
05/09 (木): 日本3月分毎月勤労統計調査 速報
05/09 (木): 英国金融政策委員会
05/10 (金): 米5月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2024年5月第3週
05/14 (火): 米4月卸売物価指数
05/14 (火): MSCI定期見直し公表(実施日確認を手帳に)
05/15 (水): 米4月消費者物価指数
05/15 (水): 米4月小売売上高
05/15 (水): FOMC議事要旨公表
05/16 (木): 米4月鉱工業生産
05/16 (木): 米4月住宅着工件数
05/16 (木): 米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2024年5月第4週
05/22 (水): 米4月中古住宅販売件数
05/23 (木): 米4月新築住宅販売件数
05/24 (金): 日本4月全国消費者物価指数
05/24 (金): 米4月耐久財受注 速報値

2024年5月第5週
05/27 (月): メモリアルデー 米休場
05/28 (火): 米5月消費者信頼感指数
05/29 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
05/29 (水): ベージュブック公表
05/30 (木): 米実質GDP(改定値) Q1
05/31 (金): 米4月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
05/31 (金): MSCI定期見直し実施前日(リバランス発生見込み) 

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