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24/03/26 (火)「米ハイテク株が売られても底堅さ」寄り前情報

要点まとめ

  • ハイテク株がいくつかの報道を受けて下げが目立った月曜日の米国株

  • しかし全体の大きな売りには波及せず

  • 主要三指数は下げるも底堅さもみえた

米ハイテク株が売られても底堅さ

米国株主要三指数の値動き:

昨晩の米国市場では主要三指数が揃って下落。
主要ハイテク株の下げが大きかった一方、その下落が全体には波及しなかったと言えそうな相場となりました。

昨日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。
(①、②などの番号は前回のnoteで注目ポイントとした内容の番号に連動して割り振っています)


-- ①金曜日と逆のハイテク株と全体の値動き --

金曜日の米国株では大型ハイテク株が堅調な一方、全体としては売りに押された形となり、NASDAQ総合が上昇、NYダウは下落という終値となっていました。

それに対し、月曜日の米国株相場はその逆のような展開に。
まずEUの反トラスト規制当局がApple、Alphabet傘下のGoogle、Meta Platformsの3社に対してデジタル市場法違反の疑いで調査を始めたとの報道📌がありました。
さらに中国が政府のパソコンから米国製の半導体やサーバー私用を制限する新たな指針を打ち出したとの週末の報道も重しとなったようで、AMDやIntelなどの株価も下落でスタート。

こうしたハイテク株の逆風が吹く中で金曜日に下落していたセクターの一部には反発する動き📌がみられました。
こうしてハイテク株の下落の割に主要三指数の下落率はそこまで大きく拡大せずに終えました。


-- ②PCE物価発表にむけて --

今週の米国市場では金曜日の米PCE物価指数の発表が特に注目されるなか、その金曜日はグッドフライデーの祝日
FRBが特に重視する物価指数であるだけに、それを受けてFRBの今後の利下げ見通しがどう変わるかが気にされています。

先週のFOMCを終えたことでブラックアウト期間後の発言が先週末から続々と出ています。
年内1回の利下げに留まる可能性にも言及しているアトランタ連銀のボスティック総裁は、昨晩も早すぎる利下げへの警戒感を示す発言。
アトランタ連銀は今年のFOMCでの投票権を持ちます。

一方、シカゴ連銀グールズビー総裁は「年内3回の利下げを自身の見通しと一致」としました。
またFRBクック理事は利下げの判断をしっかり判断して決める重要性を主張。
昨晩の米長期金利はやや上昇していましたが、FRB高官発言としては3回利下げに積極的・否定的・中立的な意見がでた形となります。


S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中3業種上昇となりました。
原油先物価格は上昇、エネルギーセクターも上昇率1位に。
全体としては上げ下げが混じりながらもやや売りが優勢という印象。

その他の主な動き:

-- その他指数 --
米長期金利はやや上昇。
ハイテク株に関してやや逆風ともなりそうな報道がありましたが、VIX(ボラティリティ・インデックス)はそこまで上昇せず。
NVIDIAに関しては上げ幅を縮めましたが、続伸していました。

-- 欧州株 --
欧州株はまちまち。
STOXX600は小幅上昇。

-- 為替(ドル円) --
ドル円は目立った動きをみせず。
月曜日の日中は151円前半で推移していましたが、それを継続する形で朝を迎えました。


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
売買の大きさ
を挙げます。

昨日はあまり大きくなかった日本株の売買代金。
需給が特に意識されるのは明日の3月配当権利付き最終日以降となりそうですが、売買に慎重な姿勢が続くのかどうかに注目。
特に最近はよくみられていた下値を拾う動きが昨日は出なかったため、そうした動きが出やすい雰囲気が再度みられるのかという点を気にしたいところ。

-- 今晩の米国市場 --

今晩は米2月耐久財受注、3月消費者信頼感指数の発表などがあり、これらをみた米長期金利の動きを気にしたいと思います。


今朝の注目ニュース

昨晩の米国市場において重しとなった報道2つ。
しかしどちらもどのような影響が具体的に出るのかが精査されるほどには内容が固まった話ではないことがポイント


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 39,313.64 ( -0.41% )
S&P 500 : 5,218.19 ( -0.30% )
NASDAQ: 16,384.46 ( -0.27% )


イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2024年3月第5週
03/26 (火): 米2月耐久財受注 速報値
03/26 (火): 米3月消費者信頼感指数
03/27 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
03/28 (木): 米実質GDP(確報値) Q4
03/29 (金): 米2月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
03/29 (金): グッドフライデー 米休場

2024年4月第1週
04/01 (月): 米3月ISM製造業景気指数
04/02 (火): 2月JOLTS雇用動態調査
04/03 (水): 米3月ADP雇用統計
04/03 (水): 米3月ISM非製造業景気指数
04/05 (金): 米3月雇用統計

2024年4月第2週(SQ週)
04/08 (月): 日本2月分毎月勤労統計調査 速報
04/10 (水): 米3月消費者物価指数
04/10 (水): FOMC議事要旨公表
04/11 (木): 米3月卸売物価指数
04/11 (木): ECB理事会
04/12 (金): 米4月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2024年4月第3週
04/15 (月): 米3月小売売上高
04/16 (火): 米3月鉱工業生産
04/16 (火): 米3月住宅着工件数
04/17 (水): ベージュブック公表
04/18 (木): 米4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
04/18 (木): 米3月中古住宅販売件数
04/19 (金): 日本3月全国消費者物価指数

2024年4月第4週
04/23 (火): 米3月新築住宅販売件数
04/24 (水): 米3月耐久財受注 速報値
04/25 (木): 配当・株主優待 権利付き最終日
04/25 (木): 日銀金融政策決定会合(~04/26 26日に会見予定)
04/25 (木): 米実質GDP(速報値) Q1
04/26 (金): 米3月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
04/26 (金): TOPIX浮動株比率の定期見直し実施前日(リバランス発生見込み)

2024年4月第5週/5月第1週
04/29 (月): 昭和の日 日本休場
04/30 (火): 米4月消費者信頼感指数
04/30 (火): FOMC(~05/01 日本時間02日早朝にパウエル議長会見予定) 
05/01 (水): 米4月ADP雇用統計
05/01 (水): 米4月ISM製造業景気指数
05/01 (水): 3月JOLTS雇用動態調査
05/03 (金): 米4月ISM非製造業景気指数
05/03 (金): 米4月雇用統計
05/03 (金): 憲法記念の日 日本休場

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