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24/06/26 (水)「直近の反動」寄り前情報

要点まとめ

  • 米国株ではNVIDIAが4営業日ぶり反発

  • ハイテク株高でS&P500、NASDAQ総合も4営業日ぶり反発

  • 一方で景気敏感株が反落、NYダウが6営業日反落

  • 今日は6月配当権利付き最終日

直近の反動

米国株主要三指数の値動き:

火曜日の米国市場では直近の逆📌のような動きに。
木曜日から3日続落となり、前日も大きな下げをみせていたNVIDIAが4営業日ぶりに反発する動きをみせ、ハイテク株比率の高いNASDAQ総合も同じく4営業日ぶりの反発📌になりました。
その一方で堅調さを続けていたNYダウは、景気敏感株の下落を受けて6営業日ぶりの反落となっています。

昨日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。

-- ハイテク反発、景気敏感反落 --

火曜日の米国株相場では、ここ数日下げが目立っていたNVIDIAが反発してスタート。一方でNVIDIA下落の中で堅調だった景気敏感株は反落気味となっていました。

場中で出た6月消費者信頼感指数も市場予想よりは強く、前回よりは弱い内容に📌なりました。

取り消し線は改定前

中身を見ても、足元の労働市場の堅調さが綴られた一方、今後への警戒感にも触れる内容となっています。

結果としてこの日の相場は最近の動きの逆、つまり景気敏感株が下げる一方でハイテク株が堅調という相場観を強めるような動きとなり、NYダウは前日の上げ幅を上回る下げとなった一方、NVIDIAは前日の6.68%安のほとんどを取り返す6.76%高の反発となりました。


S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中3業種上昇となりました。

NVIDIAの反発は大きかったものの、Broadcomは続落。他の半導体株の反発の勢いもそこまで大きくなく、NVIDIAの6.7%高の反発に対し、フィラデルフィア半導体株指数は1.79%高。
大型ハイテク株は全般堅調だった中で、AlphabetとMetaが堅調だったためにコミュニケーション・サービスの上昇も目立つ📌形に。
8月13日開催のイベント「Made by Google」にて、新しいPixelとAIが絡む発表があることが報道されたことも支えとなったようです。

一方で他のセクターでは下げが目立つ形に。
ケース・シラー住宅価格指数では住宅価格が高水準を続けながらも価格の伸びの鈍化をみせたなか、不動産セクターは下落。
消費関連でも、プール建設を手掛けるPool Corporationの利益見通し下方修正があったなかでホームセンターのHome DepotやLowe'sの株価も軟調。
小売大手のWalmartのCFOが現在進行中の決算第二四半期(5-7月)が今年最も厳しい四半期になると発言した📌と伝わったこともあって、消費関連の弱さが広がりました。
素材、金融、資本財なども幅広く下落しています。

その他の主な動き:

-- その他指数 --
米長期金利は4.25%という水準から大きく動かない日が続いています📌
昨晩は直近のFRB高官らの中で最もタカ派発言を繰り返すFRBのボウマン理事の発言があり、インフレの上振れリスクが残ることから利下げの時期がまだ来ていないと相変わらずの慎重姿勢。
一方でクック理事は経済見通しの変化に応じて利下げが適切な時期がくるとの見解を示しています。

-- 欧州株 --
欧州株も前日の上昇からは一転して反落。
STOXX600は0.2%の下げで、昨日の0.7%高による上げ幅は残す形に。

-- 為替(ドル円) --
火曜日の日中はやや円高方向に進んでいたドル円も、何かにつけて円安方向に戻る動きをしがち。159円50銭台を割り込んでいた状態から、米国市場の動き時間になるとやや円安が進み、159円70銭台で動く時間も。
今朝は159円台半ば。


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
堅調な流れの継続なるか
を挙げます。

最近では米半導体株の下げで全体の指数はそこまで悪くなく、実際昨日の日本株相場では一部の半導体株が下落する中でもバリュー株がかなり堅調となって指数を押し上げていました。
それからすると、昨日は米半導体株が反発しながらも、景気敏感は全般弱さが目立っただけに、日経平均株価にどう影響するのかが気になるところ。
特にアドバンテストは新しい中期経営計画を発表しているため、その評価も気になるところ。

昨日のバリュー株の堅調さには株主総会シーズンならではの配当金入金による配当再投資の影響もあるのではないかという声📌が聞かれ、総会ラッシュが明日まで続く中で、その前向きさが今日も続くかどうかも一つのポイントに。
また、今日は6月の配当権利付き最終日のため、12月決算企業などの中間配当を睨んだ動きなども気になる点。

-- 今晩の米国市場 --

今晩の注目は引き続き景気敏感系の動向
何も材料無く反落したのであれば、素直にセクターローテーションの動きで上げたり下げたりしている……と感じるところですが、WalmartのCFO発言やホームセンター関連の下落など、何かしらの消費関連が軟調な材料があっての下げとなっているのが気掛かり。
今晩まで引きずらないかを要確認。
物流大手のFedExは決算発表後に時間外取引で大幅高である点は一安心。

取引時間終了後はMicron Technologyの決算もあるため、そのことも忘れずに。


今朝の注目ニュース

政策保有株の売却が進んでいるという点に注目。
今年の日本株の主要なテーマであるコーポレートガバナンスの改善の流れは続いているという話。株価として大きく反応するだけの注目度が残っているのかは不透明ではあり、大事なのは資本効率が改善されるのかという点。
政策保有株売却が進むかという「資本効率改善に向けた姿勢」が評価されるフェーズが終われば、次第に「資本効率を改善できたか」が評価されるフェーズにうつります。


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 39,112.16 ( -0.76% )
S&P 500 : 5,469.30 ( +0.39% )
NASDAQ: 17,717.65 ( +1.26% )


イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2024年6月第4週
06/26 (水): 米5月新築住宅販売件数
06/26 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
06/27 (木): 米5月耐久財受注 速報値
06/27 (木): 米実質GDP(確報値) Q1
06/28 (金): 日本6月東京都区部消費者物価指数 速報値
06/28 (金): 米5月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2024年7月第1週
07/01 (月): 日銀短観 6月調査 概要及び要旨
07/01 (月): 米6月ISM製造業景気指数
07/02 (火): 5月JOLTS雇用動態調査
07/03 (水): 米6月ADP雇用統計
07/03 (水): 米6月ISM非製造業景気指数
07/03 (水): FOMC議事要旨公表
07/03 (水): インディペンデンスデー前日 米短縮取引
07/04 (木): インディペンデンスデー 米休場
07/05 (金): 日本5月分家計調査
07/05 (金): 米6月雇用統計

2024年7月第2週(SQ週)
07/08 (月): 日本5月分毎月勤労統計調査 速報
07/08 (月): 景気ウォッチャー調査 6月調査
07/11 (木): 米6月消費者物価指数
07/12 (金): 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
07/12 (金): 米6月卸売物価指数

2024年7月第3週
07/15 (月): 海の日 日本休場
07/16 (火): 米6月小売売上高
07/17 (水): 米6月鉱工業生産
07/17 (水): 米6月住宅着工件数
07/17 (水): ベージュブック公表
07/18 (木): 米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
07/18 (木): ECB理事会
07/19 (金): 日本6月全国消費者物価指数

2024年7月第4週
07/23 (火): 米6月中古住宅販売件数
07/24 (水): 米6月新築住宅販売件数
07/25 (木): 米6月耐久財受注 速報値
07/25 (木): 米実質GDP(速報値) Q2
07/26 (金): 米6月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
07/26 (金): 日本7月東京都区部消費者物価指数 速報値

2024年7月第5週/8月第1週
07/29 (月): 配当・株主優待 権利付き最終日
07/30 (火): 6月JOLTS雇用動態調査
07/30 (火): 米7月消費者信頼感指数
07/30 (火): FOMC(~07/31 日本時間1日早朝にパウエル議長会見予定) 
07/30 (火): 日銀金融政策決定会合(~07/31 31日に会見予定)
07/30 (火): TOPIX浮動株比率の定期見直し実施前日(リバランス発生見込み)
07/31 (水): 米7月ADP雇用統計
07/31 (水): 米財務省 国債の四半期の定例入札予定発表
07/31 (水): 米雇用コスト指数 2Q
08/01 (木): 米7月ISM製造業景気指数
08/01 (木): 英国金融政策委員会
08/02 (金): 米7月雇用統計

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