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24/07/09 (火)「米半導体株高継続でグロース優位が続くか」寄り前情報

要点まとめ

  • 今日から2日間のパウエル議長議会証言、木曜6月CPI等を前に指数小動き

  • 一方で米半導体株は堅調、S&P500やNASDAQ総合は過去最高値更新

  • 今日から注目の債券市場参加者会合も開催

米半導体株高継続でグロース優位が続くか

米国株主要三指数の値動き:

週明けの米国市場はS&P500が前日終値を挟んで小動き📌となり、結果として小幅高。これで5営業日続伸、4営業日連続での過去最高値更新となりました。
全体的にまちまち感が引き続きあり、NYダウが失速して反落となりながらも、この日もハイテク株高が牽引。ハイテク株比率の高いNASDAQ総合も5営業日続伸、5営業日連続の過去最高値更新となっています。

前日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。
(①、②などの番号は前回のnoteで注目ポイントとした内容の番号に連動して割り振っています)

-- ハイテク株で循環?今度は半導体株高 --

先週の金曜日は大型ハイテク株で上昇が目立ったものの、半導体株はNVIDIAが下落するなどやや大人しい値動きとなり、フィラデルフィア半導体指数は小幅高で終えていました。
昨晩は一転して大きく上昇。フィラデルフィア半導体株指数は2%近い上昇となり、これで6営業日続伸となりました。

しかし今日はAppleは上昇、連騰が続いているTeslaは4-6月期の販売台数公表の前後で9日続伸となるなどした一方、Metaは2%安、Alphabet、Microsoft、Amazonなどは下落。
NASDAQ総合株価指数やS&P500などの寄与度が高いようなハイテク株の中で循環しているような形となり、指数は連日の過去最高値を更新しています。

一方でそれ以外の業種では引き続きまちまち感があり、今日はNYダウが開始後に失速し小幅安で終えています。
NYダウは4日小幅な上げ下げを繰り返す展開📌となっています。


S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中5業種上昇となりました。

情報技術セクターが半導体株高を受けて堅調。
ただし押し上げているのは半導体株で、NVIDIAの上昇のほか、Intelの6%高、Super Micro Computerの6%高などが押し上げ。
一方でソフトウェア関連ではService Nowの5%近い下落、Salesforceの2%安などが重しに。
特にNYダウの採用銘柄としてIntelが入っているものの、構成率としては小さく、むしろSalesforceの下げが目立つ形に。

Metaの下げが大きかったコミュニケーション・サービス以外の業種はまちまち感があったものの、一般消費財ではNikeが大きく反落となったりとNYダウが上手く上昇できないようなまちまち感となっています。

その他の主な動き:

-- その他指数 --

小型株指数のラッセル2000は先週金曜日には反落となったものの、昨晩は反発し、下げを取り戻す形に。
WTI原油先物価格は続落で82ドル台前半に。80ドル台を6月半ばから継続中。

-- 欧州株 --

欧州株は前日と同様に"堅調に日中は動いていたところから、終わり頃に急に失速して下落する"という展開。
STOXX600も小幅ながら続落。
選挙を終えたフランスの主要株価指数CAC40は朝安後に切り返したものの、終盤の下げで朝の水準に戻る形になり、0.6%安。

-- 為替(ドル円) --

米長期金利(10年物国債利回り)が金曜日の雇用統計で割り込んだ4.3%の水準に戻ろうとするも、押し返される動きをみせた夕方に、ドル円も161円台に戻ろうとして押し返される形。
昨日の朝より10銭程円安なだけであまり変わらない水準で今朝もスタート。


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
①半導体株への感応度
②日経平均の水準

の2つを挙げます。

6月下旬ではバリュー株が連日強くなり、TOPIXを押し上げていく展開が印象的でしたが、ここ2日間はバリュー株が利益確定売りに押される展開となりました。
前回よりも弱めの米経済統計が出ることにより米長期金利が下落することで、米国でも景気敏感系よりもグロース株に目が向いているのだとすれば、その傾向が日本にも出てこないかが気になるところ。
今日は特に米半導体株高がどう影響していくのかが気になります。

グロース株の値動きが大きくなれば、日経平均株価にも大きく影響してくるため、引き続きどのような水準を目指す値動きになるのかは注視。
41,000円を明確に抜けられるかどうかが一つの直近のポイントとなります。
今週はSQ週であるため、一段と水準が気になる日々。📌

-- 今晩の米国市場 --

今晩の注目はパウエル議長の議会証言。📌
最近の弱い経済統計をみて、利下げ期待は強まっています。
一方Fed(米国中央銀行制度)のスタンスとしては"2%物価目標に向かう確信"が欲しいとの見方を主張しているため、弱い経済統計が目立ったとしても"物価の鈍化"自体が見えない限りすぐにはスタンスを変えられないかもしれません。
それでもシカゴ連銀のグールズビー総裁のように、引き締め過ぎを警戒する声をあげる人も出ていますので、パウエル議長が議会でどんなことを聞かれ、どう答えるのかは要注目。📌


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 39,344.79 ( -0.08% )
S&P 500 : 5,572.85 ( +0.10% )
NASDAQ: 18,403.73 ( +0.28% )


イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2024年7月第2週(SQ週)
07/09 (火): 債券市場参加者会合(~7/10)
07/11 (木): 米6月消費者物価指数
07/12 (金): 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
07/12 (金): 米6月卸売物価指数

2024年7月第3週
07/15 (月): 海の日 日本休場
07/16 (火): 米6月小売売上高
07/17 (水): 米6月鉱工業生産
07/17 (水): 米6月住宅着工件数
07/17 (水): ベージュブック公表
07/18 (木): 米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
07/18 (木): ECB理事会
07/19 (金): 日本6月全国消費者物価指数

2024年7月第4週
07/23 (火): 米6月中古住宅販売件数
07/24 (水): 米6月新築住宅販売件数
07/25 (木): 米6月耐久財受注 速報値
07/25 (木): 米実質GDP(速報値) Q2
07/26 (金): 米6月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
07/26 (金): 日本7月東京都区部消費者物価指数 速報値

2024年7月第5週/8月第1週
07/29 (月): 配当・株主優待 権利付き最終日
07/30 (火): 6月JOLTS雇用動態調査
07/30 (火): 米7月消費者信頼感指数
07/30 (火): FOMC(~07/31 日本時間1日早朝にパウエル議長会見予定) 
07/30 (火): 日銀金融政策決定会合(~07/31 31日に会見予定)
07/30 (火): TOPIX浮動株比率の定期見直し実施前日(リバランス発生見込み)
07/31 (水): 米7月ADP雇用統計
07/31 (水): 米財務省 国債の四半期の定例入札予定発表
07/31 (水): 米雇用コスト指数 2Q
08/01 (木): 米7月ISM製造業景気指数
08/01 (木): 英国金融政策委員会
08/02 (金): 米7月雇用統計

2024年8月第2週(SQ週)
08/05 (月): 米7月ISM非製造業景気指数
08/06 (火): 日本6月分毎月勤労統計調査 速報
08/06 (火): 日本6月分家計調査
08/07 (水): MSCI定期見直し公表
08/08 (木): 景気ウォッチャー調査 7月調査

2024年8月第3週
08/12 (月): 山の日 振替 日本休場
08/13 (火): 米7月卸売物価指数
08/14 (水): 米7月消費者物価指数
08/15 (木): 米7月小売売上高
08/15 (木): 米7月鉱工業生産
08/15 (木): 米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
08/16 (金): 米8月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
08/16 (金): 米7月住宅着工件数

2024年8月第4週
08/21 (水): FOMC議事要旨公表
08/22 (木): ジャクソンホール会議(~08/24)
08/22 (木): 米7月中古住宅販売件数
08/23 (金): 日本7月全国消費者物価指数
08/23 (金): 米7月新築住宅販売件数

2024年8月第5週
08/26 (月): 米7月耐久財受注 速報値
08/27 (火): 米8月消費者信頼感指数
08/28 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
08/29 (木): 米実質GDP(改定値) Q2
08/30 (金): 米7月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
08/30 (金): MSCI定期見直し実施前日(リバランス発生見込み) 
08/30 (金): 日本8月東京都区部消費者物価指数 速報値

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