Tokyo Photo Life 第2集　まみこさん編　ライカヘクトール７３mmで撮る”白い夏”

この夏みなさんは何回ポートレートを撮影できましたか？
ご自身の２０２２年を代表する作品は撮れましたでしょうか？
僕は最近、自分の作品をシリーズで制作しています。
好きな題材を好きに撮るのですが、そこに制約を設けるのです。
経験値があるので、仕事ではその場で最適な機材を選びます。
しかし、自分の作品は今後の発表形式に沿って機材選びをして撮影します。

今回の使用レンズはライカ　ヘクトール７３mm f1.9です。
詳しくは調べてみてくださいね。
戦火を生き残ってきた８０歳くらいのレンズです。
このレンズの詳しいことは分かりませんが、僕のヘクトールはどうも量産型と違うようです。

最短が通常1.2mですが、このヘクトールは１mでかなり寄れるのです。
僕は昨年の北村写真機店で個展を開いた際、このレンズに出会いました。
一目惚れで高額だったにも関わらず購入してしまいました。

その時に開いていた個展が　Eclipse 2041. ２０年後のポートレートでした。
モデルはポートレートモデルのまみこさんを数年に渡り撮り続けていた作品を展示していました。

このヘクトールがあれば２０年後の中間を埋める作品が撮れるかもしれない。そんな思いで、このレンズを手に入れたのです。

ノンコートゆえの白いベールがかったような調子
昭和の昔からそのまま抜け出たような色調に撮れていきます。
イメージの元は植田正治先生がベス単で全て撮影された白い風邪かもしれません。
僕はまみこさんと昭和にタイムスリップした白い夏をヘクトール７３mmで表現したのです。