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『Among Us』で「殺人鬼」と呼ばれた男のプレイスタイル録

InnerSlothによって開発されたオンラインマルチプレイヤー・ソーシャルディダクションゲーム『Among Us』。

2018年にリリースのゲーム・コンテンツだが、その人気に火がついたのは、2020年からだ。コロナ禍の巣篭もりにぴったりだから、かもしれない。2020年12月16日にはNintendo Switchでの配信も始まり、日本のゲーム実況者やVtuberも次々と実況動画をあげはじめた。ゲームの認知度は上昇中である。

ぼくがTikTokに投稿した『Among Us』プレイ動画の再生数も1万再生越えが増えてきた。せっかくなので、ぼくなりのインポスターとしての手引を書いておく。

そもそも『Among Us』ってどんなゲーム?

上記動画は、ぼくの飲み友達でもある、声優の稲村透氏が声の担当をした『Among Us』解説動画である。とてもわかりやすい。

宇宙船や惑星などで殺人事件が起きるので、アリバイなどを聞きながら犯人を探すクルーと、バレずに船員を殺すインポスターに分かれて遊ぶのである。

ゲームの勝利条件としては、インポスター側はクルーの数をインポスターと同数まで減らせば勝ち。或いは、インポスターはサボタージュという妨害活動をすることが可能であり、それの種類によってはクルーが解除しなければ全クルーが死滅するものもある。その場合も勝利である。

クルーはインポスター全てを処刑するか、それぞれに割り当てられたタスクと呼ばれるミニゲームをクリアすれば勝ちである。

気分は『金田一少年の事件簿』だ。クルーならば探偵気分になって遊べる。ただし、犯人を探す時はとても無防備なので、殺されやすくもなってしまうので注意が必要である。また、探偵の動きは犯人の動きに似る。仲間から疑われてしまって処刑されやすくなるリスクもある。

基本的に疑心暗鬼を遊ぶゲームだ。それゆえに『Among Us』を「宇宙人狼」と呼ぶ人もいる。

『Among Us』インポスター遊行録

僕が『Among Us』をプレイしはじめたのは、オンラインの趣味友に誘われた10月頃。最大10人を集めるのが、ちょっとハードルの高さもあるゲームではある。最低4人からも遊べるが、やはり人は多ければ多いほうがいい。

初めての『Among Us』では、たまたまインポスターになってしまった。よくもわからず、とにかく目についたクルーたちを殺して回った結果、あっという間に全員殺害することに成功したのも良い思い出。仲間内では、「はじめから殺人鬼だった」と呼ばれる所以でもある。

インポスターの遊び方としては、「クルーのような動きをして、他のクルーの信頼を得る」「他の疑わしい動きをしていたクルーをインポスター扱いして場を撹乱させる」などがある。

クルーのような動きとは、クルーが本来すべきタスクをやる振りをすることである。だが、クルーとしての行動がなれていなければ、タスク本来かかる時間よりも早く動いてしまったり、遅く動いてしまうことでインポスターだとバレることもある。

インポスターはサボタージュの他、ベントと呼ばれる排気口での移動が可能。これを活用すれば、アリバイ偽装できるのだ。しかし、これはバレると一発で追放されてしまう諸刃の剣。利用時はクルーに見られていないか注意しなければいけない。

殺人鬼と呼ばれた男の思考録

ステージが現時点(2021/01/24)では3つである。基本とされるのはTHE SKELD(スケルド号) 。全てのベントが繋がるMIRA HQ(ミラ本社)、最も広大なPOLUS(ポラス惑星)がある。

それぞれに殺し方は変わる。あくまで、僕にとってはなんだけれども。でも、基本的に変わらないこともある。それは「自身の情報を持つものは殺す」の精神である。

ミラ本社以外では、セキュリティで監視カメラを見られる。他にもアドミンを使えば、誰かはわからないが、どの部屋に何人いるのかを見ることもできる。このあたりの情報を把握されてると、とても殺しづらくなってしまう。アリバイ工作が看破されてしまうのだ。だから情報を握るクルーから殺していけば安心だ。

ベントを使った場合、セキュリティやアドミンを使った人間なら、それに気付く可能性もある。またアドミンを使っている場合、殺害の瞬間の妙な挙動を見られてしまうことも。

愉悦を感じるテクニックキル

コモンタスクと呼ばれる、クルー共通タスクや緊急タスクの場所は、人がそこに重なって集まる事が多いのでガチャキルとも呼ばれる殺害チャンス。基本的に停電させての暗闇キルはとてもいい。

どこでも中盤から使いやすいのは、コミュニケーションの通信妨害だろう。人がそこに集まりやすくなり、かつ、目視できている情報以外は何も得られなくなる。だからこそ、殺しの隠蔽が成立しやすくなる。

疑いがかかってからが本番の道連れプレイ

インポスターが2人以上であれば、パッションを駆使するのもありだ。パッションとは、殺害現場に疑わしい2人がいるが確定要素がなくて、迸る感情だけで決め手とすること。基本的に、双方とも処刑するローラーとなる。インポスター目線でいえば、一人を殺して、もう一人を処刑できるので、とてもおいしい。

一人を殺して疑いがかかった時、いずれは処刑されやすい状況になってしまう。そんな時は、とっても楽しい通り魔タイムだ。2人のクルーを道連れに殺したことだってある。

議論をする際のポイントはここ

『Among Us』をする上で、どうしても避けられないのが議論タイム。ここで犯行がバレれば処刑されてしまう。アリバイ偽装はもちろんだが、やるべきことはいろいろある。

一つは時系列を狂わせることだ。嘘は事実を混ぜればバレづらくなる。『Among Us』において、時系列を乱すような発言をすれば、どんどんクルーは混乱していくのだ。これはとても大事。

議論の際は、「真実の情報共有よりも誰を追放したいか」の流れを見極めねばならない。その流れを自分に都合よく誘導していくテクニックが求められる。アリバイのないクルーを、あえて庇ってみせるのもいい。逆に必要ない事実の情報をバラ撒くことで、誰を追放したらいいかわからなくさせるのもありだ。

終盤であれば、殺人バレした時に、「全ての殺人は俺がやった」と言い始めてみるのも面白い。そうすれば相方のインポスターへの疑いを晴らすこともできるからだ。

『Among Us』の魅力は、この多様な戦略性に対応されていることにある。答えはひとつだけではない。自分なりのロジックを作り出してみてほしい。

探偵になりたい君へ

インポスター側としてのテクニックを見せてきたわけだが、これを頭の中に詰め込んでおけば、その逆張りをしていくことでクルーを勝利に導く探偵になれるだろう。

どちらのプレイも楽しんでみてほしい。「情報の正しさの証明」よりも「望む結果を追い求める」のが一番手応えを感じられる、はずだ。

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