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自然治癒 プラセボ(ノセボ) 免疫力

自然治癒 プラセボ(ノセボ) 免疫力についてです。


寛解

治癒に極めて近い状態が寛解です。病気の症状が一時的に軽くなったり,消えたりした状態です。再発(憎悪)する可能性もあります。

自然治癒力

生物には自然治癒力があり、西洋医療もそれに立脚しています。ですが万能ではありません。

「西洋医学も、自然治癒力が無ければ成り立ちません。 外科療法も自然治癒力をあてにした療法です。 自然治癒力で傷口が塞がらないなら、永久に抜糸できないばかりか、縫合した部分を少し動かすだけで大出血してしまいます。 抗がん剤や放射線療法の副作用から回復できるのも自然治癒力のおかげです。 自然治癒力がなければ、西洋医学的治療を行うのは不可能です。

しかし、こうした自然治癒力には限界があります。 もし、自然治癒力が万能なら、人をどれだけ切り刻んでも死なないでしょうし、抗がん剤や放射線療法でどんな副作用を受けても死ぬことはないはずです。」

「自然治癒力で何でも治るなら人間は不老不死になります。 AIDSも腸管出血性大腸菌も、物ともしないはずです。 しかし、現実は違います。 人の命は有限であり、AIDSや腸管出血性大腸菌は怖い病気・病原体です。 自然治癒力は人知を越えた凄い力を秘めてはいるけど、その力は有限であり、決して、万能ではありません。 自然治癒力万能説も免疫万能説も、現実を無視した妄想的発想に過ぎません。」

https://cancer.jpn.org/static/versatility_natural_healing.html

自然治癒力と看護の本質
金井 一薫
季刊「綜合看護」別刷 2010年2号
(第45巻第2号)
https://nightingale-a.jp/wp-content/uploads/2019/12/%E8%87%AA%E7%84%B6%E6%B2%BB%E7%99%92%E5%8A%9B%E3%81%A8%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%B3%AA-1.pdf

placebo(プラセボ・プラシーボ,偽薬)

小麦粉など薬効がない成分で作った偽薬でもある程度のplacebo効果があらわれます。
それはたとえ偽薬と知っていても効果はあらわれます。
ただその効果のそんなには高くありませんし遺伝によって強弱あります。
その特徴は以下のとおりです。

1.プラセボは、さらに効果的になる
2.傷の治療には、偽の手術でも効果がある
3.のむ薬の色によって、効き目に違いがある
4.ノセボ(反偽薬)
5.感染によるプラセボ効果
6.それが偽薬だとわかっていても効果がある。
7.住んでいる国によってプラセボ効果に影響が出る
8.本物の酒を飲まなくても、酔っ払ったような気分になれる
9.偽抗うつ剤
10.犬(その他の動物)にもプラセボ効果はあらわれる

https://karapaia.com/archives/52120581.html

Nocebo (ノセボ ノシーボ ノーシーボ)

逆効果のplaceboもあり、Noceboといいます。特に病気治療中には情報選択気を付ける必要があります。価格が高い薬はNoceboを強めるそうです。


実態のない免疫力向上

免疫抑制剤服用時や妊娠時、糖尿病など疾患などにより免疫力が下がることがあります。ですが逆に免疫力を上げる方法は見つかっていはいません。

発熱は免疫に必要

免疫機構に体温上昇が組み込まれています。38.5℃くらいで免疫が働くそうです。そういう意味では免疫力を高めるには解熱剤を飲まないことが大事なのかもしれません。

風邪のときに出る熱は“悪者”?

私たちが通常「風邪」と呼んでいる病気の正式な病名は「かぜ症候群」。その原因の80~90%は「ウイルスの感染」によるものだ。一般的に、空気中に浮遊しているウイルスが、息を吸うことによって鼻やのどに入り、粘膜で増殖して炎症を起こす。炎症が鼻に広がると鼻水や鼻づまりの症状、のどに広がるとせきなどの症状が出る。

そんな風邪の症状の1つに「発熱」がある。しかし、いったいなぜウイルスの攻撃を受けたときに熱が出るのだろうか。そもそも発熱は、人体にとって悪いことなのか。

18~19世紀に解熱剤が開発された当時、発熱は病的な状態であることから「すぐに解熱剤を飲んで是正すべき」という考え方があったという。だが現在、発熱という現象は、体が身を守るための「生体防衛機能の1つ」と理解されている。

ウイルスは「低温で増殖しやすい性質」を持つが、それは発熱で抑制される。例えば、鼻やのどに炎症をもたらすライノウイルスは33℃、インフルエンザウイルスは37℃前後でもっとも活発化する。だが、発熱でウイルスが好む温度を超えれば、それらは増殖しにくくなる。体温が上がると白血球の働きが活発になって、侵入したウイルスなどの外敵と戦う作用が高まり、免疫機能も高まる

意外と知らない「ウイルスと人体」のメカニズム
コロナウイルスが広がる今押さえておきたい
東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/334013?page=3 

発熱が Tリンパ球における熱ショックタンパク質 90(Hsp 90)の発現を増加させることを発見した。

このタンパク質 Hsp 90 は、リンパ球上のインテグリンの一種(α4インテグリン)に結合し、これにより、リンパ球の血管への接着を促進し、最終的に感染部位へのリンパ球の遊走を促進する。

研究者たちは、熱によって誘発された Hsp90 がインテグリンに結合し、インテグリン活性化を誘発することを見出した。

さらに、1つの Hsp90 が 2つのインテグリンに結合し、リンパ球表面上のインテグリンのクラスター化(小さな塊にする)をもたらし得ることもわかった。結果として、クラスター化したインテグリンはリンパ球の遊走を促進するシグナル伝達経路を活性化する。

Hsp90 とインテグリンとの間の経路が遮断されたときに、発熱したマウスたちは急速に死亡していった。

また、研究では、このメカニズムは非常に温度依存的であることがわかった。「 Hsp90 は 38.5℃ を超える温度でしか誘導されないことがわかったのです」と、チェン教授は言う。

出典
熱を下げてはいけない : 感染症の治癒メカニズムが人体で発動するのは「体温が《38.5℃以上》に上がったときのみ」であることが中国科学院の研究で判明

https://indeep.jp/fever-is-great-healer-for-infections-cure/

俗説 40℃ を超える発熱は危険だ。それらは脳の損傷を引き起こす可能性がある。

 ファクト 感染症による発熱は、脳に損傷を与えません。42° C を超える温度のみが脳に損傷を与える可能性があります。しかし、体温がここまで上がるのは珍しいことで、これは、気温が非常に高い場合にのみ発生します。例としては、暑い時期に閉め切った車内に放置された子どもが挙げられます。

Fever - Myths Versus Facts
https://www.seattlechildrens.org/conditions/a-z/fever-myths-versus-facts/

子どもがみんな解熱剤でやられてしまう
https://indeep.jp/antipyretics-kill-children/
 

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