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現役SE×研修講師の【プログラミング教育論】

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現役SE×研修講師の目線で考える「身になるプログラミング教育」について、実体験や教育事例を中心にまとめる教育系noteマガジン
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記事一覧

可能性を潰したり、悲観を注入する大人にはなりたくない

年上であっても尊敬できない人はいるし、年下であっても尊敬できる人はいる。 昨日は10年前に活動してた学生NPOの新年会に参加してきたんですが、今の学生たちのポテンシャルの高さに感心しました。 僕も10年前、活動の一環で100人を超える人の前でプレゼンしたことありますが、正直当時は準備したことを話すのに精一杯でオーディエンスの顔色伺うなんて余裕はありませんでした。 学生の活動報告は小学生に授業をしてきた、というものだったんですが、小学生を相手にするってのは本当に難しい。

このままでは"名ばかりプログラミング教育"が布教する

プログラミング教育、スタートに黄色信号 👆は昨日のヤフーニュースの見出し。 まあそうだよねっていう感想です。 全国47都道府県のなかで来年度から始まるプログラミング教育の準備OKと回答したのは7県だそう。 ただでさえ忙しい小学校の先生。 中学校や高校の先生のように単一教科だけを教えるわけじゃありませんし、勉強以外にもクラス通信的なものやテストの成績管理など、手がいくつあっても足りない仕事量です。 しかもそこにきて英語は必修科目、そしてプログラミング教育も、となると

なんだかんだストーリーありきで人は理解する

中学生や高校生のころ「こんなこと勉強して何の役にたつんや!」と誰しも一度は思ったことがあるはず。 当時の僕もそうでした。 研修講師として人に教える立場になって思うことは「理解してもらう」てのは随分と難しいこと、ということです。 当時の先生方、今になって思います。教えることは難しいですね。教え方が悪いと一方的だったこと謝ります🙇‍♂️ とはいっても本当に教え方が下手な人はいるのでそれはそれとして、教え方がうまい人は何が違うのか? 僕の完全な独断ですが、教え方がうまい人

プログラミングを避けてきた僕が、プログラマーになり、今ではキッズプログラミング教室を運営するまでに至ったワケ

池澤あやかさんをご存知だろうか? エンジニアでありながらタレント活動もするギーク女子👩 彼女のTwitterではTech系の最新トレンドやイカすガジェット情報など、エンジニアにとって興味をそそられる情報が多数発信されています。興味のある方はチェックしてみてください。(ちなみに彼女もカレー好き🍛) そんなギーク女子こと池澤さんがプログラミングの面白さについて語ってた 「なぜプログラミングの学習を?」について池澤さんがインタビューに答えるなかで印象的だったのがコレ👇 W

大人も一緒にプログラミング教育したらいいじゃないか

いよいよ来年からプログラミング教育がはじまりますね。 研修講師としてプログラミングを教えていることもあり「プログラミング教育どうしたらいい?」と子どもを持つ親御さんから質問をいただきます。 結論からいうと「お子さんと一緒に楽しみましょう!」です。 というのも、弊ブログでも取り上げたように、 子どもたちに楽しく取り組んでほしいが、学習教材がリッチにあるわけではなく、しかも予算も充てられず、”現場でよろしく!”感が否めない からです。小学校の先生はただでさえマルチタスク

プログラミング教室を開催して感じた、これからのプログラミング教育に必要なこと

※この記事は、2018/11/17に弊ブログ「Motologue」で公開した記事を加筆修正したものです。 新年度を迎えましたね。2019年度を迎えたということは、プログラミング教育の必修化が1年後に迫ってきたということでもあります。 僕自身、SE×講師として働いていることもあり「子どもたちにとって身になるプログラミング教育とはなんだろう?」というのは興味のひとつです。そこで、不定期ではありますが、このマガジンを通して教育事例や実体験を中心にプログラミング教育について思うと

プログラミングせずとも"プログラミング的思考"を鍛えられるか?

※この記事は、2019/02/05に弊ブログ「Motologue」で公開した記事に加筆修正したものです。 日本においてプログラミング教育が必修化となる2020年を目前に、小学校では様々な取り組みが始まっています。 今回は様々な取り組みから事例紹介を織り交ぜつつ、僕自身のプログラミング学習の経験をもとに「プログラミングせずとも"プログラミング的思考"を鍛えられるか?」ということについて書きます。 結論からお伝えすると、"できなくもないが難しい"かなと。なぜこの結論に至った

ハンガリーの「丁寧さ」にみるボトムアップの学び方

前回から、海外の「プログラミング教育」事情(2018年版)と題して、各国のプログラミング教育について調べてます。 来たる2020年のプログラミング教育必修化に向け、各国の教育事情をもとに「どんな教育が必要になるか?」を現役エンジニア 兼 講師の目線で書きまとめています。 第1弾となる前回のnoteでは、香港を取り上げました。 香港の競争力の鍛え方は非常に参考になりますのでぜひご一読を👇 第2弾となる今回は、天才科学者を輩出する国としても有名なハンガリーのプログラミング教

香港の「STEM教育」にみる競争力の鍛え方

前回、海外の「プログラミング教育」事情(2018年版)と題して、海外の各国は「いつから」「どんなことを中心に」プログラミングを教えているのか、という点についてまとめました。 海外のプログラミング教育を整理していくなかで見えてきたのは、学習内容には「論理思考習得」と「実践技術習得」の2フェーズあるということ。 16か国(うち地域が2つ)のなかでも、僕が個人的に「バランスがいいなあ」と感じたのが、香港です。 さらに、香港は競争力の鍛え方も上手だなあと。 今回は香港の取り組

海外の「プログラミング教育」事情(2018年版)

2020年から「プログラミング教育」が必修化されますよね。 必修化の背景には大きく2点あります。 ①国内のIT人材不足 ②日本の国際競争力の向上 このあたりについては、ブログやnoteでこれまで何度か触れてきているので、そちらの記事を読んでいただいている方には既知の情報だと思います。 まだよくわからない…という方は、このあたりを読んでみてください👇 さて、2018年7月に文部科学省が、小学校プログラミング教育必修化に向けた具体的な実施工程表を発表しましたね。 👆のn

「プログラミング教育」必修化の落とし穴

先日のWBSで紹介された「2018年 子供にさせたい習い事」ランキング。 第2位にプログラミングがランクインしましたね。 2018年4月に発表された調査結果によると、 子ども向けプログラミング教育市場規模は、2023年に226億4,000万円に達し、2013年の約34倍に拡大する見込みである とあり、2023年のプログラミング教室数は1万超えと予測されています。 これだけ市場規模が拡大している背景に「2020年の教育問題」があります。 ご存知の方も多いと思いますが、

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