20日間で20都市を巡る、フランス一周4000kmのグルメ旅【16日目 Marseille】
こんにちは!モトです。
引き続き、2020年フランス一周のグルメ旅行記を書いていきます。
この旅の概要はこちら↓
前回の【15日目 Gap】はこちら↓
9月20日、日曜日、晴れ。
この日訪れたのは南仏の有名な港町、Marseille(マルセイユ)です!
観光でもお馴染みの大都市なので、訪れたことのある方も多いのではないでしょうか。マルセイユ石鹸でも有名ですよね!
マルセイユはメトロ・トラム・バスがあるので、RTM(鉄道会社)の一日乗車券があれば大体どこにでも行けて便利です。
泊まったホテル : Hipark by Adagio
今回泊まったホテルは、Hipark by Adagio アパートホテルというところでした。
その名のとおり、アパートとしても使えるホテルで、キッチン・調理器具をはじめ洗剤各種やスポンジ・タオルなど、生活に必要なものが揃っています。バスタブ付きのお風呂はとても広く、部屋はとても清潔でモダンでした!
今回は一泊だけでしたが、長期滞在をする際にも良さそうです。
フロントの方がとても親切で、なんと日本語の地図も貰えました。
こちらのホテルからメトロのTimoneという駅までは徒歩10分弱。今回は使いませんでしたが、近くにトラムも走っていました。
Basilique Notre-Dame de la Garde
まずはメトロ→徒歩で、マルセイユで最も有名なノートルダム聖堂を見に行きました!
高台にあるので、20分くらい坂道を歩きますが、いい運動になりました!バスもあるので、坂道を歩くのがキツイな〜という方にはバスがおすすめです。
ここの聖堂はとてもユニークです!他のノートルダム聖堂とは違って、きんきらきんの内部に、たくさん船の模型がぶら下がっているのです。
港町マルセイユらしいですよね。
ぶら下がった船の模型はまるで子供部屋のようで、とても可愛かったです。この聖堂は、個人的にとても気に入りました。
↓船の模型を寄りで撮ってみました。背景が激しいので少し見にくいですが。
とてもよく作られています。
話は逸れるのですが、以前キューバのハバナクラブ博物館を訪れたときに聞いた、「ハバナクラブのラベルには、ラムを輸出しに行く船が無事に帰ってこられるように祈る女神が描かれている」という話を思い出しました。
海に親しんで育った日本人としては、広大な海を畏れ敬い、船の無事を祈る人々の気持ちにはとても共感します。
この聖堂は高台にあるので、ここからマルセイユの港側が一望できます。素晴らしい眺めでした!
Vieux port 周辺
聖堂のあとはバスで、マルセイユの港Vieux portまで出ました。マルセイユの港は、ボートがいっぱい!
港では散歩する人、座って喋り込む人、地べたに寝そべって昼寝する人もいて…とても自由でした。
私たちはと言えば、潮の香りを楽しみながら、まだ人気の少ないパブでちょっと一杯飲んでしまいました。笑
港を見ながらひと休みしたあとは、町歩きです。
これはたまたま通りかかったドクターマーチンのお店らしいのですが、落書きされまくってますね!マーチンのストリートな雰囲気と、ピンクのスプレーがいい味を出していて、これはこれでなかなか…と思ってしまいました。
こちらはマンガのお店。
どうでしょうか。皆さんの想像通りのマルセイユですか??
私は、南仏マルセイユを勝手に、もっと上品(と言ったらアレですが…)な街だと思っていたので、実際に自分の足で歩いてみてちょっとビックリしました。
カラフルで、日本でいう渋谷のようなストリートみがあって、私は好きです!
この辺りは移民も多い区域のようです。
地元クレルモン=フェランでもたまにこういう無残な姿の自転車を見かけますが…、マルセイユでは自転車に乗らないほうが良さそう。
(マルセイユから垣間見える、ちょっと政治な話。蛇足なので飛ばしていただいてOKです!)
さて、散歩の途中でおもしろいものを見つけました。これです。吸い殻の投票箱!
もはや荒れすぎて質問が読めない。どうやら
「どちらかといえば、映画派(左)?それともショッピング派(右)?」
と書いてあるようです。
実はこの数日前に、Metzでも同じものを見かけたのです。それがこちら。
この治安の差はいったい…?笑
(↓ Metzの記事はこちらです。とても素敵な街でしたが、なぜか♡が少ないのでよかったら読んでください。涙)
マルセイユは移民が多い街としても有名なのですが、マルセイユの街を歩いてみて個人的に感じたのは、行政サービス格差です。
ここで、マルセイユの事情がよくわかる写真をご紹介します。
この写真の道路を挟んだ向こう側が高級住宅街かつ観光客のたくさんいる区域、道路手前が移民の多く住む区域です。
ゴミの収集というのは行政の義務ですが、移民の多い区域には十分な数のゴミ箱がなく、ゴミが溢れかえっています。一方で道路をひとつ挟んだだけの高級住宅街には十分な数のゴミ箱があり、写真のように溢れかえっているゴミ箱は一つとしてありません。
もっと言えば、手前の区域は道路拡張工事のために地面がボコボコに掘り起こされていて、歩行者用通路すらこの有様。
「移民の多い地区は汚い」と感じるのはもっともかもしれませんが、その裏にはそんなに単純ではない事情がありそうです。
フランスの政治にとやかく言う権利は私にはありませんが、マルセイユの市長は長年右寄りだと聞いて、私はいろいろ納得してしまいましたよ〜。(※一言で右派と言っても、ルペン氏率いる極右から中立寄りまで様々ですが!)
堅苦しい話はここまで!次はお土産です。
マルセイユ石鹸
マルセイユのお土産といえば、マルセイユ石鹸です!
私は石鹸大好き人間なので、行く先々でついつい石鹸を買ってしまうのですが、マルセイユではたーっくさんの石鹸があって大興奮でした!
今回は事前に、評判の良さそうなお店2つをチェックして行きました。
こちらが戦利品です。
ひとつめのお店は、最近日本進出したことでも話題になった、Compagnie de Provence です。ボトルが特徴的ですね!
マルセイユのお店では、すべての商品を実際に試すことができました。
私はいくつか試した中で、店員さんのお勧めしてくれたBois d'Olivier(オリーブの木)という香りがとても気に入ったので、この香りの液体石鹸とハンドクリームを買いました。
どんな香りかというと、超高級ホテルのハンドソープみたいな香りです。笑
家のトイレの洗面所で使っていたのですが、この香りだけで洗面所のレベルが20くらい上がりました。
また、写真左上のボディオイルもとても良かったです。香りはモリンガのような柔らかいお花の香りで、よく伸びて、ベタつかずにさらっと馴染みます。
私はお風呂上がりに全身と、髪にも使っています。少量でも、翌朝はしっとりです。オイルらしからぬ軽い使い心地で、なくなったらリピしたいくらい気に入りました!
↓このホームページから通販でも買えるようです。(通販はわかりませんが、お店で買った時は、大量の試供品もくれました!)
ふたつ目のお店、La Savonnerie Marseillaise では固形石鹸を買いました。
お店には緑の石鹸と白の石鹸が並んでいたのですが、お店の人によると緑は体に使う用、白は洗濯などに使う用なのだそうです。
マルセイユ石鹸を謳う商品はたくさんありますが、本物のマルセイユ石鹸はその72%にオリーブオイルを使用していて、見分け方としては『72%』の刻印があるかどうかが目安になるようです。
私は緑のほうを買いました!それと、お友達に配る用でハートの石鹸も。
このお店では全部で22€買ったのですが、ありがたいことに「好きな香り付きの石鹸をおまけしてあげる!」と言われたので、蜂蜜の香りの石鹸を選びました。
とってもたくさんの香りの石鹸があるので、石鹸好きの方なら、お店を見るだけでもワクワクすると思います。
ちなみに後日緑の石鹸を使ってみたところ……すんごく良かったです!!洗ってる最中は粘土みたいな匂いがするのですが、洗い流してビックリ。ツルンツルンになってました。デパコスより良いかもしれない!!
ここで、マルセイユ石鹸を買う際にはひとつ注意点があります。
以前、マルセイユ石鹸を日本の姉へプレゼントした際、「日本のお風呂場の湿気で石鹸が溶けてしまう」と言われたことがありました。日本で使う際には、石鹸をしっかり乾燥した場所で保管したほうが良さそうです。
Spécialité : Bouillabaisse
さてさてお次はレストラン。
マルセイユへ来たら、なんと言っても、ブイヤベースを食べなくてはいけません!!
ちょうど日も暮れてきて、お腹が空いてきたので、レストランへ向かいました。
今宵はこちらのブイヤベースのレストランで、コースをいただきます。
この辺りでは有名なレストランだそうです。窓からはこの眺め。
歩き疲れた身体に、美味しいお酒と料理に美しい景色…。控えめに言って最高でした。
このレストランでは、ブイヤベースを頼んだらエプロンをつけてくれるのですが、そのエプロンにお魚の刺繍がしてあり、とても可愛かったです!
お皿もお魚。
まずは飲み物を頼むと、Tapenade(タプナード=オリーブとにんにくとアンチョビのペースト)を出してくれました。
次に、大きめのクルトンと、rouilleというにんにくの効いたソースが出てきました。これをクルトンに塗ってそのまま食べてもいいし、後から出てくるスープやお魚と一緒に食べてもいいそうです。
お腹が空いていたので先にクルトンをつまんでいると、取り分ける前のお魚(二人前)を見せてくれました。
これを二人のお皿に取り分けて、スープと一緒にサーブしてくれます。
クルトンが結構お腹にたまるので、クルトン食べ過ぎ注意です。笑
お味はとっても、とっても、とーっても美味しかったです!もしかしたら今回の20都市の中で一番美味しかったかもしれない。
とにかくスープが美味しくて、魚介の風味がガツンとくる濃厚なお味です。
お店の方が都度スープを足してくれるので、スープだけがなくなってしまったり、冷めてしまうようなことがありません。サービスも素晴らしかったです。
お腹は一杯でしたが、デザートも美味しそうだったので頼んでしまいました。
写真を撮る前に少し食べてしまいました。Baba au Rhum、ラム酒がけのスポンジケーキです。
夫はアーモンドクリームにキャラメルソースをかけたタルトを頼んでいて、そちらもとても美味しそうでした。
こちらのレストラン、文句なしのサービスで最高のお味ですが、お値段は高めです。(ブイヤベース118€、デザート24€、アペリティフとボトル白ワイン46€。お会計は二人で約190€でした。)
とても良いレストランだったので、お祝い事や、記念日などにピッタリだと思います!ホテルも付いているみたいです。
さて、【16日目 Marseille】はこれにて終了です。長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は、知る人ぞ知る、漁師(と海鮮料理)の町【17日目 Séte】です!お楽しみに。
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