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八月の読書記録!

そういえば最近、読書記録を書いてなかった!
ということで、八月分まとめてです。

  • 『舞姫』森鴎外

  • 『コンクールシェフ!』五十嵐貴久

  • 『さあ、本を出そう!』金川顕教

  • 『青の炎』貴志祐介

  • 『満願』米澤穂信

  • 『イーヴィル・デッド 駄菓子屋ファウストの悪魔』七尾与史

  • 『万事快調(オール・グリーンズ)』波木銅

  • 『medius 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼

以上、8冊となりました。

8月一番面白かった本!

これは迷うことなく、『medius 霊媒探偵城塚翡翠』でしたね。
相沢沙呼さんの作品は初めて読みましたが、一気に引き込まれました。
いやーこれはおもしろかった!
翡翠の持つ霊媒としての力と、推理小説家・香月の論理力を合わせて犯人を追い詰めるという話。
霊視で最初に犯人が出ちゃうのに、それをどうやって論理的に説明できるのかっていう、読んでるこっちも一緒に考えたくなる内容でした。
そこもよかったけど、やっぱ後半、やられたなーという感じで、どんでん返しが好きな人間としては大満足でした。

もともと、Twitterの読書垢でやたらと読了ツイートが回っていて、一度は読もうと思っていたんですね。
2022年10月からドラマ化もするみたいで、どうやって翡翠を演じるのか楽しみではあります。

『舞姫』ってイメージと全然違ったのよ。

勝手に、森鴎外の『舞姫』って日本が舞台だと思い込んでました。
だって、『舞姫』ですから。
でも、舞台はドイツなんですね。
それにしても、主人公の男性が読んでいて、いらっとします。
すごくざっくり言うと、
「日本から国の金でドイツに留学に行った若者が、現地の女性と関係を持って子どもを作ったあげく、捨てて日本に帰った話」
なんですよね。
いやね、当時の時代背景とかうんぬん考えたら、文学的にすごいという話はわからんではないんです。
森鴎外大好きな職場の先輩も熱弁してました。
でも、自分は現代に生きている人間なので、どうにも好きになれぬ。
すごい本かもですが、なんだかなーという読後感です。
『高瀬舟』は好きなんだがなあ。

これが松本清張賞という驚き!

8月で一番びっくりしたのは、波木銅さんの『万事快調(オール・グリーンズ)』でした!
これは第28回松本清張賞を受賞した作品です。
それまで、松本清張賞って時代物が多かったし、割と固めのイメージもあったんですよ。
でもこの作品はなかなかなぶっ飛び具合で。
おもしろかったんですよ、それ以上にびっくりな感じでしたが。
茨城県の田舎の底辺高校に通う女生徒3人が主人公なのかな。
「こんな場所から抜け出したい!」
という鬱屈した想いを抱く三人ですが、それを感じさせない会話や展開の速さで読者を飽きさせないですね。
とはいえ、賛否両論ありそうな作品ではあるんですが、選考委員は満場一致だったみたいです。

おわりに

8月はいい作品にたくさん出会えたので満足でした。
来月はなにを読もうか。
一応、候補としては、青羽悠さんのまだ読んでない二冊かな。
『凪に溺れる』と『青く滲んだ月の行方』ですね。
小説すばる新人賞を16歳で受賞した方なんですが、いまは大学生ってことで、まだ三冊した出てないんですよね。
デビュー作からどう変わったのかなと楽しみです。
あとは、松本清張賞もまだ全然読んでいないのでそちらも。
自分の執筆のほうも進めないとですね。
ようやくいま書いているのが7万5千字くらい。
できれば9月中には初稿完成させたい。
仕事が忙しくなりそうなので、うまく時間を作ります。
ではではまたー。

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