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最近はやりのWeb3.0について考えてみた

ブロックチェーン、NFT、Web3.0・・・・と最近カタカナやアルファベットの単語をネット界隈のニュースや動画でよくみるようになった。

この技術が進めば世界が変わる!今やらないと乗り遅れる!といわれても、自分としてはそもそも何が変わるのかもよくわからないし、すでに乗り遅れている感が満載である。

Web1.0はいわゆるhtml形式のホームページが主流の時代で、一方向の情報の流れ。

Web2.0 はFacebook、TwitterなどSNSがメインとなり情報発信者と受け手の双方向でのコミュニケーションが可能となった時代のことだという。

Web3.0 はWeb2.0 ではSNS提供プラットフォームに情報が集中することから、その脱却を目指しブロックチェーン技術を使った自律分散型のシステム構築といわれているようだ。

現在は、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)などのプラットフォーマーにあらゆる情報が集中しており、それを中央集権的だとして、その管理から自由になろうと情報管理を分散させることにするということのようだ。ブロックチェーン技術でそれが可能になるというのだけれど、本当にそうだろうか。例えば、銀行を経由しないで送金できるといわれても、本当にそのシステムが信頼できるものなのか、送金したトークンなり暗号資産なりが受け手の手元に間違いなく届くのかは定かではない。自律分散して個々の取引は記録認証されるから大丈夫だと言われても、本当に大丈夫なのだろうか。

人間はミスをすることがあり、機械は故障することがある。システムもバグがおきることもある。何か問題が起こったときに銀行経由であれば銀行が責任をもって対処するであろう。自律分散型では自分でトラッキングや対応をしないといけないのだろうか。なんらかの団体なり企業なりが管理しないまま、自己責任ですべてなんとかしろでは一般に広まることは難しいだろう。

そして、なんらかの団体が管理するのであれば現在のプラットフォーマーに集中している状態と何が違うのだろう。

Web3.0はGAFAが占領している領域にマーケットをとりたい勢力が新しい概念をそれらしく広めようとしているように感じる。結局は中央集権的にならざるを得ないのではないだろうか。

Web3.0 で漠然と「世の中が変わる!」というだけでなく、冷静に何ができるようになるのかをわかりやすく説明してほしい。今のあいまいな説明のままで、具体的に何ができるのかを示さないのであれば普及しないのではないかと思う。

それにしても、Web3.0 がでてくるまでWeb1.0やWeb2.0という言葉は聞いたことがなかった。Web3.0 という言葉を創るためにそういう概念を作り出したとしたら、マーケティングとしては素晴らしいと思う。

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