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【UIターンのヒント4】転職時のミスマッチを避けるには

新卒や転職で入った会社が「思い描いていたイメージと違い戸惑った」という経験を持つ人も多いかと思います。最近では以前より転職のハードルが下がり、一つの会社で定年まで勤め続ける人の方が、少数派になりつつあるのかもしれません。
とはいえ、転職活動に一定のエネルギーやコストがかかってしまうのも事実。
ミスマッチが原因で去られてしまう企業の側にもダメージは大きいですよね。
特に、移住や引越しが伴うケースが多い「UIターン転職」においては、「生活をイメージしておくこと」も必要だといいます。
今回も採用コンサルタント・はちさんの視点をシェアします。

聞きにくいことこそ、事前に聞いておこう

ミスマッチは採用する側もされる側もハッピーではありませんね。
それを極力避けるためには、就業先の事業の目的・採用の背景・求められる役割や仕事を知ることです。
求人情報や面接面談を通じて確認しておきましょう。
それ以外でも、職場見学や上司・先輩との顔合わせなどがあれば活用したいです。
面接という場だと聞きたいことを聞けない人は多いですが、不思議に感じたことや違和感を覚えた内容についてはしっかり質問しましょう。お互いの今後にとって重要なことです。

特に、地方への転職となると、生活環境の変化が伴うため、仕事と日常生活の両面への適応が求められます。面接で仕事の話が中心になった場合は、通勤や交通事情、生活環境について必ず確認し、事前の「生活イメージ」を描けるようにしましょう。
思っていたよりも、朝夕の渋滞がひどいということもありますし、公共交通機関の本数が少ないということもよくあります。
生活のリズムが安定しないと仕事にも影響しかねません。
住む場所については、実際に生活している方の声を聞くことをおすすめします。
また、移住に関して補助金を設けている自治体もありますので、確認の上ご活用ください。

自分の配属をどう受け止めるか

また、入社後に配置転換などがあった場合も、その意図や狙いを理解すると良いですね。
適性が見られたのか、実力が測られたのか、その真意についてしっかりと対話の機会を持ちましょう。
配属は与えられる場合が多いと思いますが、組織における立ち位置は自分でつくっていくものです。

初期配置でも配置転換であっても同様ですが、与えられた環境や仕事に違和感を覚えてすぐに「ミスマッチだな・・・」となるのは非常にもったいないです。
どのような役割、どのような仕事であっても、今の場所でしか得られない学びがあるので、「最高の体験を積む」という意気込みでぜひ積極的に臨んでみましょう。

筆者もキャリアの中で幾度となく、勤務地や業務内容、役割の変更を経験しました。
変化に臨むにあたっては、期待の言葉をいただいた時もありましたが、真意が理解できないこともありました。
ただ、仕事は目の前にあるわけで、そのあたりはあまり気にせずに天命として目の前のことに取り組むようにしました。もともと変化や挑戦が好きなタイプであったことも幸いしたのかと思っていますが、誰もができるわけではない「体験を価値に転化するのは自分次第」だという考えがあったのも大きいです。この考えは、恥ずかしながら私自身が若かりし頃に描いていた夢を諦めた時に、悔い、惨めな自分を蔑み、恥じ、いらだち、それでも前に進もうと向き合った時の産物です。
悶々と考えていても何かが好転したことはなく、時間はただ流れていきます。
「何でもいい、誰か何かに語れるネタでも掴んでやろう!」という切り替えが大事です。

本や動画を通じて得る学びも大切だと思います。ただ、体験して得てきた事に勝る学びはないと強く感じています。
自ら主体的に動き、他者に力添えすることで体験と信頼を獲得できます。
それが人生の大きな資産になり、その資産があれば未来の選択肢が広がります。

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▶️次回は、転職前に自分の特性をいかに理解しておくべきか考えます。


▼前回


🔳筆者プロフィール

はちさん
早稲田大学卒業後、紆余曲折を経て大手人材会社に入社。約20年のキャリアを通じて、九州地区をはじめ都内の企業・自治体の採用支援に携わる。担当業種は多岐に渡り、社長1名の会社から従業員数4万人を超えるグローバルな大手上場企業まで幅広い規模の企業を担当。採用責任者時代は、年間1,000名を超える採用活動でのスキーム設計・フロント業務・事務作業・面談面接・研修といった採用活動の全工程を一気通貫して経験。行ったり来たり考えた結果、採用活動支援と人材育成を行う会社を設立。




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