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アメリカは中国を敵に回すならロシアを味方につけろ。

遂に目前に迫った米国の大統領選挙。トランプ氏とバイデン氏どちらが勝つのかは、この後のアメリカがどのような歴史を歩むかということに深く影響する。

しかし、どちらが大統領になろうと、両者の対中政策は敵対で一致しているのだ。

さて、本格的に米中が対立した場合、この対立は覇権国家であるアメリカに中国が挑戦することになる。中国は地政学的に西大西洋に影響力を行使したい場合、第1、第2列島線を突破する必要がある。

日本はアメリカの同盟国として列島線という防波堤の役割を担っているのだ。

列島線は基本アメリカの同盟国で構成されているが、中国の海洋進出を防ぐ壁の北には同盟国ではないロシアが存在している。

このロシアの扱い方が、今後の米中対立を大きく左右しかねない。

前回、アメリカ中心の秩序に対抗した、ソ連は思想を巡り本来友好国であるべき中華人民共和国と対立し、逆に米中は接近した。

中南海で毛沢東主席と握手するニクソン大統領

米中接近はその後の歴史に大きな影響を与え、ソビエト連邦は崩壊した。そして中国は国力を蓄え遂に米国の秩序に挑戦するに足る力を得た。

アメリカは本気で中国をつぶしにかかるなら、かつてしたように本来なら相いれない相手のロシアと接近することが問題解決の糸口になるだろう。

列島線はおろか、中国の北部はロシアと長い国境線を持っており中ロ関係の悪化は中国の安全保障上の重大な脅威である。

さあ、大統領選で勝ち抜いた大統領はどの選択をするだろうか。


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