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ビエルサこそが最高の経営者である。

組織は価値を生んでいる。広い枠で、長い時間軸で、そして細かく見たら、どんな価値が列挙されるのか想像もできないが、人間社会と同次元の多種多様な価値を生んでいるだろう。

一方(連休中だし)超単純かつ刹那的にに見るのも楽しい。ざっくりRO##の類いと同様の発想で、例えばパフォーマンスとリソースの比率こそがその組織の価値と見られなくもない。

サッカーのイングリッシュ プレミアリーグで見てみよう。ビジネスである以上本来であれば収支で見るべきではあるし、ブランド価値とその増減や、そもそもビジネスを超えた歴史的社会的価値はどうする?といった話もあるが、今回は全部忘れてわかりやすくパフォーマンス=勝ち点と、リソース=選手のサラリーとの対比で見てみることにする。勝ち点1あたりのサラリーが少ない方が組織としての価値が高いという考えだ。ファンのイメージとしては「監督とフロントの能力」に近いかもしれない。

2021/05/05現在、首位はマンCで、spotracによると20-21シーズンのサラリー合計は年136,529,000ポンドと、マンUに続いて2番目に投下金額が大きい。とはいえ勝ち点1あたりのサラリーはユナイテッドの3分の2以下で済んでいる。同業種同規模の企業でROICが1.5倍だったらおおごとだ。

リーグ全体を手元でざっとコピペして計算してみると、サラリー/勝ち点上位(少ない順)は以下の通り。

1位 Leeds United F.C. 477,974ポンド
2位 West Bromwich Albion F.C. 914,508ポンド
3位 Burnley F.C. 985,389ポンド

とにかくリーズは突出している。勝ち点1あたりのサラリーが最も高い(悪い)アーセナルの約18%のコストで済んでいる。先日の首位マンCとの試合を手に汗握りながら見ていた方も多いだろうが、明らかに特別な監督が特別な戦い方をしているわけで、これこそが組織の価値という見方もあっていい。

サッカーと違って組織に11人という枠はないが、一度「マルセロ・ビエルサなら自分の会社をどう経営するか?」と考えてみてはいかがだろうか?

わくわくするゲームである。

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