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#マーケティングトレース【丸亀製麺】 V字回復企業の内部

こんにちは!
休学マーケターのもときです😆

今回は以前行ったマーケティングトレース【丸亀製麺】を分かりやすく言語化し、noteにまとめたいと思います!!!

今回も5分くらいで読めるボリュームにまとめたいと思います!!!
多分、、、笑笑😂

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1.丸亀製麺とは

皆さん既に知っている方も多いのではないかな?と思いますが、
念の為今回の題材である「丸亀製麺」についてまとめました。

企業名:株式会社 トリドールホールディングス
業界:飲食業を中心とする傘下子会社の経営管理
代表:粟田 貴也
ビジョン:Finding New Value Simply For Your Pleasure
売上・営業利益: 売上/145,022(百万円) 利益/2,302(百万円)
従業員数:3,871人

丸亀製麺を運営しているのは、
株式会社トリドールホールディングスという企業です。

丸亀製麺以外にも、
・コナズ珈琲(カフェ)
・長田本庄軒(焼きそば)
・豚屋とん一(とんかつ)

など飲食系を中心に20以上のブランドを持っています。

売上高1,400億円以上ということもあり、とても大きな企業であることがわかりますね。
また、積極的に海外展開なども行っている事から経営状態的にも好調であることが伺えます。

ちなみに、会社全体の約75%(約900億円)を丸亀製麺が稼ぎ出しています。笑笑
すごいですね!!!恐るべき丸亀製麺!!!

2.PEST分析

早速マーケティング分析に入って行きたいと思います!
まずは外部要因を分析するPEST分析から!
しっかりと、社会全体・業界全体から俯瞰して事実を把握する事で、何が影響しているのかを把握する事が大事です。
PEST分析について詳しく知りたい方はこちらのnote参照下さい。

政治:
働き方改革などで会社員の働き方が変わってきている。消費税が10%へ増税。従業員とパートへの待遇・表彰を同一に。外国人労働者の規制緩和。

経済:
消費者増税による買い控え、消費者購買の低下。外食産業全体が年々規模減少傾向。市場規模25~30兆円

社会:
人口減少、高齢化による外食頻度の低下。宅配サービスの拡大による、外食産業の停滞。

技術: キャッシュレス決済の発展。調理ロボットの発展。アプリによるターゲットマーケティングなどの拡大。

特に強く影響与えているのは「社会」「技術」
この2つではないかなと思われます。

「社会」
近年少子高齢化により、規模全体が縮小傾向にあったり、
孤食が加速してるなどの食文化そもそもが変わってきています。
また、消費税増税などの影響もありテイクアウト・デリバリーなどが普及している部分としても、店内飲食と比べると丸亀製麺にとっては悪影響になっていると思われます。

「技術」
キャッシュレス・アプリの発展により、消費者がより利便性高く消費行動を出来るようになっています。また、アプリで新商品やクーポンの告知をすることによってLTVを高められたり、現在は外食産業に大きな影響を与えています。

3.5FORCEs分析

次に、業界全体の構造・関わり合いを分析する5FORCEsで丸亀製麺(うどん外食業界)について掘り下げて行きたいと思います。
自社に直接的に影響を及ぼす、業界としての縦の関わり・横の関わりを掴んでおくことで、現状把握し、自社がどの立場にいるのかを掴んでおくことが大事です。
5FORCEsについての詳しい説明はこちらのnoteを参照下さい。

売り手:
力は弱い。しっかりと顧客を掴んでおかないと離れてしまう。ただ、toB(フランチャイズ)に対しては交渉力強い。

新規参入:
さらなる専門業種(うどん・そば)の参入。ファストフード店の侵入。
持ち帰り専門店。

直接競合:
立ち食い蕎麦各種、はなまる、山田うどん、楽釜製麺所

代替品:
ウーバーを筆頭に中食・出前産業。

買い手:
交渉力強い。クーポンなどで値下げしてリピートしてもらう必要あり。また、別店舗にスイッチングも容易に可能。

4.3C分析

次はいよいよ丸亀製麺の内部要因をフレームワークを用いて分析していきたいと思います。
まずは、「自社・顧客・競合」この3者を分析します。
これをすることで自社にしかない、顧客に提供できる要素、つまり競合差別化要素が何かをしっかりと把握することが出来ます。
3C分析について詳しく知りたい方は、こちらのnoteを参照下さい。

顧客:
メインターゲット:ファストフード感覚で時間のあまりないランチ時に来店する20~50代の男性サラリーマン。 
その他:休日のランチに来る家族連れ。夕食時に来る会社帰りの1人暮らし会社員20~30代

自社:
店舗で粉から作るこだわり。小麦粉・水・塩だけで作る。規模の経済性を大きくするには、工場などを設けて原材料を安くすることも出来るけど、打ち立て・茹でたてを提供したいというこだわり。またそれに伴うコシの強さ美味しさ。
また、サイドメニューの充実さと、美味しさ。グループブランドで揚げ物を扱うブランドがあるため。また、企業のスタートが焼き鳥屋さんであった為、ノウハウ・コネクションを有している。

競合:
サラダうどんやサイズの配慮など女性客を巻き込んでいる。
安さ・早さを全面に押し出した立ち食いそば屋。

差別化要素:
店舗での調理による新鮮なうどんの提供。前業が焼き鳥屋であるため、かしわ天などのサイドメニューの美味しさ。

うどんそのもののクオリティがとても高いことはとても大事な要素だと思います。それを実現させるためにも、他社は向上で作った麺を店舗で茹でるといった手順でうどんを提供していますが、丸亀製麺は各店舗で粉から作り、小麦粉・水・塩だけで毎日うどんを作ってます。それがあのモチモチなコシのある食感を実現させているんだと思います!

あのモチモチ感たまらないですよね!!!めっちゃ好きです!!!
サイドメニューの天ぷらもめっちゃ美味しいですよね!
ちなみに自分は「かしわ天」「野菜かき揚げ」が大好きです😁

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5.STP分析

ここまでの分析をもとに、市場・競合・自社を踏まえ、どんなポジショニングで価値提供を消費者に出来るのかをSTP分析で明確にして行きます。
しっかりとこのSTPを活用しないと市場でのポジショニング競合との差別化を明確に出来ず、曖昧な経営戦略となっていしまい、長期的な経営が出来ないので重要となっています。

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丸亀の強みは、
低価格なのに美味しさを追求している部分にあると思います!
「あれ?丸亀提供スピード早くない???」
って思った皆さん、その観点いいと思います。
ただ、一見早いと思いますが、チェーン店にしてはうどんを粉から1から作り提供している為、全体ではスピード重視ではないと考えます。
「早くて、美味い!」を全国で追求しているのは本当にすごいことだと思います!

6.4P分析

最後に、自社に着目した4P分析で丸亀製麺に特化して分析して行きたいと思います!
自社の事をしっかりと把握する事で、強み・提供価値(差別化要素)を活かした戦略を考えていくことが出来る。
4Pについて詳しく知りたい方は、こちらのnoteを参照下さい。

商品:
自社の店舗で1から粉から作り上げているうどん。前業の強みを生かしてサイドメニューの美味しさ。期間限定メニューの充実度合い。

価格:
うどん:300円~600円  サイドメニュー:100~200円

流通:
全国780店舗に展開。 

広告:
TVCMでうどんのコシ、自家製をアピール。自社アプリを用いクーポンを配布。

自分が感じた強みは、商品(プロダクト)と広告(プロモーション)です。
うどんそのもののクオリティ勝負をしつつ、それを活かしたCMやアプリなどを用いたリピート戦略がしっかり刺さっているなと思います。

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7.もし自分がCMOだったら?

最後はマーケティングトレースの醍醐味、「もし自分がCMOだったら?」
丸亀製麺の強みを活かして、こんな戦略やったら更に伸びるんじゃないかな?と恐縮ながら自分なりに2つ考えてみました!

①夜限定1人暮らし向けメニューの開発
②製麺の様子をSNSなどで公開

①夜限定1人暮らし向けメニューの開発

内容:
来店のピークがお昼時に集中していてその他の時間帯があまり活用できていない為、夜限定メニューを作ることで来店頻度を増やしてもらう。
ex)うどんとおにぎりセット、自慢の天ぷらとうどんセット、自慢の天ぷら使った天丼

目的:
ピークタイム以外での客数増加。うどん=お昼に素早く食べるものというイメージを払拭し、夜にゆっくりうどんの美味しさを味わってもらう。
ランチタイムに来店して下さっているサラリーマンや女性客を夕食時にも巻き込んで行く。直接的に新規顧客を獲得せずともリピートといった形で売上向上。

マーケ方法:
店頭でのチラシ掲載、クーポン配布。公式アプリを活用しお昼に利用してくれている顧客むけに夜限定メニューのクーポン配布。
Twitterのフォロワー約70万人という強みを生かして動画広告。(ちなみに他の企業は多くて10万人程度)女性も男性も引き込みたいため、仕事帰りに2人組でうどんを食べながらゆっくりしている場面を掲載。

懸念点:
丸亀=ゆっくりするところというイメージが定着してしまうと書き入れ時のランチタイムの回転数が低下してしまい、売上低下につながる恐れがある。

②製麺の様子をSNSなどで公開

内容:
1番の競合優位性である「うどんの美味しさ」「製法の丁寧さ」をTVCMでの訴求に成功したため、SNS(特にTwitter)で発信することで更にイメージを強める。

目的:
競合優位性を確立している部分を更に拡散・訴求することで強みを伸ばしていく。
また、実際にお昼の忙しい時間帯にうどんが茹でられている場面を目にする余裕がないため、SNSをで動画にして発信することで既存客のロイヤルティ向上にも繋がる。

マーケ方法:
うどんを1から作っているシーンを動画に撮り、Twitterに投稿。時間帯的には17時~18時の時間帯と8時~9時の時間帯
ー17時~18時→シンプルにTwitterが1番見られる時間帯
ー8時~9時→朝の出勤時間帯にTwitterを開いているサラリーマンが動画を視聴することでその日のお昼に丸亀に行ってもらう取っ掛かりにしてもらう
アプリのクーポン画面に載せて既存客に対してのロイヤルティ向上

懸念点:
企業秘密などがあった際に公開されてしまう可能性がある。

8.まとめ

今回は丸亀製麺について企業分析、マーケティングトレースさせて頂きました!
思ったよりもボリューミーになってしまいました、、、笑😅

しっかりと企業の内部までHPやアプリ、実際の店舗、財務諸表を活用して分析することで、もちろんその企業の事を深く知れるし、新たな発見などもありとても楽しかったです!
就活生などは自分が行きたい企業などについてやってみるとめっちゃいいと思います!
マーケ勉強したい人は有無を言わせずやって下さい!笑


まだまだ自分自身マーケの知識足りないので、より深く、より本質的に分析・活用して行けるように頑張りたいと思います💪

Twitterでマーケについても日々インプット・アウトプットしているので、是非フォローして頂ければ嬉しいです!

【Twitterアカウント】

では、またのnoteでお会いしましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!!!

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